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7人乗りの輸入ミニバン。BMW 2シリーズグランツアラー×VW ゴルフトゥーラン

日本国内で使いやすいサイズのミニバンといえば、国産メーカーの専売特許のように思われがちですが、じつはヨーロッパのメーカーにも優れたミニバンが存在しています。

 

 

そのなかでも、サイズ、価格が手ごろで、日本の道路事情にもマッチするミニバンが、BMW 2シリーズグランツアラーとフォルクスワーゲンのゴルフトゥーランです。

 

3列シート7名乗りので、ヨーロッパでは個人ユーザーだけでなくタクシーなどでも使われている2台を比較解説します。

 

 

■アクティブツアラーのロングホイールベース版、2シリーズグランツアラー


 

BMW 2シリーズ アクティブツアラーをベースに、全長およびホイールベース、全高を拡大したMPVが2シリーズ グランツアラーです。

 

BMWらしい洗練されたフォルムに、3列シートを備えているのが特徴です。

 

デビュー年は2015年で、日本では同年6月より販売をスタート。

 

パワートレインは1.5L直3ターボ、2.0L直4ディーゼルターボ、2.0L直4ターボの3種類で、トランスミッションは搭載エンジンによって6速ATと8速ATが組み合わされ、駆動方式は2WD(FF)と4WD(xDrive)が用意されています。

 

 

■ゴルフトゥーランは、ゴルフの派生車種という位置づけ


 

5代目ゴルフのプラットフォームをベースにして、2003年にデビューしたフォルクスワーゲン ゴルフトゥーラン。

 

サードシートを備える7名乗車仕様のミニバンですが、かつて初代の欧州仕様版には5名乗り仕様も用意されていました。

 

現在は2015年にフルモデルチェンジを行なった2代目のゴルフトゥーランが販売されており、日本では2016年1月から発売を開始しています。

 

この2代目ゴルフトゥーランは、フォルクス・ワーゲンのモジュラープラットフォームであるMQB(Modulare Quer Baukasten)」が採用され、先代比で62kgの軽量化に成功しています。

 

エンジンおよびトランスミッションは、発売当初に用意された1.4L直4ターボが7速DSG、2018年に追加された2.0L直4ディーゼルターボは6速DSGという組み合わせでしたが、2021年に1.4L直4ターボが1.5L直4ターボに置き換えられるタイミングで全車7速DSGとなっています。

 

 

■ブランドカラーを色濃く残すエクステリア


 

 

グランツアラーのボディサイズは、アクティブツアラーよりもホイールベースで95mm、全長215mm、全高95mmそれぞれ拡大した、全長4,565mm×全幅1,800mm×全高1,645mm、ホイールベース2,780mmというもの。

 

取り回しがしやすく、3列シート仕様で乗車定員7名ができる使い勝手の良いミニバンとなっています。

 

またミニバンではありながらフロントにはおなじみのキドニーグリルを備えてBMWらしさを醸し出し、バンパー部のエアインテークなどスポーティな雰囲気も持ち合わせています。

 

対するゴルフトゥーランのボディサイズは、全長4,535mm×全幅1,830mm×全高1,670mm、ホイールベース2,785mmという大きさ。

 

先代と比較すると全長で130mm、全幅で35mmほど拡大されており、全高は逆に30mmほど低くなっています。

 

そのため初代よりもミニバンらしさが抑えられており、よりスポーティな雰囲気に仕上がっています。

 

 

■使い勝手にこだわったインテリア


 

 

2シリーズ グランツアラーのインテリアは、エクステリア同様にBMWらしいデザインです。

 

ミニバンでありながら、運転に集中しやすいスイッチ類の配置や視線移動の少なさによって快適なドライブが楽しめます。

 

またセミコマンドシートポジションと呼ばれるシートレイアウトによって、乗り降りがしやすく後席の視界が開けており、長時間のドライブでも快適に過ごせるようになっています。

 

2列目シートは6:4の分割式で、左右それぞれ最大130mmのスライドが可能なほか、シートバックは4:2:4分割となっており、長尺物も積載できるようになっています。

 

 

5:5分割可倒式の3列目シートとあわせて、乗車人数や荷物の量に応じてフレキシブルなレイアウトができるようになっています。

 

対するトゥーランは、先代よりもホイールベースを110mmほど拡大したことでゆとりが生まれています。

 

2列目および3列目シートはフラットフォールドシートを採用し、1列目助手席のバックレストも簡単な操作で折りたためるので、1列目から3列目までをすべてフラットにして使用することも可能です。

 

2列目シートは前後スライドが可能なほか、ワンタッチでスライドするイージーエントリー機能を設けているため、3列目シートへのアクセス性も良好です。

 

 

■荷室は5名乗車ならSUVやハッチバックよりも大きい


 

 

グランツアラーのラゲッジ容量は、5名乗車で805Lを確保(3列目シート使用時は145L)。

 

2列目および3列目シートをすべて倒せば最大1,820Lにまで拡大することができます。

 

対するゴルフトゥーランのラゲッジルーム容量は、3列目シートを折りたたんだ状態で917L、最大では1,857Lにまで拡大できるようになっています。

 

2台ともにオプションとして、足もとの操作でテールゲートが開閉できる機能を用意しています。

 

 

■安全性能は互角


 

グランツアラーの安全性能は、車線内走行維持をサポートする「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」をはじめ、車両がアクセル操作をサポートすることで運転の負荷を軽減する「アクティブ・クルーズ・コントロール」、先行車との衝突回避をサポートする「前車接近警告機能」、緊急時に自動的にブレーキをかけて衝突を回避する「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車両のメンテナンス情報や走行状況を自動で連携する「BMWテレサービス」、事故の緊急時に自動でSOSを発信する「BMW SOSコール」などが装備されています。

 

一方のゴルフトゥーランの安全性能は、高感度なレーダースキャンにより先行車を測定し安全な車間距離を常にキープしする「アダプティブクルーズコントロール(ACC)」をはじめ、車線逸脱をしないようドライバーをサポートする「Lane Assist」、入庫から出庫まで安全な駐車をサポートする「Park Assist」、前方のクルマや歩行者を検知して衝突被害軽減をサポートするプリクラッシュブレーキシステムの「Front Assist」などを搭載しています。

 

BMWとフォルクスワーゲンという、ドイツを代表する人気ブランドの手がけるミニバン。

 

どちらもブランドイメージを大切にしながら、使い勝手の良さにもこだわった仕上がりとなっています。

 

日本のミニバンとは違った雰囲気を持ち、走りも楽しみたいという方や他人とは違ったミニバンに乗りたいという方におすすめです。

 

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