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ホットハッチの祖。ゴルフGTIヒストリー

 

フォルクスワーゲンの世界戦略車であり、日本で最も良く知られる輸入車、ゴルフ。

 

世界中の自動車メーカーが指標とする、いわばコンパクトカーのスタンダードモデルですが、そのゴルフのスポーツバージョンがGTIです。

 

世界を代表する大衆車に設定されたスポーツモデルもまた、自動車業界に大きな影響を与えてきました。

 

今回はその歴史を振り返りつつ、GTIの魅力に迫ります。※画像は7代目です。

 

 

■元祖「ホットハッチ」!? ゴルフGTIとは?


 

 

ドイツの伝説的な大衆車、ビートルの後継車として、1974年に誕生したのが初代ゴルフです。

 

いまやコンパクトカーでは当たり前のFF、横置きエンジンによる優れたパッケージングを確立し、世界中で大ヒットしたモデルです。

 

このゴルフにスポーツカーとして通用する能力を備えた特別なモデルが1976年に登場しました。それが「GTI」です。

 

 

平均速度が高く、しかも一部の区間では制限速度がないというドイツの高速道路で、当時追い越し車線を走るクルマといえば、高級スポーツカーや大型サルーンばかりという時代でした。

 

しかし、そのノーマル然としたスタイルからは想像し難いほどのスピードで、追い越し車線を悠然と駆け抜けるGTIの姿は、クルマ社会に当然のように存在していたヒエラルキーを打ち破る存在となりました。

 

こうしてGTIはスポーツカーの常識を変え、「ホットハッチ」、すなわち日常使いもできるコンパクトなスポーティカーの代名詞となったのです。

 

それぞれのゴルフが新たに登場するたびに話題になりますが、GTIもまた、クルマファンを魅了する特別な存在として注目を浴び続けてきました。

 

 

■日本への正規導入は2代目から! 初代〜7代目まで一挙紹介


 

・初代

 

初代GTIのデビューは1976年です。

 

1.6L 直4SOHCエンジンをベースに、最高出力を82PSから110PSへとパワーアップ。

 

さらにシャシーも強化され、シンプルな外観からは想像もできないほど高いパフォーマンスを見せました。

 

またラジエーターグリルのレッドライン、大型フロントスポイラー、ゴルフボールの形をしたシフトノブ、チェックのシート柄など、GTIを主張する装備が施されました。

 

コンセプトモデルの0-100km/h加速は9秒フラット、最高時速は182km/hを達成しています。

 

 

・2代目

 

2代目のGTIはドイツ本国で1984年、そしてその1年後、ついに日本への正規輸入が開始されました。

 

当初は1.8L SOHCエンジンを搭載していましたが、1987年にはDOHCエンジンを搭載したGTI 16Vがデビュー。

 

最高出力は105PSから125PSにまで高められています。

 

その後マイナーチェンジでバンパーが大型化されるなど、2代目は次第に洗練度を増していったモデルでもあります。

 

 

・3代目

 

キープコンセプトであった2代目からモダンなスタイルへと大きく路線変更した3代目のGTIは、1993年に日本に導入されました。

 

2.0L DOHCエンジンの最高出力は145PS、最大トルクは18.3kgmを発揮します。

 

フロントにはスポーツ指向のプラスサスペンションが採用され、ABSやEDS(エレクトロニック・ディファレンシャルロック・システム)など電子制御や最新のメカニズムによって走行性能を向上させたモデルとなりました。

 

 

・4代目

 

より上質でスポーティになった4代目GTIは、1998年にデビュー。同年日本にも導入されました。

 

エンジンは1.8L DOHCの5バルブをベースに、GTIとしては初めてターボチャージャーを装着。

 

最高出力は150PS、最大トルクは21.4kgmを達成しています。 4速ATの追加、のちにティプトロニック付5速ATモデルへの進化など、GTIをより身近に楽しめるモデルともなりました。

 

 

・5代目

 

2004年にデビューし、2005年に日本に導入されたGTIは、フォルクスワーゲン初のガソリン直噴ターボと、新世代ギヤボックス6速DSG(デュアルクラッチ・トランスミッション)が搭載されました。

 

さらにこの世代からはフロントグリルのレッドラインとブラック塗装されたハニカムグリル、大型バンパーというGTI専用のフロントデザインが採用されたのも話題となりました。

 

2.0L 直噴ガソリンターボの最高出力は200PS、最大トルクは28.6kgmでしたが、その後最高時速243km/hを誇るスペシャルモデル「GTIピレリ」が登場し、こちらの最高出力は230PSとなっています。

 

 

・6代目

 

2009年に登場の6代目は、スペックとしては先代モデルの進化型と思われがちですが、実際には新世代エンジンが採用されました。

 

2.0L 直4ターボの最高出力は155kW(211PS)/5,300〜6,200rpm、最大トルクは280Nm(28.6kgm)/1,700〜5,200rpm。

 

スペックを見ても分かるとおり、低い回転域から最大トルクを発揮するため、街乗りでも力強く扱いやすい特性を持っています。

 

0-100km/h加速はわずか6.9秒、最高速度は238km/hに達します。

 

それでいて10・15モード燃費は13.0km/Lと、実用性の高いパワーユニットです。

 

年々要求が高くなる環境性能への対応を果たしながら、GTIとしてのパフォーマンスを犠牲にせず、むしろその魅力を引き上げているところはさすがです。

 

 

・7代目

 

 

2013年に登場した7代目GTIは、フォルクスワーゲンの新しいモジュラーシステム「MQB」を採用したモデルとなり、最新の安全装備や先進機能を搭載しながら、従来モデルより10kgの軽量化を果たしています。

 

 

パワートレーンは6代目GTIと同型のエンジンをベースに、ヘッド部を新たに開発した2.0 TSIを搭載。

 

最高出力は先代モデルより9PSアップした162kW(220PS)、最大トルクは280Nm(28.6kgm)から大幅にアップした350Nm(35.7kgm)となり、最大トルクの発生回転数も1,500rpmと低くなっています。

 

さらにJC08モード燃費で15.9km/Lと、歴代GTIで一番の低燃費を達成しています。

 

6代目より搭載されている電子制御式ディファレンシャルロック「XDS」の進化バージョンも搭載され、先進技術によってGTIの高いパフォーマンスをより安全に楽しめるよう設計されています。

 

GTIは、「平日は街乗りや通勤の足として、週末はサーキットに持ち込んでのレース」という使い方ができる、ダイナミックなパフォーマンスと実用性を高い次元で両立させたモデルです。

 

ドイツの走行環境が生み出した元祖「ホットハッチ」がもたらす、”本物の走り”をぜひ体験してみてください!

 

 

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