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プジョーってどんなメーカーですか?

ヨーロッパの自動車メーカーといえば、日本ではドイツ車が強く、フランス車はその影に隠れて販売を続けているイメージです。

 

しかし、ヨーロッパではドイツ、イギリスに次ぐ巨大市場で、プジョー・シトロエンを要するPSAグループは、第2位のシェアを獲得。

 

同時に、ライバルに負けないくらいの歴史を持っています。

 

そのなかでも、グループの中心となっているプジョーについて解説します。

 

 

■その歴史は19世紀から


 

 

プジョーという企業の歴史は、1800年代初めまでさかのぼることができます。

 

そのスタートは1810年のことで、プジョー家は服飾や時計製造に関わる製鉄工場を立ち上げました。

 

有名なペッパーミルの製造もこのころから始まっています。

 

自動車業界に進出したのは1880年代終わりの1889年のことで、この年に開催された第4回パリ万博で三輪の蒸気自動車を発表。

 

翌1890年には、ダイムラー社のガソリンエンジンを搭載した自動車「Type2」を生み出し、自動車メーカーとして本格的なスタートを切りました。

 

1896年には、自動車製造に特化したオートモビル ・プジョー社(Automobiles Peugeot)を設立。

 

翌年の1897年には自動車製造のみに特化した自動車工場を設立しています。

 

 

■世界恐慌と大戦を乗り越えて大グループへ


 

 

1929年世界恐慌が国際経済を襲います。このときプジョーから登場したのが201です。

 

以降プジョーの伝統であるモデル名のナンバリング「真ん中ゼロの3桁数字」が採用されるようになりました。

 

1931年には201が量産モデルとして初めて、フロントに独立懸架サスペンションを採用。

 

成功を収め、プジョーは世界恐慌を乗り越えます。

 

第2次大戦が終わった後の1948年には、プジョーの歴史を語るには欠かせないモデルが登場します。

 

203は、プジョーで初めてのモノコックボディを採用したモデルです。

 

特出すべきはエンジンで、半球形の燃焼室にV字型バルブを採用したクロスフローヘッドにより、優れた性能を発揮このモデルはプジョーで初めて50万台以上生産されました。

 

1965年になると、PSA(Peugeot Société Anonyme)を創設。

 

すべてのプジョー・グループ企業を管理する同じ名前の自動車グループの持ち株会社となります。

 

そして1976年フランス国内の自動車メーカー、シトロエンを傘下に収めヨーロッパでもトップクラスの自動車グループとなりました。

 

 

■日本での販売と人気


 

 

ハッチバックを中心にコンパクトなモデルを多くラインアップしているプジョーの日本法人が設立されたのは1989年のことでした。

 

しかし、それ以前の1960年代から専門商社が輸入販売を行っており、1980年代には他ブランドの日本法人や、スズキ自動車が販売を行ったことで、一般への認知度が高まりました。

 

その一方で、自動車好きには”ネコ脚”と呼ばれる柔らかな乗り心地と安定性を両立した乗り味が有名で、それに魅せられてファンになった人も多くいます。

 

コンパクトハッチの208からミドルクラスの508までラインアップを揃えるプジョー・ジャポンですが、現在はクロスオーバーSUVの2008や3008に注目が集まっています。

 

 

■モータースポーツ黎明期から参戦


 

どちらかといえば、フランスの大衆車というイメージの強いプジョーですが、モータースポーツの世界でも数多くの栄冠を手にしています。

 

その歴史おスタートは、プジョーが自動車の生産を開始した19世紀後半までさかのぼることができます。

 

サーキットと呼ばれるレース場が無かった1800年代末。

 

当時新たな移動手段として注目を集め始めた自動車を使った競技として、「A街からB街へ誰がもっとも速く移動できるか?」というようなレースが始まりました。

 

この時代からプジョーは自動車競技に参戦しており、”世界初のタイムレース”といわれる1895年のパリ-ボルドー往復レースで優勝。

 

1913年、1916年、1919年には、アメリカのインディ500で優勝。

 

1923年に始まったル・マン24時間耐久レースは、1938年に総合5位(2.0Lクラス優勝)、1992年、1993年、そして2009年には優勝を飾ったほか、ラリーでは1963年に東アフリカサファリラリーを皮切りに、1974年(バンダマ)、1975年、1976年(モロッコ)、1978年(サファリ、コートジボワール)で優勝。

 

もっとも過激といわれたグループB時代のWRCでは、1985年、1986年に総合優勝。

 

さらに1987年のパリダカールラリーでも優勝を飾ったほか、エンジンコンストラクターとしてF1に参戦したこともあるなど、華々しい歴史を持っています。

 

 

■世界最古の自動車メーカーの一つ


 

歴史が古く「最古の自動車メーカーのひとつ」とも言われるプジョー。

 

ここで触れたモデル以外にも、自動車史に名前を残した車種は多く、決してドイツメーカーに引けをとることがありません。

 

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