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新車時より400万円以上安くなることも!輸入ミドルクラスセダン

 

新車で購入しようとするとかなり高額な欧州のミドルクラスセダンですが、中古車だと意外に手を出しやすいプライスタグが付いていることがあります。

 

その理由はいくつもありますが、もっとも大きな理由は個人オーナーのセダン人気が落ちていること。

 

そのかわりSUVが人気になっていますから、市場原理で考えればSUVはやや高め、反対にセダンは低めの中古価格で推移することになります。

 

つまり、いま安くいいクルマの乗ろうと思うならセダンを選ぶべきなんです。

 

なかでも新車で買うと高いものの、中古になるとかなりの破格で販売されることがあるミドルクラスセダンが狙い目です。

 

 

■なぜ新車より400万円以上も安くなるのか?


 

 

欧州のミドルサイズセダンは、新車で購入しようとすると車両価格700万円以上がボリュームゾーンで、なかには1,000万円以上もするモデルやグレードもあります。

 

ところが5年落ち以上の中古車になると、200万円台とか意外な価格で販売されていることがあります。

 

これほどまで値下がりしてしまう理由は、日本におけるセダンの人気の低さと、それらの多くが法人が節税のために購入しているためです。

 

とはいえ最上級モデルに迫る上質感があり、走行安定性が高く、衝突時の乗員保護性能にも優れているミドルクラスセダンは、自動車作りの本質がぎっしり詰まった教科書のような存在といって過言ではありません。

 

そのため、走りの安定感や高級感を求めるのであれば、欧州のミドルサイズセダンが最適。

 

そこでここでは新車時は高いけど、中古になると安くなる欧州のミドルサイズセダンを厳選して5車種紹介します。

 

 

■セダンの教科書的存在「BMW 5シリーズ(2010年〜2016年:F10型)」


 

 

2010年から2016年まで販売された6代目5シリーズ(F10型)は、BMWらしいエレガントなデザイン、優れた環境性能と走行性能を両立しているセダンです。

 

伸びやかなエンジンフード、短いオーバーハング、流麗なルーフラインといった要素を持つ、BMWならではの美しいスタイルが魅力です。

 

また、BMW Efficient Dynamics(エフィシエント ダイナミクス)の設計思想に基づいたテクノロジーの採用により、優れた燃費性能を実現していることも特徴です。

 

ボディサイズは、全長4,910mm×全幅1,860mm×全高1,475mmと、かなりの存在感です。

 

2010年のデビュー時の価格は、528i=715万円、535i=835万円、550i=1,040万円ですが、現在(2022年9月時点)中古車市場で流通している6代目5シリーズは、程度の良いものでも300万円台と、新車販売価格の半額以下まで値下がりしています。

 

 

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■5シリーズと居並ぶメートル原器「メルセデス・ベンツ Eクラス(2009年〜2016年:W212)」


 

 

2009年5月にフルモデルチェンジを受けたメルセデス・ベンツ Eクラス(W212)は、2016年まで販売されたエレガントで快適なミドルサイズセダンです。

 

エクステリアは、シャープなツインヘッドライトや多面的なボディ造形などにより力強いスタイルが特徴。

 

インテリアは、長時間乗っていても疲れにくい新開発のシートや、夜間の視界を確保するアダプティブハイビームアシストやドライバーの疲労・眠気を検知して注意を促すアテンションアシストなどを全車標準装備とするなど、安全性と快適性を追求しています。

 

ボディサイズは、全長4,870mm×全幅1,855mm×全高1,470mmで、ライバルの5シリーズよりも若干小さいところに好感が持てますね。

 

2009年デビュー時の基本グレード(価格)は、E300=730万円、E300アバンギャルド=780万円、E350アバンギャルド=850万円、E550アバンギャルド=1,080万円という構成でした。

 

 

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■イタリアの粋と質「マセラティ ギブリ(2013年〜:現行型)」


 

 

マセラティ ギブリは、2013年12月からデリバリーが開始された上質感漂うスポーティなセダンです。

 

いかにもイタリア車的な美しいプロポーションのボディや、レザー張りのシートをはじめ室内にただよう贅沢な雰囲気など、ドイツやイギリス製セダンとはまた違った魅力を持っています。

 

ボディサイズは、全長4,970mm×全幅1,945mm×全高1,485mm。

 

デビュー時のグレードと価格は、ギブリS=940万円、ギブリS Q4=1,010万円で、2014年にベースグレード=834万円が追加。

 

モデルライフが長く2021年にマイナーチェンジを受けたギブリは、2013年から2017年頃までの車両であれば安価な個体が見つかります。

 

 

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■美しいボディラインが特徴「アウディ A7スポーツバック(2011年〜2018年:初代)」


 

 

アウディ A7スポーツバックは、クーペのスポーティさやエレガントさ、セダンの快適性やプレステージ性、ワゴンの実用性を融合した4ドアクーペです。

 

初代は2011年から2018年にかけて販売されました。

 

エレガントなクーペスタイルは開口部が大きいバックドアを持ち、荷物の出し入れがしやすくなっています。

 

また、荷室の容量は最大1,390Lとステーションワゴン並みの容量になっているのも特徴です。

 

ボディサイズは、全長4,990mm×全幅1,910mm×全高1,430mmというもので、フルサイズセダンに迫る勢いです。

 

2011年デビュー時のグレード(価格)は、3.0 TFSIクワトロ=879万円のモノグレードで、2015年のマイナーチェンジにあわせ2.0LのTSFIエンジンを搭載した2.0 TFSIクワトロ=716万が追加されました。

 

4ドアクーペの美しいスタイルをまとったA7スポーツバックは、2014年のマイナーチェンジ以降が300万円台、それ以前のモデルならより安く見つけることができます。

 

 

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■イギリスの伝統と品の良さ「ジャガー XF(2015年〜)」


 

 

ジャガーのEセグメントセダンとして2009年にデビューしたXFは、2015年にモデルチェンジを受けて2代目に進化しています。

 

ジャガーのブランドフィロソフィー美しく、速いクルマを体現したスポーティなボディに、贅沢な素材を使いスッキリとまとめられた室内にシフトダイアルがポップアップする仕掛けなどにより、独特のエレガントさを形成しています。

 

ボディサイズは、全長4,965mm×全幅1,880mm×全高1,455mm。

 

デビュー当時のグレード(価格)は、XFピュア=598万円からXF S=1105万円まで、エンジン、仕様が細かく用意されていました。

 

比較的新しいモデルということもあり値落ち率は低めですが、それでも初年度登録車であれば300万円台の個体を見つけることができます。

 

 

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欧州のミドルサイズセダンは、新車で購入しようとすると車両本体価格700万円以上がボリュームゾーンとなり、オプションなどを含めると1,000万円以上になることも珍しくありません。

 

しかし、低年式や型落ちモデルになると、新車価格より400万円以上安く手に入れることができます。

 

この機会に憧れの欧州セダンを検討してみてはいかがでしょうか。