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輸入車はなんでハイオク仕様ばかりなの?

 

輸入車にたまに乗る方や日本車から輸入車に乗り換えた方だと、ガソリンエンジンを搭載する多くの輸入車がハイオクガソリン指定となることに驚きますよね。

 

それもここ数年急増しているエンジンの小型化をターボやスーパーチャージャーで補う過給機付のクルマや、高回転まで回るNAのハイパワーエンジンならともかく、200万円以下で買えるコンパクトカーのVW up!の標準モデル(1ℓの3気筒エンジンで75馬力)やフィアット500の廉価グレード(1.2ℓ直4エンジンで69馬力)といった庶民的なクルマでもハイオク指定なのだから、ビックリするのも無理はないですよね。

 

 

ではなぜガソリンエンジンを搭載する輸入車の多くがハイオクガソリン指定なのかというと、欧米で供給されるガソリンのオクタン価が日本とは違うためです。

 

はじめにオクタン価について簡単に説明すると、オクタン価とは自己着火のしにくさ、ノッキング(異常燃焼)の起こりにくさを示す数値。オクタン価が高いほどそれぞれが起こりにくく、オクタン価が高いガソリンに合わせてエンジンをセッティングすれば動力性能と燃費が向上するので、オクタン価が高いガソリンはいいガソリン、高級品といえるのです。

 

 

そのため日本では普及品となるレギュラーガソリン(オクタン価90程度)、商品名でもよく見る通りのプレミアム品となるハイオクガソリン(オクタン価98程度)の2つが販売されています。

 

ところが、欧米で販売されているガソリンはレギュラー(オクタン価90程度)、ミドル(オクタン価95程度)、ハイオク(オクタン価98から100)の3つがあるんです。

 

特にヨーロッパではミドルガソリンを指定するクルマが多いこともあり、レギュラーは置いていないガソリンスタンドも多く、ミドルが日本のレギュラーに近い存在となっているわけです。そのためヨーロッパ車の多くは日本のレギュラーではオクタン価が足りず、「大は小を兼ねる」のようにハイオクガソリン指定となるクルマがほとんどとなっているのです。

 

ちなみにアメリカ車、中でもジープブランドのSUVだとアメリカでもレギュラー指定となることも多いので、日本仕様でもレギュラーガソリン指定となるクルマも存在します。

 

レギュラーに対し約10円高いハイオクを毎回入れるのは痛い出費なのは確かです。しかしハイオク指定の輸入車にレギュラーを入れると、動力性能に加え燃費も悪化することもあるので、燃費による損得も含めやはりハイオク指定ならハイオクガソリンを入れることをおすすめします。