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パサート車両解説:ゴルフを卒業したら

 

フォルクスワーゲンのミドルクラスモデルがパサートです。

 

日本ではゴルフの偉大さの影に隠れていますが、実はゴルフよりも前の1973年に初代が発売されたVWの主力車種なのです。

 

現行型にあたる8代目は、2014年秋(日本では2015年)にデビューし、「欧州カー・オブ・ザ・イヤー 2015」に選出。

 

高い完成度と数々のテクノロジーが評価されている現行型パサートを紹介します。

 

 

■エクステリア


 

 

新型パサートは、フォルクスワーゲン・グループの新しいモジュラー戦略”MQB”に基づいて開発されたモデルです。

 

セダンのボディサイズは、全長4,785mm×全幅1,830mm×全高1,465mm、ホイールベースは2,790mm、最低地上高は130mm(R-Lineは120mm)。

 

ステーションワゴンのヴァリアントは、全長4,775mm×全幅1,830mm×全高1,485-1,510mmです。

 

セダン、ヴァリアントともに、先代モデルと外形寸法はほぼ同じながら、ホイールベースを80mm延長。

 

結果、前後オーバーハングが短く、ノーズの比率が長くなって、より伸びやかでダイナミックなプロポーションとなりました。

 

またフロント周りのデザインは最新のVWデザイン言語が用いられ、3本のクロームバーを渡したラジエーターグリルと立体的な造形のヘッドライトは、精悍で引き締まった印象のなかにも華やかさが感じられるデザインです。

 

 

■インテリア


 

 

インパネで印象的なのは、帯のように一体化されたエアベント(空調吹き出し口)と、メーターパネルの12.3インチTFT液晶ディスプレイによるフルデジタルメータークラスターです。

 

これにより先進性と洗練が融合した室内空間となっています。

 

歴代パサートの白眉である広くて快適なキャビンは、ホイールベースの延長により、室内長を33mm伸ばすなど快適さを向上。

 

ラゲッジ容量はセダンで586L、ヴァリアントで650−1,780L(ラゲッジ容量はISO測定法)とミドルクラスサイズでトップレベル。

 

ロングドライブやファミリーでの使い勝手にもゆとりがあります。

 

 

■パワートレーン


 

 

ガソリンモデルには、MQBユニット専用設計となる新世代TSIエンジンが2種類用意されます。

 

R-Lineに搭載される2.0L 直4TSIは、最高出力162kW(220ps)/4,500-6,200rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,500-4,400rpm。

 

低速から力強く伸びやかな加速を実現するエンジンです。

 

その他のグレードに搭載されるのは1.4Lの直4TSIで、最高出力110kW(150ps)/5,000-6,000rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1,500-3,500rpm。

 

小型の水冷式インタークーラーターボ、一時的に2気筒を休止させる「アクティブシリンダーマネジメント」などの搭載により、低回転からの自然なレスポンスと優れた燃費性能を実現しています。

 

JC08モード燃費は20.4km/Lです。 ディーゼルモデルも用意され、セダン、ヴァリアントともに最高出力140kW(190ps)/3,500-4,000rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,900-3,300rpmの、2.0L 直4TDIエンジンが搭載されます。

 

日本のポスト新長期規制にも適合したディーゼルエンジンのJC08モード燃費は20.6km/Lです。

 

組み合わせられるトランスミッションは7速DSG(デュアルクラッチ式AT)、駆動方式はFF(前輪駆動)、サスペンション形状は前マクファーソンストラット、後4リンク、車両重量は1,460kg(TSI Trendline)です。

 

 

■安全性能


 

 

追突防止のためのプリクラッシュブレーキシステム、安全な車線移行のためのレーンチェンジアシストシステム、後退時の事故防止のためのリアトラフィックアラートが全車標準装備です。

 

アダプティブ・クルーズ・コントロールは渋滞時の停止後再発進の機能を装備するほか、衝突事故に遭遇した際、すぐに自動ブレーキを発動して、衝撃の反動に伴う2次衝突の危険を低減するポストコリジョンブレーキシステムも採用されました。

 

さらに、周囲の状況を映像で確認できるアラウンドビューカメラや、対向車・先行車の位置や距離を算出して適切な照射エリアを調整するダイナミックライトアシスト、縦列駐車・車庫入れの駐車時に操作をサポートするパークアシストなど、先進安全運転支援システムがオプション設定されています。

 

 

■SUV版オールトラックとは


 

 

パサート オールトラックとは、新型パサート ヴァリアントをベースに、アウトドアや雪道での走破を想定したオフロード仕様のメカニズムと装備が施された、4WD(4MOTION)モデルです。

 

最低地上高はノーマルに比べて27.5mm高められ、ボディ下部のアンダープロテクション、サイドシルエクステンション、ホイールアーチモールが装備されており、SUVとしての力強さが外観上からも見て取れます。

 

さらにオールトラック専用として用意されたドライビングモード「ラフロード」の設定や、ヒルスタート・アシスト、ヒルディセント・アシストによって、悪路での走行安定性、安全性も向上させています。

 

牽引重量は2,200kgで、トレーラーをつないだ状態での後退操作を支援するシステム「トレーラー アシスト」が搭載されるのもポイントです。

 

パサートには、ここで紹介した以外に1.4Lのガソリンエンジンにモーターを組み合わせたプラグイン・ハイブリッドのGTEがありますが、2020年改良モデルの日本への導入は未定。今後の動向が気になるところです。

 

ゴルフよりも歴史が長く、上位に位置するパサートは、決して派手さはないものの、しっかりした作りと上質で広い室内など、スキのない作りが魅力です。

 

ジャーマン系セダンやステーションワゴンを探している方は、選択肢のひとつに加えてみてください。

 

 

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