イギリスを代表する高級車ブランド ジャガーの歴史とは?
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ジャガーといえばイギリスを代表する高級車ブランドの1つです。
かつては高級セダンやスポーツカーを得意としていたブランドですが、近年はSUV市場にも参入してきており、その存在感を示しています。
このジャガーは一体どのような歴史を辿ってきたのか?
振り返っていきます。
■始まりはサイドカー

ジャガー創業の起源は1922年にまで遡ります。
ウィリアム・ライオンズという当時21歳の青年と、その10歳上の知人ウィリアム・ウォームズレイによってスワロー・サイドカー・カンパニーという会社が設立されます。
これがジャガーの原点となります。
その名前からもある通り自動車メーカーとしてではなく、バイクのサイドカーを作る会社として設立されました。
しかしながら1920年代後半になると、既存の市販車をベースにオリジナルボディを身にまとい、改良を施したスポーツカーなどを販売し始めます。
イギリス発祥のスポーツカーメーカーに多いバックヤードビルダーのような形で、クルマ造りがスタートしました。
そのスタイリングは評判を呼び、それでいて価格は高級車に比べリーズナブルであったため、人気を博します。
そして1931年にオリジナルシャシーを用いたSS1とSS2をロンドンモーターショーで発表します。
このモデルは優雅なスタイリングと豪華な内装、そしてその見た目とスペックからは信じられないリーズナブルな値段で人気を博し、成功を収めます。
1933年にはSSカーズに社名を変更、このタイミングで事業拡大に反対したウォームズレイは社を去ります。
■ル・マンでその名を広める

SSカーズへと生まれ変わるとさらに4ドアサルーンや高性能スポーツカーを販売し、高性能ながら価格を抑え、その名をイギリスに広めていきます。
なお、このころから発売するニューモデルにはジャガーとブランド名を名付け始めました。
第二次世界大戦が勃発すると乗用車の製造は縮小となります。
そして終戦後の1945年にジャガーカーズに会社名を変更します。
これは、対戦時にイギリスの敵となったドイツの親衛隊をイメージさせるからだったそうです。
こうして新スタートを切ったジャガーは1948年に戦後初のニューモデルであるサルーンのマークVとスポーツカーのXK120を発表します。
1951年のル・マン24時間耐久レースでは、このXK120をベースにしたレーシングカーで優勝を果たします。
その後もジャガーは1953年にXK120で優勝を飾り、さらに1955年から1957年には3連覇を果たし、その名をヨーロッパに轟かせます。
■絶頂期から冬の時代へ

1960年代に入ると、美しいスタイリングが魅力的で後世に語りつがれる名車となるスポーツカーEタイプを発表し、さらにジャガーは1900年代初頭から長らく英国王室御用達であった唯一の自動車メーカーデイムラーを買収し絶頂期を迎えます。
その背景にあったのはイギリス経済の悪化です。
当時絶好調だったジャガーには危機を迎えていたイギリスの様々な自動車メーカーが合併することに、これによりジャガーは混乱を極め社員の士気は下がり品質の低下などが見られるようになります。
そして1972年に創業者のライオンズが引退するとその混乱はさらに進み、加えてオイルショックがジャガーを襲います。
最終的に1975年には様々な自動車ブランドが集まった会社ブリティッシュ・レイランドとして国営化されます。
■ジャガーを奮い立たせた男ジョン・イーガン

このような状況を打開したのがジャガーのトップに1980年に就任したジョン・イーガンです。
彼は品質管理の考えを導入すると共にジャガーは高級車であるということを社員にアピールし、社員の士気を向上させます。
そして1984年にジャガーは民営化されます。
この頃からモータースポーツ活動にも復活し、1986年には世界耐久選手権に参戦。
1988年にはル・マン24時間レースで31年ぶりの優勝を果たします。
しかし、イギリス経済の不況は長引き1987年にはブラックマンデーが襲います。
そこでジャガーは1990年にフォードの傘下に入ります。
これはフォードがジャガーのブランド力を認めたからと言われており、ジャン・イーガンの存在がなければフォード入りはなかったかもしれません。
■2008年に現在の体制へ

しかしながら今度はフォードを不況が襲います。
アメリカの住宅バブルが崩壊し、リーマンショックの足音が聞こえ始めていた2008年3月に、ジャガーはインドのタタモーターズにランドローバーと共に売却されます。
ここからが現代のジャガーブランドの始まりとも言え、新世代エンジンINGENIUM(インジニウム)したり、ジャガーお得意のアルミニウムボディの新型を開発したり、さらには電気自動車に挑戦したりと、その勢いを衰えさせることなく、ブランドと存在感を維持し続けています。




