大人の選択4ドアクーペ、どっちに乗る?VW アルテオンVS BMW4シリーズ グランクーペ
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ゴルフやポロなど、ファミリーでも使えるコンパクトカー作りが得意なフォルクス・ワーゲン(VW)に2017年より新しくフラッグシップとして加わったアルテオンは、4ドアボディをベースにリアには大きなハッチゲートを持つ美しさと実用性を兼ね備えたモデル。
そんなアルテオンのライバルといえば、同様のコンセプトを持つBMW 4シリーズのグランクーペです。優雅で実用的な2台のドイツ製4ドアクーペを比較してみましょう。
■VWのフラッグシップとして生まれたアルテオン

フォルクス・ワーゲン(VW)のフラッグシップとなるアルテオンは、クーペのような流麗なフォルムを持つファストバックのスタイルで、セダンの使いやすさとスポーツカーのような流麗なフォルムが特徴です。
パサートの派生モデル「フォルクス・ワーゲンCC」の後継モデルとして、2017年のジュネーブモーターショーでワールドプレミアされ、2017年10月より日本での販売を開始しました。
2020年7月にはフェイスリフトを行なうとともに、シューティングブレイクを追加。海外ではハイパフォーマンス版の「R」やプラグインハイブリッドモデルの「eHybrid」が登場しました。 ちなみにアルテオンのネーミングは、芸術の”Art”とフォルクスワーゲンのトップラインに冠される”eon”を組み合わせた造語です。
■3シリーズの派生モデルの4シリーズ グランクーペ

そもそもはBMW 3シリーズの2ドアクーペおよびカブリオレを再編した新シリーズとして、2013年に登場した4シリーズ。そこに新しく加わったのが、2014年にデビューしたグランクーペです。
BMWのグランクーペとして6シリーズに続いて発売された4シリーズ グランクーペは、全長および全幅、ホイールベースは4シリーズクーペと同じながら、全高を12mm高め、ルーフを112mmほど後方に伸ばすことで4ドアクーペの流麗なシルエットを生み出しています。
またリアゲートはリアウインドウごと跳ね上げるハッチバック式になっています。 この4シリーズは2020年にクーペが先行してフルモデルチェンジを行ない、次いで2021年2月にカブリオレ、同年7月にグランクーペがそれぞれフルモデルチェンジを行なっています。
■スタイリングはサッシュレスドアとリアハッチがポイント

サッシュレスドアの採用によってすっきりとした印象の美しく伸びやかなボディラインを持つ4ドアクーペ、アルテオンのボディサイズは、全長4,870mm×全幅1,875mm×全高1,445mmに、ホイールベース2,835mmというもの。
ランプ類は、フロントがダイナミックコーナリングライトとダイナミックライトアシストを備えたLEDヘッドライトを採用するとともに、ラジエーターグリル下部にLEDの車幅灯を装備。 リアのLEDテールランプは光が流れるように点滅するダイナミックターンインジケーターを採用し、特別感を盛り上げます。

対する先代4シリーズ グランクーペは、全長4,670mm×全幅1,825mm×全高1,395mm、ホイールベース2,810mmと、アルテオンに比べると全長が短くなっています。 とはいえスポーティでエレガントなデザインとダイナミックな運動性能を持つ4シリーズ クーペをベースに、4ドアモデルの優れた機能性を高次元で融合したプレミアムな4ドアクーペは、それだけで高い存在感を感じます。
フロントマスクは兄弟車である6代目3シリーズ(F30)と共通で、シャープな印象。リアデザインも3シリーズと共通のデザインですが、伸びやかな印象のリアハッチが優雅さを与えています。
サイドビューではサッシュレスの伸びやかなガラスエリア、ショートオーバーハング、長いボンネット、4ドアらしからぬルーフラインが印象的で、クーペらしいプロポーションは見た目だけでなく居住性にもひと役買っています。
■インテリアの仕上げはアルテオンが一歩リード

アルテオンのインテリア(内装)は、フラッグシップらしい上質な仕上げです。 コンソールのセンターにある9.2インチ大型全面タッチスクリーンは、ジェスチャーコントロールによって操作が可能。 フロントシートはシートヒーターが内蔵されるほか、運転席にはシートマッサージ機能も搭載しています。
ドライバー眼前のメーターパネルにはデジタルメータークラスターを採用し、ナビゲーションモードを選択すれば眼の前にナビ画面が映し出され、ヘッドアップディスプレイとの組み合わせで視線をおおきく動かすことなく安全にドライブできるよう配慮されています。

ラゲッジスペースは、ファストバック型のフォルムを活かし約563Lの容量を確保。 そのままでも旅行用の大型スーツケースはもちろんゴルフバッグも4つ積載することが可能ですが、分割可倒式のリアシートをすべて倒せば最大1,557Lもの広大なスペースが生まれます。またトランクスルー機能もついているなど、シートアレンジでさまざまな使い方が可能です。

対する4シリーズ グランクーペのインテリアは、厳選された素材とクラフトマンシップによる仕上げによって上質な空間を演出し、5名の乗員が快適に過ごせるスペースが確保されています。
デザインはこちらも3シリーズに通じるもので、ダッシュボードからドア上部、そして、リヤ・シート・サイドへと流れるドア・トリムの美しいラインにより、ダイナミックかつ躍動的な空間とされています。
センターコンソールにはiDriveコントローラーによって操作可能な8.8インチワイドコントロールディスプレイを装備します。

ラゲッジスペースは通常時が480Lという容量で、4:2:4分割可倒式のリアシートをすべて倒すと最大1,300Lのスペースが表れます。 標準装備のオートマチック・テールゲート・オペレーションと、コンフォート・アクセスのスマート・オープナー機能により、利便性と使い勝手を高めています。
■前車AWDのアルテオン、AWDも選べる4シリーズ

アルテオンに搭載されるのは、燃料直接噴射に加えマルチポイント噴射を備えるデュアルインジェクションシステムを採用し、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドの一体化やエンジン内部のフリクションの低減など、さまざまな先進技術が投入された2.0L直4直噴ターボのTSIエンジンです。 トランスミッションは7速DSGを組み合わせ、ステアリングにはパドルシフトも用意。 ドライブトレインはVW独自のフルタイム4WDシステムとなる「4MOTION」のみ。 4MOTIONは、アクセルワークやホイールスピードなどのパラメーターを分析して理想的な駆動トルク配分を行ない、力強い加速や滑りやすい路面でのトラクション性能を確保できるようになっています。 またノーマル/エコ/スポーツ/カスタム/コンフォートの各モードからシーンに合わせた設定が選べるドライビングプロファイル機能も設定されています。 先代4シリーズ グランクーペのパワートレインは、出力の異なる2つの2.0L直4ガソリンターボと、3.0L直6ガソリンターボの2種類。

トランスミッションは全車8速ATが組み合わされ、パドルシフトも全車に標準で装備。 ドライブトレインは、2.0L直4ガソリンターボの420iと430iがFRとフルタイム4WDの「xDrive」、3.0L直6ガソリンターボ440iはFRのみでした。
■アルテオンは充実の安全装備
アルテオンはVolkswagenオールイン・セーフティのもと、事故を起こさせない予防安全、万がいちの事故のダメージを軽減する衝突安全、事故が起きた後の被害を抑える二次被害防止という3つ主軸からなる安全機能を備えています。
具体的には、同一車線内全車速運転支援システムの「トラベルアシスト」や、車線逸脱しないようサポートする「レーンキープアシスト」、安全な車間距離をキープする「アダプティブクルーズコントロール」のほか、衝突後の多重事故に備える「ポストコリジョンブレーキシステム」や、後続車に危険を知らせる「エマージェンシーストップシグナル」などを搭載しています。
いっぽう先代の4シリーズ グランクーペは、歩行者検知機能付き「衝突回避・被害軽減ブレーキ」、車線の逸脱をドライバーに警告する「レーン・ディパーチャー・ウォーニング」、衝突の危険性が高まった際にドライバーに警告を発する「前車接近警告機能」で構成されるBMWの安全機能・運転支援システムである「ドライビング・アシスト」を標準装備しています。
その他、車載の通信モジュールを利用し常に乗員の安全と車両の状態を見守る「BMW SOSコール」および「BMWテレサービス」など、利便性と安全性に優れた機能を装備しています。
発売よりすでに5年近くが経過しているアルテオン。中古車市場ではそこそこの台数が流通しており、200万円台後半から500万円台強の価格で販売されています。 対する先代4シリーズ グランクーペは150万円台から450万円と、中古車価格も拮抗しています。
もしもアナタがコストパフォーマンスを優先するならVW アルテオンがおすすめ、ネームバリューを優先するならBMW 4シリーズグランクーペをおすすめします。




