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10年以上の歴史についに幕。マセラティ グラントゥーリズモを紐解く

 

イタリアの高級スポーツカーメーカー、マセラティの2ドアクーペ、グラントゥーリズモは、マセラティ初のロードモデルとして1947年に発表された、A6 1500の現代的解釈として誕生しました。

 

いわばマセラティ製ロードモデルの象徴的存在であったグラントゥーリズモですが、2019年に惜しまれながら生産を終了。

 

ここでは、その特徴とパフォーマンスについて解説します。

 

■ピニンファリーナによる優美なエクステリア(外装)



 

 

グラントゥーリズモは、4人乗りの2ドアクーペで、デザインはイタリアのデザイン会社、ピニンファリーナの手によるものです。

 

ロングノーズと低い車高、短いオーバーハングは、スポーツカーのお手本のようなスタイル。フロントグリルには、マセラティのエンブレムであるトライデントが大きな存在感を放っています。

 

 

サイドビューは複雑なプレスラインなど使わず、フェンダーの3連ダクトや、絞り込まれたリア周りのデザインなど、どこから見ても隙のない美しいデザインです。

 

 

グラントゥーリズモは、2007年のジュネーブモーターショーでデビュー。

 

モデルライフは、すでに10年以上が経過しているわけですが、まったく色褪せないデザインの素晴らしさと堂々たる佇まいは、本質的な美しさを追求するイタリアンデザインならではと言えるでしょう。

 

ボディサイズは、全長4,920mm×全幅1,915mm×全高1,380mm、ホイールベースは2,940mmとなっています。

 

 

■古き良きスポーツカーのインテリアを思い出させる



 

 

インテリアデザインは、スポーツカーそのものですが、アナログメーターやスイッチ類のデザインは、さすがに最新のモデルと比較するとやや古さを感じさせます。

 

とはいえダッシュボードパネルの各所やセンターコンソールには、シート表皮と同じようにアルカンターラが使用され、ラグジュアリーな高級モデルであることを実感させてくれます。

 

その中央にはマセラティの特徴でもある縦長楕円形のアナログ時計が埋め込まれており、大人のGTカーという雰囲気が漂っています。

 

リアシートは意外と広く、大人4名乗車も可能ですが、ラゲッジ容量は260Lと小型ハッチバック並の容量しかないため、長距離の旅行は少し厳しいでしょう。

 

なお、グラントゥーリズモにはインテリアオプションが豊富に用意されており、オーナーの好みに応じてステッチの色やシート生地、ダッシュボードパネルの素材をオーダーすることができました。

 

 

■V8自然吸気エンジンの官能的なサウンド



 

 

フロントに搭載されるエンジンは、フェラーリから供給を受けた4.7L V8自然吸気エンジンです。

 

最高出力は338kW(460PS)/7,000rpm、最大トルクは520Nm(50.0kgm)/4,750rpmというスペック。

 

7,500rpmまで回る高回転型のエンジンは、回転が上昇するにつれてぐんぐんパワーが出るようなフィーリングで、官能的なサウンドとともに刺激的なパフォーマンスが味わえます。

 

搭載されるトランスミッションはZF製6速オートシフト ギアボックスで、2ペダルMT。

 

これにより、トルコンATのような滑らかなシフトチェンジでゆったりとしたツーリングを楽しむというよりも、レーシーなエンジンサウンドを体全体で感じながら、ダイレクトな加速と素早いシフトチェンジを楽しむことができます。

 

またエンジン+ミッションをフロントミドシップとすることで、わずかにリア寄りの理想的な重量配分を達成。

 

ナチュラルなハンドリングと優れたドライバビリティを提供しています。

 

サスペンションは、前後ともにダブルウィッシュボーンで、パワーステアリングは路面からのフィードバックを優先させるため油圧式を採用。

 

ブレンボ製ブレーキ、機械式LSDなど、走りにこだわるオーナーを満足させる装備が充実しています。

 

タイヤサイズはフロントが245/35 R20、リアが285/35 R20となります。

 

グラントゥーリズモ スポーツは、最高速度が299 km/h、0-100km/h加速4.8秒。

 

グラントゥーリズモ MCは、最高速度301km/h、0-100km/h加速4.7秒となっています。

 

マセラティの歴史的なモデルは、2019年に生産終了。

 

次期グラントゥーリズモは、マセラティ史上初の完全なる電気自動車となり、マセラティの電動化という新しい時代の到来を告げるモデルとして誕生するとのことです。

 

官能的なエンジンサウンドが消えてしまうのは少し寂しい気もしますが、これも時代の流れと言えますね。マセラティの新たな歴史を刻む新型モデルの登場が楽しみです。

 

 

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