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メルセデス・ベンツ C200アバンギャルド試乗インプレ

 

SUV隆盛の現在でも、日本市場におけるメルセデス・ベンツのコアモデルといえばCクラスでしょう。Cクラスとして4代目にあたる現行型は、2014年7月に日本に導入され、2018年7月に大幅な改良を行いました。ここでは、その際にラインナップに追加された1.5L直列4気筒ターボエンジンを搭載したC200アバンギャルドを解説します。

 

 

上質なスタイリング&インテリア

 

2018年7月のマイナーチェンジで、フロント&リアバンパー、フロントグリル、ヘッドライトなどが刷新され、よりダイナミックなデザインとなりました。

 

C200アバンギャルドに標準装備されるマルチビームLEDヘッドライトは、片側84個のLEDを瞬時に制御することにより、前走車や対向車のドライバーを眩惑することなく、広い範囲を照射します。雨天時の照り返しを抑えるだけでなく、最長650m先まで照射するウルトラハイビームも搭載しています。

 

試乗車には、オプション設定された「AMGラインエクテリア」が装着されており、ダイヤモンドグリルや左右のエアインテーク部にセットされた2本のフィンが、ダイナミックな高級感を演出。ホイールは、18インチのAMG 5ツインスポークアルミホイールです。

 

 

インテリアは、クラスを超えた上質さと高級感をあわせ持つもので、シルバー加飾と落ち着いたシートカラーによって先進性とモダンな雰囲気が融合した空間となっています。

 

 

ダッシュボードには高精細10.25インチワイドスクリーンが設置され、ナビやエンターテインメントシステムの表示画面となります。

 

 

またインパネには、高精細12.3インチのCクラス専用デザインコクピットディスプレイを採用。速度計や回転計、ナビや運転支援システムなどの情報を表示できるほか、デザインもクラシック、スポーツ、プログレッシブの3種類から選ぶことができます。

 

 

 

1.5Lとは思えない出力特性

 

試乗したC200アバンギャルドに搭載されているエンジンは、新設計された1.5L直列4気筒ターボエンジンに48V BSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッドです。

 

 

エンジン単体では、最高出力135kW(184ps)/最大トルク280Nmを発生。さらにベルトを介してクランクシャフトと接続されるスターターとジェネレーターを兼ねるモーターが、最高で10kW(14ps)のパワーと160Nmのトルクを発生し、動力をアシストします。

トランスミッションは9速AT。ミッションの多段化によって、シーンに合わせた最適なギア選択を行ってくれるので、1.5Lエンジンとは思えないスムーズな加速を体感することができます。

 

 

 

走行状況に応じて減衰力が変化するサス

 

現行型Cクラスのサスペンション形式は、フロントが4リンク式、リアがマルチリンク式です。C200アバンギャルドには、ダンパー内のオイル流量を変化させ減衰力を調整する、アジリティコントロールサスペンションが装備され、走行状況に応じて最適な乗り心地とハンドリングを実現します。

 

 

タイヤサイズはフロント225/45R18、リア245/40R18。一般的なラジアルタイヤで、これまでランフラットタイヤに見られた硬さもなくなり、しなやかな走りに磨きが掛かっています。

 

 

人気の高さには理由がある

 

新しいパワートレインを搭載したC200アバンギャルドは、小排気量エンジンとは思えないスムーズな加速性能と静粛性。シーンにあわせて変化する乗り心地とハンドリングなど、さすがメルセデスといえる完成度の高さを持っていました。

 

 

国産メーカーのセダン車販売が落ち込むのを尻目に、安定した人気を保っている理由が、今回の試乗で垣間見れた気がします。

 

 

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