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安全性能の高さで人気のボルボ。チャイルドシートの取り付け方法は?

 

1964年に後ろ向きチャイルドシートの試験を開始し、1972年には発表したボルボ。そんなボルボが考える、チャイルドシートに求められる機能や、販売されているチャイルドシートのラインナップを紹介します。どのようなアイデアがボルボ製チャイルドシートには隠されているのでしょうか。

 

 

■子供の安全を考えるならば後ろ向きに。

 

 

1972年、ボルボは後ろ向きチャイルドシートを発表しました。

 

チャイルドシートを必要とする乳幼児の身体はやわらかく、かつ頭部が重いため、衝突の際、その衝撃に耐えることができず、大きな損傷を追うリスクがあります。その衝撃を頭部と背中に分散させ、衝撃をやわらげる目的で、チャイルドシートの後ろ向きを提唱しました。

 

これは、ロケット発射時の宇宙飛行士が、身体にかかる力を分散させるため、背中を下にしたポジションにしているのと同じ考え方です。

 

一般的に後ろ向きチャイルドシートは、乳児用に多く用意されていますが、ボルボでは子どもの安全性という側面から、3-4歳まで後ろ向きに取り付けることを推奨しています。

 

また取り付ける場所は、ドライバーであるお母さんから目配りの効く助手席ではなく、リアシートを勧めています。これは、万がいち助手席エアバックが作動した際の事故を防止することが目的です。そのため、エアバックの影響のないリアシートを勧めているのです。

 

ボルボのチャイルドシートには、ベビーシート、後ろ向きチャイルドシート、ジュニアシート、ブースター・クッション/バックレストの4タイプが用意され、ています。それぞれ体重、年齢別にわかれていますが、子供の成長には個人差があるので、年齢はあくまでも目安と覚えておきましょう。

 

素材には、通気性に優れた天然ウール繊維80%を採用すると同時に、全体をスリムにさせて足元のスペースを広げることで、快適性を向上しています。これによって子供がぐずることなく落ち着いてシートに座ることができます。

 

 

■チャイルドシートのラインナップ

 

ベビーシート

新生児から体重13kgまでの子供向けのチャイルドシートで、後ろ向き取り付け仕様となっています。

 

深く設計された座席や高さのあるサイドパネルを基本とした設計のベビーシートは、ヘッドレストの高さ調節も可能。表面には、洗濯も可能な新素材を使用しています。片手で操作できるキャリーハンドル付きで、お子さんがシートに座ったまま移動させることもできます。

 

後ろ向きチャイルドシート

9か月から3-6歳(体重9~25kg)向けのチャイルドシートは、取り付け・調整・取り外しも簡単なコンパクトな設計ですが、体格の良いお子さんでも座りやすいよう足元スペースを確保しています。選択できる素材で、後ろ向きに取り付けます。

 

ジュニアシート

3歳から10歳(体重15-35kg)向けに作られたチャイルドシートです。ISOFIXシステムで、シートに取り付けるよう設計されています。パッド入りのヘッドレスト、高さのあるサイドパネル、肩パッドなどで、お子さんを守ります。

 

ブースター・クッション/バックレスト

3歳から10歳(体重15-35kg)向けで、子供の成長に合わせてシートベルトをしっかりと付けることができるようになっている点がポイント。バックレストは、5段階の高さ調整と2段階の角度調整が付いており、さまざまな体格にフィット。ブースター・クッションとバックレストは、洗濯できるオフブラックの素材です。重量は、3.0kgと軽量で、デザイン・機能に優れているモデルです。

 

チャイルドシートを50年間以上研究・開発しているボルボが提供するチャイルドシートには、子供がいかに安全かつ快適に車内で時間を過ごすことができるのかというアイデアが数多く盛り込まれています。

 

 

 

子供の安全のためには必要不可欠なチャイルドシートですが、正しく使用しないとその効果が十分に発揮されないので注意が必要です。

 

ボルボオーナーで10歳以下のお子さんをお持ちの方は、一度ボルボのディーラーで実物を手にとって確かめてみるのがおススメです。