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コンパクトカーより小さなマイクロカー⁉️スマートってどんなブランド?

 

コンパクトカーと聞くとハッチバックタイプを想像する人が多いと思います。

 

また日本には軽自動車という独自のカテゴリーも存在します。

 

しかし、世界には軽自動車もびっくりなコンパクトカーが存在します。

 

それはメルセデス・ベンツが開発しているスマートです。

 

 

■安全性と街乗りでの利便性に特化したブランド


 

 

スマートブランドが立ち上がったのは1994年のこと、ダイムラーベンツ社(当時)とスイスの時計会社スウォッチとのパートナーシップで合弁会社が設立されました。

 

そして1998年に全長2.5mというコンパクトボディの「スマート シティ クーペ」がヨーロッパ市場で販売され、日本市場では2000年からスマートブランドがスタートしました。

 

「最小限のボディサイズで、最大限の安全性、快適性、環境適合性を」をコンセプトとしたスマート、メルセデス・ベンツが開発しているというだけあって、コンパクトながら安全性にも配慮しているのが特徴です。

 

コンパクトカーではなくマイクロカーという独自のジャンルに分類されるスマートは街乗りに特化したブランドです。

 

これは1980年代に誕生したシティカー構想に基づいており、ヨーロッパでの平均乗車人数が1~2人という点に着目し、基本的に2ドアに割り切り、必要な荷室容量を確保しておきながらも(現行モデルの荷室容量は350L)、コンパクトなボディで街乗りでの使い勝手を重視するというものです。

 

そのためスペースを有効活用するためにRRという駆動方式を採用しているのも特徴と言えます。

 

 

■日本の軽自動車と比べると?


 

 

日本独自規格の軽自動車と比べるとスマートはどのような立ち位置にいると言えるでしょうか?

 

実際に数値を比べてみましょう。

 

今回はスマートの基本形と言える2ドアモデル「フォーツー」の現行モデルと、日本の軽自動車規格で比べます。

 

まず軽自動車の規格は以下の通り 全長3.4m以下、全幅1.48m以下、全高2.0m以下、排気量660cc以下 これに対してスマートフォーツーのスペックは以下の通り 全長2,785mm、全幅1,665mm、全高1,545mm、排気量897cc 全幅と排気量が軽自動車のスペックからオーバーしています。

 

ちなみに599ccエンジンがラインアップされていた、初代フォーツーに全幅は1,510mmとわずかながらに軽自動車規格をオーバーしていました。

 

しかし、スマートは日本市場での販売拡大を狙い全幅を1,470mmに狭め、軽自動車登録を可能とした日本市場専用モデル「スマートK」をラインアップしていました。

 

しかし、日本の軽自動車と比べて何よりも驚くのが最小回転半径です。

 

日本の軽自動車で最も小さいのがスズキアルトの4.2mですが、(2020年現在)スマートフォーツーはそれよりも1m近く小さい3.3mという驚異的な最小回転半径を誇ります。

 

ちなみに、この小回り性能は4ドアモデルであるフォーフォーでも健在で、3,550mmという軽自動車規格以上の全長ながら、4.1mという日本のどの軽自動車にも負けない最小回転半径を誇ります。

 

 

■スマートのライバルは日本にいた?


 

 

マイクロカーという世界的に見ても独自のジャンルに属するスマート。ライバルは不在と思いがちですが、実は過去に存在しました。

 

それは2008年から2016年まで販売されていたトヨタiQです。

 

日本の自動車メーカーが開発したモデルながら全長2,985mm、全幅1,680mm、全高1,500mmで排気量は1.0L(国内仕様)というスペックで、「軽自動車規格に適合しないが非常にコンパクト」というスマートととても近い存在でした。

 

また、最小回転半径も3.9mで、スマートほどではないものの軽自動車より優れた性能で、大型スーツケースも積めるような設計と、安全性にも配慮した装備を備えていました。

 

さらに新規開発のプラットホームを採用し、室内も豪華な装備で上質なマイクロカーと言えるモデルで、日本とヨーロッパ市場で販売されていることからスマートの対抗馬とされることも多くありました。

 

 

■スマートのラインアップ


 

 

現行モデルのラインアップは、スマートの原点と言える2ドア2シーターの「フォーツー」、コンパクトながら4ドアで4名乗車可能という利便性を兼ね備えた「フォーフォー」、フォーツーにオープン機構を兼ね備えた「カブリオ」の3つです。

 

どのモデルも高い衝突安全性を有しているのはもちろん、レーンキープアシストなどの先進運転支援装備も採用されており、パッシブセーフティとアクティブセーフティ両方に配慮している点はメルセデス・ベンツ由来と言えるポイントです。

 

 

■取り回し抜群の小さな高級車


 

「街乗りメインでコンパクトなモデルが欲しいが、安全性を犠牲にしたくない」という人にピッタリなのがスマートのモデルたちです。

 

日本では軽自動車の存在に影を隠しがちですが、メルセデス・ベンツ製のこのマイクロカーの安全性と高級感は確かなものです。

 

街乗りが楽な小さな高級車が欲しい人にぴったりのブランドと言えます。

 

 

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