【CクラスをベースとしたSUV】メルセデス・ベンツ 初代GLC(2019年10月モデル)を解説
2016年日本デビューのGLCは、ベンツの中核モデルCクラスをベースとしたSUVです。
JAIA(日本自動車輸入組合)が公開している新車登録台数において、デビュー以来つねにトップ20にランクインする売れ筋モデルです。
そんなGLCとはどのようなモデルなのか、解説します。
■メルセデス・ベンツ GLCの歴史|曲線を生かした優雅なSUV誕生

※画像は2018年モデルの前期です。
2008年に販売が開始されたGLKの実質的な後継車種として、2015年にデビューしたメルセデス・ベンツ GLC。
翌2016年には、日本でも発売されたミドルサイズSUVです。
GLKが直線を基調としたスクエアなフォルムであったのに対し、GLCは曲線を生かしたクーペを思わせる優雅なフォルムが特徴。
GLKよりボディの全長や全幅は大きくなり、荷室容量も拡大されたぶん、使い勝手の面でも格段に進化しています。
日本でのデビュー直後のパワートレインは、2.0L 直列4気筒ターボに4WDを組み合わせたGLC250 4マチックのみで、それにスポーツサスペンションとAMG仕様のスポイラーなどが装備されたGLC250 4マチックスポーツと、本革スポーツシートを装したGLC250 4マチックスポーツ(本革仕様)を用意。
数ヶ月遅れでAMGモデルのGLC43 4マチック、プラグインハイブリッドのGLC350e 4マチックスポーツを追加。
翌2017年には、FRモデルの200シリーズと、クリーンディーゼルの220dシリーズ。
2018年には、最高出力510PSを発揮するハイスペックモデルAMG 63シリーズと、毎年ラインアップを増やしています。
2019年には、マイナーチェンジにより後期型へと進化。
新時代に向けた取り組みを行いました。
■メルセデス・ベンツ GLC 現行モデル概要|総合バランスの高さはトップレベル

※画像は2018年モデルの前期です。
2019年10月にマイナーチェンジを行ない後期型へと移行しました。
モデルバリエーションは、ガソリンがGLC300 4マチック、ディーゼルはGLC220d 4マチックのみで、AMGモデルにはGLC43 4マチック、GLC63 4マチック+、GLC63 S 4マチック+が用意されました。

※画像は2018年モデルの前期です。
エクステリア(外装)は、基本的に前期型を継承したものですが、下辺が長い台形をモチーフとしたフロントグリルにクロームで仕上げたアンダーガード、LEDラインが鮮明になったヘッドランプ、ベンツの新意匠ブロックデザインが採用されたテールランプのフレーム部など、力強さとエレガントさが融合したメルセデス・ベンツ新世代スタイルへと進化しました。
またAMGモデルでは、フロントグリルに垂直ルーバーが入ったパナメリカーナグリルを全グレードで採用。
同グリルは、1952年開催の公道レース「カレラ・パナメリカーナ・メヒコ」で勝利した300SLにちなんだもので、AMGにふさわしい特別感を味わうことができます。
サスペンションは、全車でフロント=4リンク、リア=マルチリンクという構成で、上位グレードには走行状況に応じ減衰力を調整するアジリティコントロールサスペンションや、電子制御により減衰力を自動調整するエアボディコントロールサスペンションが装備されます。
ボディサイズは、全長4,670mm×全幅1,890mm×全高1,645mm。
ホイールベースは2,875mmです。※AMGモデルを除く

※画像は2018年モデルの前期です。
インテリア(内装)は、ベースとなるCクラス同様に、ブラック基調の機能美と質感の良さを感じさせる室内空間で、全体的な印象は前期型デザインが継承されました。
しかし、インテリアでも各部に進化が感じられ、その中でも一番に挙げることができるのは、「ヘイ、メルセデス」で一躍話題となった対話型インフォテインメントシステムMBUXが搭載されたことでしょう。

※画像は2018年モデルの前期です。
ダッシュボード中央には前期型の8.4インチから10.25インチに大型化されたディスプレイが全車で標準装備、12.3インチのメータークラスターであるコックピットディスプレイがグレードにより装備、Sクラス同様のタッチ&スワイプが可能な最新ステアリングホイールなどが採用されています。

※画像は2018年モデルの前期です。
シート仕様は、GLC220d 4マチックとGLC300 4マチックがファブリック+人工皮革、AMGモデルでは本革が採用されました。

※画像は2018年モデルの前期です。
荷室容量は550Lで、後席バックレストを全て倒せば1,600Lを確保。
リアシートは40:20:40の分割可倒式となり、荷室側からワンタッチで後席バックレストが倒せるEASY-PACKクイックフォールドを採用するため、さまざまなアレンジが素早くでき非常に便利です。
■後期型のパワーユニットは、ガソリン、ディーゼルの2種類を用意

※画像は2018年モデルの前期です。
パワートレインは、ガソリンのGLC300 4マチックが、最高出力190kW(258PS)/5,800~6,100rpm、最大トルク370Nm(37.7kgm)/1,800~4,000rpmの 2.0L 直列4気筒ターボ(M264型)で、それに9速ATとフルタイム4WDの組み合わせ。
GLC220d 4マチックは、最高出力143kW(194PS)/3,800rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,600~2,800rpm の2.0L 直列4気筒ディーゼルターボ(OM654型)で、ガソリンのGLC300と同様、9速ATとフルタイム4WDの組み合わせです。
いっぽうAMGモデルは、GLC43 4マチックが3.0L V型6気筒ツインターボ(M276型)、GLC63シリーズが4.0L V型8気筒ツインターボ(M177型)で、それぞれのスペックはGLC43が最高出力287kW(390PS)/6,100rpm、最大トルク520Nm(53.0kgm)/2,500~4,500rpm、GLC63は、4マチック+が最高出力350kW(476PS)/5,500~6,250rpm、最大トルク650Nm(66.3kgm)/1,750~4,500rpm、S 4マチック+にいたっては最高出力375kW(510PS)/5,500~6,250rpm、最大トルク700Nm(71.4kgm)/1,750~4,500rpmという、スポーツカーも顔負けの驚異的なパワーが与えられています。
トランスミッションと駆動方式は、いずれも9速ATと4WDです。

※画像は2018年モデルの前期です。
GLCの安全装備は、安全運転支援システムであるレーダーセーフティパッケージが全車に標準装備されています。
このシステムは、衝突の危険を検知し回避をアシストする“アクティブブレーキアシスト”、車線逸脱を警告し補正ブレーキにより車線維持をアシストする“アクティブレーンキーピングアシスト”、死角の車両を検知し安全な車線変更をアシストする“アクティブブラインドスポットアシスト”、車間距離や速度を調節し停止や再発進も自動で行う“アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック”、カーブや先行車・ガードレールなどを認識し車間を保ちステアリング操作をアシストする“アクティブステアリングアシスト”などで構成されます。
■GLCが売れる理由は豊富なバリエーションとクオリティの高さ
こうして見てみると、GLCはディーゼル・ガソリン・AMGと、好みに応じて選択できるバリエーションの豊富さと、メルセデス・ベンツの技術を駆使した総合性能の高さを持っていることがわかります。
しかし、新車ともなるとベースグレードでも約700万円と高額です。
そんな場合、中古車が狙い目。ぜひゲットしてあなたもベンツクオリティを実感しましょう。




