200万円で輸入コンパクトカーに乗るならV40もいかが?
200万円という予算で輸入車を購入する場合、様々な選択肢がありますが、機能や装備が充実した比較的新しいコンパクトハッチバックを検討する方が多いと思います。
そのような場合、フォルクスワーゲンのゴルフやBMW1シリーズなどに目が行きがちですが、スウェーデンの自動車メーカー、ボルボのV40も魅力的な存在です。
■ ボルボの挑戦と伝統が融合したモデル
現行となるボルボV40は2代目となります。
1995年に登場した初代モデルは、ハッチバック形状の現行モデルとは異なり、ステーションワゴンのボディ形状でした。
2013年2月に日本での販売を開始した、現行モデルはステーションワゴンやSUVをラインアップの中心とするボルボの中でも、最もコンパクトな5ドアプレミアム・スポーツコンパクトとしてデビューしました。
「ボルボの大型モデルの特徴や機能を小型車のパッケージに取り入れる」をコンセプトに掲げたこのモデルは、ハッチバックながらボルボの歴代クーペやワゴンのデザインが融合しているのが特徴です。
また、液晶メーターパネルやアイドリングストップ機構などボルボ初の装備やメカニズムが採用されていて、ボルボの挑戦と伝統が融合したモデルとなっています。
■ V40のメカニズム
搭載されたエンジンは当初1.6L4気筒ターボエンジンのみでしたが、2013年4月には213PSを発生する2.0L5気筒ターボエンジンを搭載したスポーツグレードT5 R-DESIGNが登場。
2015年7月には2.0L4気筒ターボのクリーンディーゼルグレードが使いされたほか、同年8月には販売当初から搭載されていたエンジンに変わって、1.5リッター4気筒ダウンサイジング直噴ターボエンジンが採用されました。
クリーンディーゼルグレードでは20.0km/Lという燃費性能を誇っています。(JC08モード)
また、シャシーはアルミと高張力鋼板を多用し、軽量化を実現しているほか、応答性に優れたモノチューブダンパーをリアに採用することにより、快適かつスポーティなハンドリングを実現しています。
■ 充実した安全装備
そして、安全にこだわりを持つボルボらしく、現代のモデルにも引けを取らない衝突被害軽減ブレーキや全車速追従機能付ACC、ドライバーの眠気や注意散漫を察知すると警告音を発するアラートコントロールなどといった、10種類運転支援機能が装備された「セーフティ・パッケージ」を設定。
これだけではなく、もしもの時の安全性もしっかりと確保されているのがボルボらしいポイントで、ユーロ NCAP の衝突テストで5つ星を獲得しています。
また、現在では広く採用が進んでいる歩行者エアバッグも、このV40が世界で初めて設定しました。
ボルボのブランドイメージである高い安全性に関しても、ボルボの先進性と挑戦が見受けられます。
■ V40の歴史
2016年7月にマイナーチェンジを実施。
トールハンマー型LEDヘッドライトの採用を中心にエクステリアデザインが一新され、よりモダンで洗練された印象を持つ見た目へと進化。
装備面も進化し、「セーフティ・パッケージ」や歩行者エアバッグが全グレード標準装備とり、より安全性に磨きがかかっています。
2019年4月に「T5 R-Designファイナルエディション」が日本市場で50台限定販売され、その歴史に幕を閉じました。
■ V40を中古車で買うなら
中古車で購入を検討する場合、重要となってくるのは搭載しているパワートレインの選択です。
先に紹介したように、大きく分けて4つのパワートレインが存在します。
それぞれ得意分野や苦手分野があるので、自身のカーライフや求める性能によって狙いを定めるパワートレインを決定すべきです。
そして、もう一つ重要なのは「セーフティ・パッケージ」装着の有無です。
マイナーチェンジ後の個体の場合は標準装備となっているので問題ないですが、それ以前の個体はオプション設定となっているのでチェックが必要です。
この装備の有無で長距離運転の疲労度や、普段の運転での安心感が変わってくるので、しっかりと見ておくべきと言えます。
■装備にこだわる人やこれから輸入車に乗る人にもおすすめ
現行車にも引けを取らない先進装備を設定しつつ、ベーシックからスポーティまで自身の好みに合わせて選ぶことができるグレード展開など、V40はドイツのコンパクトハッチバックにも負けない商品力があるモデルです。
コンパクトハッチバックが欲しいけど、他の人とかぶるのはいや、でも装備も重要視したいという人にはオススメのモデルといえます。
これから輸入車デビューを考えているひともぜひ検討してほしいモデルです。