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フランスの老舗ブランドプジョーの足まわりは猫足?そう表現される理由とは?

フランス車であるプジョーの乗り心地の良さをあらわす言葉として、「猫足」と表現されることがあります。これはいったいどのような乗り心地をあらわしているのでしょうか。

 

 

 

 

■フランス車は足まわりがソフト


 

この猫足という言葉は、そもそもかつて日本のモータージャーナリストがプジョー車に試乗した際に発したものだといわれています。

 

猫が高い場所から飛び降りても地面に舞い降りる瞬間にはその衝撃をしなやかに受け止め、まるで何事もなかったかのように歩き出すさまは、タイトなコーナーやラフな路面でもドライバーが気持ちよく走ることができるプジョーの乗り心地そのものだったのかもしれません。

 

石畳の多いフランスでは、路面の凹凸をしなやかに吸収する足まわりのセッティングが何よりも重要であり、整備されたアウトバーンの直線路を高速で駆けるドイツ車とは、足まわりに対する思想からして違っていたのでしょう。

 

実際にドイツ車とフランス車を乗り比べると、サスペンションのストロークの深さの違いに驚かされることがあります。ドイツ車はあくまでストロークが浅めで、その結果として車両のロールが少なくなり運転姿勢を保ったままでコーナリングをすることができます。

 

対するフランス車はロールを深く取りながらコーナーリングを行なうため、ストロークの浅いドイツ車のような突っ張り感がありません。これもまた、どちらが良い悪いということではなく、足まわりにおける思想の違いといえるでしょう。

 

 

 

■プジョーにおける猫足とは?


 

そんなフランス車の中でも、特にプジョーの足まわりは猫足のようなしなやかさを備えているといわれています。

 

その大きな理由が、プジョーではサスペンションを含めたクルマづくりを自社ブランド内で行なっていることが挙げられます。 それぞれのクルマにはシャシーと呼ばれる基本コンポーネンツがあり、そこにはプラットフォームと呼ばれる骨格が与えられます。

 

それぞれのプラットフォームには特有の個性があり、プジョーではそれぞれのプラットフォームに合わせた足まわりを早い段階から開発しセッティングを行なっているのです。

 

たとえば足まわりを別のサプライヤーから調達してセッティングすると、細部まで煮詰めるのには相当の時間やお金がかかります。 さらにプラットフォームとの相性もあり、場合によっては組み込めない事態も発生します。

 

プジョーではそのようなことが起きないようプラットフォームやボディタイプ、重心位置などによってきめ細やかに足まわりのセッティングを行ない、結果としての猫足と呼ばれる乗り心地を生み出しているのです。

 

 

 

 

■電子制御デバイスの進化


 

フランス車のなかでもとりわけ猫足と呼ばれる極上な乗り心地を持つプジョーですが、その猫足をさらに進化させているのが数多くの電子制御デバイスです。プジョーでは足まわりにおけるパーツにこだわり、軽量化のためにアルミ素材を使ったり、柔軟性をもたらすためにあえて鋼鉄を使うなどの工夫を凝らし、猫足と呼ばれてきた伝統の乗り心地を守り続けてきました。

 

そんな足まわりの快適さをさらに進化させたのが多くの電子制御デバイスです。最新の508シリーズでは、ショックアブソーバーの減衰力を路面状況に応じてリアルタイムに制御するアクティブサスペンションが導入されており、乗り心地とハンドリング、ロードホールディング性能がさらなる進化を遂げています。

 

またエレクトリックスタビリティコントロールは、日本におけるプジョー最小モデルの208シリーズにも全グレードで標準装備となっており、安全面はもちろん快適なドライバビリティにおいてもひと役買っています。さらにプジョーでは、ドライバーが快適なドライブを楽しめるよう、電子制御の作動介入を絶妙にセッティングしているのも、プジョーらしい乗り心地を生み出す要因といえるのではないでしょうか。

 

大径タイヤや扁平タイヤの登場によって自動車の乗り心地がハード目に寄ってきている現代、その真逆をゆくのがフランス車の乗り心地です。クルマを取り巻く環境が大きく変わっても、プジョーの根底にある「ドライビングプレジャーを生み出すための猫足」という思想は、現代のプジョーにもしっかりと受け継がれているのです。

 

 

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