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高級クロスオーバーSUVの先駆け、レンジローバーの歴史

 

イギリスを代表するSUVブランドであるランドローバー。

 

そのランドローバーが送り出すモデルの中でも、最もラグジュアリーかつ機能性に優れている、ランドローバーらしいモデルがレンジローバーシリーズです。

 

ランドローバーのフラッグシップとも言えるこのモデルは実に50年の歴史を誇ります。

 

 

■ベラールというプロトタイプ


 

 

1948年にローバー社のオフロード専門ブランドとして誕生したランドローバーブランドは、耐久性が高く、悪路走破性にも優れたクロカンモデルを中心にラインアップしており、その性能はイギリス陸軍で採用されるほどでした。

 

そんな高性能オフローダーブランドとして名を馳せていたランドローバーでしたが、1960年代末に新たなジャンルのモデルとして、それまでのランドローバーの堅牢さと機能性、そして高級乗用車のような快適性と優雅さを兼ね備えたモデルを開発していました。

 

その開発モデルは世に知られてはいけない存在であるからか、イタリア語でカバーやベールといった意味を持つ「VELAR(ベラール)」と名付けられていました。

 

このプロトタイプは26台製作されたとされ、ランドローバーが新たなジャンル開拓へ意欲的だったことが伺えます。

 

そしてそのプロトタイプにはVELARのバッジが付けられていたそうです。

 

 

■悪路も走れる高級車レンジローバーの誕生


 

 

こうして開発されたVELARはレンジローバーへと名前を変えて1970年に登場します。

 

フェンダーまで伸びたクラムシェルボンネットや分割式テールゲートを持つ3ドアボディは、高級乗用車のような優雅なデザインと機能性を兼ね備え、駆動方式にはフルタイム4WDを採用しランドローバーの名に恥じない悪路走破性と快適性を実現していました。

 

これらの要素を持ち合わせていたレンジローバーは、今までに無いコンセプトのモデルとしてアクティブなセレブリティを中心に高く評価されます。

 

現在でこそ多くの自動車メーカーが高級SUVをラインアップしていますが、それまで悪路が走れる自動車といえば軍用車ベースのものが多く、「無骨な働く車」というイメージが強いものでした。

 

そんな中登場したレンジローバーは、悪路も舗装路も、そして高級ホテルの正面玄関でも、あらゆるシチュエーションに対応するモデルとして評価され、「砂漠のロールスロイス」と言われるようになりました。

 

1981年には5ドアモデルがラインアップに加わり、より多くのユーザーが購入しやすくなりました。

 

以降もオートマチックトランスミッションの設定追加や、エンジンのラインアップ変更など、時代に合わせて進化をしながら1994年に2代目モデルへとバトンタッチします。

 

 

■より広い市場を意識した2代目


 

※写真は2代目モデルではありません

 

1994年に24年ぶりのフルモデルチェンジでデビューした2代目モデルは、幅広い市場で受け入れられるように大きく変化したモデルでした。

 

様々な部分の電子制御化が進みましたが、その中でも特出すべきメカニズムが、全車に設定されたエアサスペンションです。

 

これにより悪路性能はそのままに、舗装路での乗り心地がさらに向上しました。

 

2000年にはマイナーチェンジが行われ、後期型へと進化。

 

このマイナーチェンジでは当時ローバーグループが傘下に入っていたBMWの技術が用いられており、エンジントルクの向上や燃費の改善などが図られました。

 

 

■初代のイメージを強くした3代目


 

 

BMWの手元を離れ、ランドローバーブランドがフォードの傘下となっていた2002年に、3代目レンジローバーはデビューします。

 

フォード傘下となっていましたが、開発は途中までBMWが進めていた関係もあり、デビュー当初の3代目モデルが搭載していたエンジンはBMW製でした。

 

エクステリアデザインは2代目と比べると、初代を強くオマージュしたものとなっていて、丸目が強調されたヘッドライトや、より水平基調が強調されたラインなどが、2代目よりも強く初代を感じさせます。

 

2代目で採用されたエアサスペンションはより進化し、地形感知ソフトウェアによって路面状況を判断し、適切なサスペンション制御を実施し、オフロードでの柔らかな乗り心地とオンロードでのしっかりした乗り心地の両立を実現しました。

 

 

■ SUVとして初めてアルミニウムモノコックを採用した4代目


 

 

2020年現在現行モデルとなる4代目は2012年にデビューしました。

 

今回のフルモデルチェンジで大きく変わったポイントは基本骨格で、SUVとして初めてオールアルミニウムのモノコックボディを採用し、最大420kgの軽量化を実現しています。

 

(グレードによって異なる) 3代目の途中から採用されている、路面状況に応じて各種制御を最適化するテレインレスポンスはテレインレスポンス2オートへと進化、これに新設計のエアサスペンションが組み合わされていて、あらゆる路面をより快適に移動できるようになりました。

 

そしてインテリアも豪華で、フルデジタルメーターや好みに応じて配色を変更できるLED照明にボイスコントロール、クーラーボックスなどが備わっており、機能性でも快適性でも文句の付けようがない進化を遂げています。

 

 

■ どんな状況も快適に移動できる


 

 

高級クロスオーバーSUVというジャンルの先駆者であるレンジローバーは、このジャンルでトップを走り続けるために、時代に合わせて絶えず進化してきました。

 

それはオンロード、オフロード、快適性、優雅さ、全てにおいてです。

 

初代から現行モデルに至るまで、これほどまでに欲張りに進化してきたモデルは、世界中を探してもあまり存在しないでしょう。

 

レンジローバーはありとあらゆる状況を快適に移動したいという方に、是非ともオススメしたいモデルです。

 

 

 

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