VWパサートTDIハイライン試乗インプレ
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フォルクスワーゲンのミドルサイズモデル、パサートは、1973年に初代が登場して以来、世界中のマーケットで主力モデルとして販売され、8世代に渡り進化してきました。
多彩なVWパサートのエンジン
現行モデルの8代目パサートは、2015年7月に日本市場に投入されました。
当時最新のモジュラー戦略「MQB」に基づいて開発されたパサートは、ミドルクラスのボディに1.4Lのダウンサイジングターボエンジンが搭載されていたことで、話題となりました。
その後エンジンは、2.0Lのガソリンターボ、PHEV、2.0Lディーゼルターボが追加され、現在は4タイプのパワーユニットがラインナップされています。
そのなかから試乗したのは、2.0Lディーゼルターボエンジンを搭載したパサートTDIハイラインです。
MQBによって全面的に再設計
MQBによってボディ構造からインテリアにいたるまで全面的に再設計された8代目のボディサイズは、全長4,785mm×全幅1,830mm×全高1,465mmというもの。

全長の4,785mmと従来モデルと変わらない数値ですが、ホイールベースが80mm延長(2,790mm)されたことで、室内の居住空間が拡大されるとともに、美しいスタイリングを獲得しました。
なかでも、短くなった前後オーバーハングと、Aピラーを後退させたことによるロングノーズ化の恩恵が大きく、伸びやかでダイナミックなプロポーションの実現を可能としたのです。
インテリアのダッシュボードは、センターのアナログ時計から左右に伸ばされたエアベントが、美しいシメントリーを創出するとともに、ワイド感も演出しています。

高出力と低燃費を両立したディーゼルターボ

パサートTDIハイラインに搭載されるのは、最高出力140kW(190PS)/最大トルク400Nmを発生する2.0L直列4気筒ディーゼルターボです。
このエンジンは、厳しい規制をクリアするために、排ガス後処理システムとして酸化触媒、SCR(選択触媒還元)、DPF(ディーゼルパティキュレートフィルター)を採用。
この結果、世界の中でも厳しいといわれる日本のポスト新長期排出ガス規制に適合しています。
またターボチャージャーには、可動式ガイドベーンを装着。タービンに装着されたガイドベーンをエンジン回転数に応じて制御し、排気ガスの流速をコントロールすることで過給効果を高めています。

組み合わされるトランスミッションは6速DSGで、JC08モード燃費は20.6km/Lを実現しています。
このTDIエンジンは、耳障りなディーゼルノイズもほとんど聞こえず、アクセルペダルを踏み込めば、DSGと可動式ガイドベーン付きターボチャージャーの効果によって、素早い反応で加速してくれます。ロングドライブが多いという方にはピッタリのエンジンといえるでしょう。
無駄な動きを抑えるサスペンション
パサートのサスペンションシステムはフロントがマクファーソンストラット式、リアが4リンク式となっています。

タイヤは235/45R18という大径サイズを選択するものの、乗り味はソフトで大らかな印象。そのうえ、路面状況が変化してもしっかりとサスペンションが仕事をしてくれるので、無駄な動きも抑えられています。
スポーティとまでは言いませんが、筋が一本通った芯のある味付けは、運転する方には楽しく、そして乗員には落ち着いたものとなっています。
セダンとしてのポテンシャルといった観点からみれば、高水準でまとまっているパサートなのですが、いかんせんその存在はライバルに比べるとやや地味な印象です。しかし、そういう知る人ぞ知るクルマだからこそ、さらりと乗りこなすには最適な1台なのです。
本当に良いモノというのは、長く所有してみないとわからない部分があるもの。パサートはそんな深い魅力を持つクルマといえるでしょう。




