贅沢の極み!2シーターオープンのオススメ5選
クルマには様々なボディタイプが存在します。利便性やオーナーの生活や好みによってカーライフは異なるため、求められるボディタイプは様々です。
しかし、その中でも最も贅沢なのが2シーターのオープンカーでしょう。今回はそれぞれ独自の個性を持つ2人乗りのオープンモデルを紹介していきます。
■豊富なバリエーションが魅力のメルセデスベンツ SLK
最初に紹介するのはメルセデスベンツ SLKです。
1990年代はマツダロードスターの成功を受け、全世界の自動車メーカーがこぞって2シーターオープンカーを誕生させました。SLKもそんなオープンカーブームの波にのって1996年にデビューしました。
その後2004年に2代目、2011年に3代目へと進化していき、2015年に現行となるSLCへその役目を引き継ぎました。 3世代、約20年に渡って販売されていたSLKですが、そのバリエーションが豊富なのが特徴の一つと言えます。
メルセデスのスポーツブランドであるAMGがチューニングしたモデルはハードなスポーツカーですし、エントリーグレードでは優雅に風邪を楽しむこともできます。
また3代目モデルではメルセデスとしては珍しいMTグレードもラインアップされていました。こちらは若干ではありますが、中古市場で探すことが可能です。2シーターオープンながら、他ブランドのモデルと比べるとグランドツーリング的なキャラクターが強いので、自身のカーライフに合わせて好みのグレードを探しやすいのがSLKの魅力です。
■時代に合わせて変化するBMW Z4
2002年にパリモーターショーでデビューしたZ4は、1996年にデビューしたZ3の実質的な後継モデルとしてラインアップされました。しかしながらBMWはZ4をZ3よりも上級モデルとして位置づけており、実際にボディサイズや価格はZ3よりも大きくなって販売されました。
初代の後半ではハードなスポーツモデルZ4Mロードスターや、Z4ベースのクーペモデルZ4クーペ(こちらにもMモデルが存在)など多様なモデルがラインアップされていました。
2009年にデビューした2代目は、初代に比べるとラインアップは少ないものの、約20秒で開閉を終了させることが可能な電動ハードトップを新たに装備し、快適性や利便性が向上しました。
現行となる3代目は2018年にデビュー、ルーフを電動ソフトトップに戻すとともに30キロ程度の軽量化を実現していて、2代目に比べるとスポーツカーの色をより濃くしています。
時代に応じて2シーターオープンに求められる姿に進化してきたのがZ4なのです。自身の好みに応じて、狙う世代を選んでみるのも楽しいでしょう。
■日本車とイタリアのいいとこ取り! アバルト 124スパイダー
2016年にデビューしたアバルト124スパイダーは、同ブランド久々のオープンスポーツとなりました。このモデルを実現できたのはマツダロードスターの存在でした。
ロードスターをベースに、オリジナルのエクステリアデザインとインテリアデザインを施し、アバルトチューニングの1.4Lターボエンジンが搭載されています。 イタリア車らしい官能的なデザインとサウンドを持ちつつ、ロードスター譲りの軽快なハンドリングと信頼性を兼ね備えた124スパイダーは、非常に魅力的な存在と言えます。
2016年に登場したため、まだ中古車で新車並みの価格がつけられている個体もありますが、初期の個体は300万円を切るものもありますので、気になる人は今後の中古車動向をチェックすべきでしょう。
ポルシェを救ったミドシップスポーツ ポルシェ ボクスター
1996年にデビューしたボクスターは911以外のポルシェモデルとしてはヒットを記録し、それまで911頼みだったポルシェの経営を生き返らせる起爆剤となったモデルです。
駆動方式にはドライバーとリアタイヤの間にエンジンを配置するミドシップ方式を採用し、兄貴分の911に近いデザイン、そしてポルシェ伝統のフラット6エンジンを搭載したことで、それまでのFRポルシェスポーツと比べ一気に911へ近くなりました。
2004年に2代目へ2012年に3代目へと進化していきますが、ポルシェらしく毎度スペックを向上させつつ、環境にも配慮した進化をしているのがボクスターの優れているポイントです。
現行モデルとなる4代目は2016年にデビューしました。それまでフラット6を搭載していたボクスターですが、時代の流れに沿ってダウンサイジングを余儀なくされ、フラット4のエンジンへと変更を受けました。しかしながらしっかりと先代のスペック超えてくるあたりは流石ポルシェといったところです。
■スポーツカーブランドとしての復活 ジャガー Fタイプコンバーチブル
2013年にデビューしたFタイプはジャガーブランドとしては久々のスポーツモデルとなりました。現在でこそクーペとコンバーチブルという2つのボディタイプがラインアップしていますが、デビュー当初はコンバーチブルのみでした。
コンバーチブルという名前が与えられている点を見ると4座席かと思いがちですが、Fタイプコンバーチブルは2座席となっています。
現在でこそSUVなどをラインアップしているジャガーですが、本来はスポーツカーやスポーツサルーンを得意としているブランドであり、往年のファンからすれば待ち望んでいた存在だったことでしょう。
中古車市場ではV6モデルが中心となっていますが、上級モデルとなるV8搭載車が市場にないわけではありません。刺激的なスポーツカーらしい走りを求めるならば、V8モデルを根気よく探すのもいいでしょう。
■興味があるなら一度は乗るべきジャンル
2シーターのオープンカーは利便性には欠けますが、ドライビングの一体感は他のボディタイプに比べるととても高いものです。状況が許し、そして憧れがあるのであれば、一度は所有することをオススメするジャンルと言えます。