伝説のニュルブルクリンク最速FF!エレガントさに隠された超ホットなDNA ルノー メガーヌ スポール
ルノースポールはルノーのモータースポーツ活動の中枢です。
その名が付くからには高いスポーツ性は保守付き。
初代日本デビューは2010年(2011モデル)
今回紹介するのは、そこからパワーアップをはかった2013モデルです。
ベースのメガーヌはヨーロッパCセグメントですが、ルノースポールの中身は別物です。
ルノーは元々モータースポーツに熱いメーカーで、ラリーでは数々の名車を生んでいます。
ルノー8ゴルディーニ、ルノーアルピーヌA110(1971年モンテカルロ優勝)、そしてラリー史上初のターボエンジン優勝車となったルノー5ターボ(1981年モンテカルロ優勝)。
ルノー5ターボはベース車がFFですが、これはミッドシップマウントのRWDです(約400PS)。
F1でもダーボエンジン初優勝はルノーでした(1979年モナコ)。
現在のF1でもルノーはファクトリー参戦しています。
こんな歴史を持つルノーですから、そのスポーツモデル“メガーヌ・ルノースポール(R.S.)”は半端ではありません。
2011年6月、ニュルブルクリンク北コース(当時)で市販車FF最速タイムとなる8分7秒97をマーク。
その3年後には8分の壁を破りました。
■ロー&ワイドで滑らかなスタリング

メガーヌR.S.は3ドアハッチバックで、2013モデルの全長4,320㎜×全幅1,850㎜×全高1,435㎜、ホイールベース2,640㎜、トレッド前1,590㎜/後1545㎜です。
標準仕様のメガーヌ5ドアハッチバックと比べると、全幅+40㎜、全高−25㎜で、ロー&ワイドなボディになっています。
スタリングはベースのメガーヌ自体が非常に滑らかな面で構成されているので、コンパクトな車体がさらに低さと幅広く見えます。
ヘッドライトとフロントフォグはHIDを採用しています。
■スポーツチューンの足回り

前後サスペンションは当然標準仕様よりハードになっていますが、いわゆるガチガチでないところがメガーヌR.S.の美点です(ワイドトレッドも効いています)。
フロントのDASS(ダブルアクスル・ストラット・システム)は、サスペンションの上下動に左右されることなく常に荷重をタイヤの中心に掛けることができ、トルクステアを抑えることできます。
トルクステアはパワフルなFFでは問題で、左右駆動輪での駆動トルクの差が、ハンドルを切っていないのに曲がろうとする現象のことで、これを巧妙な構造で抑えているのです。
また、ストラットの下側が接続されるにロアアームは軽量なアルミ製です。
リアサスペンションはトレーリングアームを使っています。
また、メガーヌR.S.ではフロントブレーキキャリパーにブレンボ4ピストンを、ブレーキディスクに鋳鉄ベンチレーテッドを採用し、強力かつコントローラブルなブレーキシステムになっています。
ホイールから覗くレッドのブレンボがレーシーな雰囲気を出してしますね。
今回紹介したR.S.は標準の18インチではなく19インチを装着しています。
265PSと6速MT

エンジンは2.0Ⅼ(1998cc)直4DOHC16バルブ・ターボで、最高出力195kW (265PS)/5,500rpm、最大トルク360Nm(36.7kgm)/3,000rpmです。
レスポンスとパワーを重視し、軽量フライホイールも採用しています。
2012年のモデルチェンジで標準仕様のメガーヌではエンジンがダウンサイジングされガソリン1.2Lターボや1.4L ターボが搭載するのですが(いずれも直噴+高効率ターボ)、メガーヌR.S.は2Lターボの継続使用しました。
また、ミッションはこの頃のメガーヌR.S.では6速MTのみ。
CVTやATは使いません(現行モデルはデュアルクラッチの電子制御6速ATの6EDC:メガーヌR.S.と6速MT:メガーヌR.S.トロフィー)。
機械式LSDも装備しています。
この強力なパワーはR.S.ダイナミックマネージメントでコントロールでコントロールされております。
スロットルレスピンスは5段階、ESP(横滑り防止)で、さらにトラクションコントロールの効きも調整されます。
また、クルーズコントロール、アイドリングストップシステムのストップ&スタート機能、減速時のエネルギーを電気エネルギーに変換するエナジースマートマネジメントなども採用されています。
■ドライビングに集中しやすいインテリア

室内はグレーを基調としていて、ドライビングに集中しやすいインテリアになっています。
メーターは中央にスピード、左にタコがアナログ表示され、右にオド/トリップなどがデジタル表示される3連メーターで、少し懐かしい感じです。
フロントシートはレカロのバケットタイプを採用。
各スイッチ類はシンプルですが、ルノーらしいデザインで、出っ張り過ぎず、エッジは丸く、それでいて使いやすい室内を構成する面に見事に合ったものです。
細かいことですが、この辺はやはりフランス車らしいところですね。
2013モデルというと、少し古いようなイメージを抱きますが、メガーヌR.S.の場合は、かえってハイパワーやスポーティなハンドリングを味わえる希少性なクルマです。
レスポンスの良いエンジンを6速MTとヒール&トーで使いこなすおもしろさは格別です。
ルノーの心意気を存分に堪能できるモデルと言えます。




