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最近よく聞く、「プラグインハイブリッド」ってどんなもの?

 

最近よく耳にするようになったプラグインハイブリッド。通常のハイブリッドシステムとは何が違うのかご存知ですか?近年では各社このプラグインハイブリッドに力を入れており、徐々にラインアップを拡大しています。

 

では、プラグインハイブリッド化することでどういった利点が生まれるのでしょうか。今回は、ボルボのPHEVシステムを元にプラグインハイブリッドの魅力や特徴をご紹介していきます。

 

 

●プラグインハイブリッドとはどういうものなのか?

 

まず、プラグインという部分を除いて、ハイブリッドカーの利点を考えてみましょう。ハイブリッドカーは、エンジンとモーターの駆動力を活かした燃費の良さと走行性能が挙げられます。近年ではガソリンを消費せず、モーターのみでの走行が可能なモデルも多く見られます。

 

しかし、通常のハイブリッドシステムでバッテリーを十分に充電されるのは走行している間のみです。モーターのみで走れる距離もそれほど長く無いのが現状です。

 

その点、プラグインハイブリッドは充電用プラグを用いて、直接充電することが可能です。ボルボの場合、プラグインハイブリッドに使用されるバッテリーはリチウムイオンバッテリーです。

 

プラグインハイブリッドの購入を検討している方の中にはEVと迷われている方も多いでしょう。EVの充電スタンドも街中の至る箇所で見られるようになりましたが、万が一のことを考えると航続距離にはまだ若干の不安がありますね。

 

 

その点プラグインハイブリッドであれば、バッテリーの充電がなくなっても、ガソリンで走行することができるので、長距離の移動でも安心して運転することができますし、逆に電気のみで走行している間はガソリンの消費はありませんので、お買い物や通勤など近場の移動であれば、非常に経済的です。

 

 

●ボルボのPHEVはどんなものなのか?

 

 

次に、ボルボのPHEVモデルにスポットを当ててみたいと思います。

 

2019年1月現在、ボルボのラインアップの中でプラグインハイブリッドの設定があるのは、「XC90 T8 ツイン エンジン AWD」、「V90 T8 ツイン エンジンAWD」、「XC60 T8 ツイン エンジンAWD」、「V60 T8 ツイン エンジンAWD」の4モデル。最廉価モデルでも7,490,000円~とボルボの中でプラグインハイブリッドは高級モデルとして位置付けられています。

 

 

ボルボは2.0L、300馬力を超えるパワーのエンジンとモーターを組み合わせています。ターボチャージャーとスーパーチャージャーのダブル過給で低回転から高回転まで驚くほどスムーズに回ります。そして、外部からのコンセントから充電できるシステムが組み合わされています。

 

では、ボルボのモデルではどんな走行性能が得られるのでしょうか。V90 T8 ツイン エンジン AWD インスクリプションを一例として取り上げてみましょう。このクルマは、モーターのみであれば最長45kmの航続を可能にし、ハイブリッド走行時では15.0km/Lを発生。車体総重量2トンを超えるクルマということを考えれば、十分な燃費性能といえるでしょう。

 

また、あらゆる走行性能に応じて3つの走行モードを用意。電動モーターのみで走る「Pureモード」、モーターとエンジンの双方を駆動力とした「Hybridモード」、力強い加速と鋭いレスポンスを可能にする「Powerモード」とドライバーが任意に選択することができます。

 

いかがでしたか?プラグインハイブリッドはボルボの次世代を担うパワートレインとしてなくてはならないものとなっています。PHEVはメーカーによってコンセプトが異なっており、燃費重視なモデルや航続可能な距離を求めたモデルなども存在しますが、ボルボではオールマイティにふっていると言えるでしょう。

 

デザイン性の高さに加え、安心の安全装備と快適装備が備わり、低燃費でありながら優れた動力性能を実現する。これこそがボルボのPHEVの魅力と言えるでしょう。