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SUV全盛のいま、狙い目はプレミアムセダン

 

かつては乗用車といえばセダンのことでしたが、現在ではSUVの流行で、セダンは“ひと昔前のクルマ”だと感じる人も少なくないでしょう。

 

実際、日本メーカーの国内販売ラインアップからは、セダンモデルが減少し、かわりにSUVが増えています。

 

そんな事情を反映して、中古車市場ではSUVは高値安定傾向となっており、なかなか目当てのモデルの価格が手の届く範囲に落ちてきません。

 

そこでおすすめしたいのが、欧州のプレミアムセダンです。

 

荷室がキャビンとセパレートされたセダンの室内は静粛性に優れることがメリット。

 

さらに荷室はゴルフバッグやスーツケースなどもきちんと積載できるほど、キャビンと荷室が分かれているので、外部から荷物が見えず、室内で臭いなどが気になることもありません。

 

とくに欧州高級ブランドの作るセダンはオンロードでのハンドリング性能が優れているので、ロングドライブでも疲れにくく快適です。

 

SUV全盛の昨今、国内では輸入プレミアムセダンの中古車価格がこなれてきており、高級輸入モデルを安く買いたいという方にとっては、まさにいまが狙い目なのです。

 

 

■プレミアムコンパクトセダンの定番、BMW 3シリーズ(F30)


 

 

BMWの基幹モデルである3シリーズ。現行型は2019年にモデルチェンジとなっていますので、狙い目は先代のF30型です。

 

2012年に発売された6世代目3シリーズの中古車相場価格は約100〜390万円というもの。

 

先代よりも薄型でスタイリッシュなヘッドライトが低い位置に配置、同時にキドニーグリルをワイド化して、伝統を受け継ぎながら押しが強く存在感のあるデザインとラグジュアリー性を獲得したボディサイズは、全長4,625mm×全幅1,800mm×全高1,440mmです。

 

パワートレインは、発売時が2.0L 直4ガソリンターボに8速ATの組み合わせのみでしたが、同年7月には3.0L 直6ガソリンターボ+モーターのハイブリッドモデル、8月にはフルタイム4WDシステム「xDrive」を搭載したモデルと、2.0L 直4ディーゼルターボが追加されました。

 

先進安全運転支援機能の「ドライビング・アシスト」は、2013年から全車標準装備。

 

2015年9月にはフェイスリフトを受け、新しいLEDヘッドライトとLEDリアコンビネーションランプを中心に、スタイリングをより洗練させると同時に、安全装備の機能強化と、車両通信機能を使った「BMW SOSコール」が標準装備となりました。

 

 

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■上質と華やかさならメルセデス・ベンツ Cクラス(W205)


 

 

メルセデスのベストセラーモデルであるCクラスは、つい先日、新型モデルのW206が発表されたばかりですので、狙うのは4代目W205型となります。

 

デビュー年は2014年。ボディサイズは全長4,690mm×全幅1,810mm×全高1,445mm。

 

印象的なフロントマスクを含めダイナミックでボリューム感のあるデザインは、クラスを超えた華やかさと上質さがあり、見るものを強く引きつける魅力的なものです。

 

発売当時のパワートレインは、1.6L 直4ガソリンターボと2.0L 直4ガソリンターボの2種類で、7速ATとの組み合わせ。

 

2015年には、9月に2.2L 直4クリーンディーゼル+9速ATモデル、12月には2.0Lガソリン+モーターのプラグインハイブリッドモデルも追加されました。

 

また2017年2月には、メルセデスの全天候型フルタイム4WDシステムを持つ「4MATIC」モデルも追加されています。

 

マイナーチェンジは2018年7月で、新開発の1.5L 直4ガソリンターボ+48V電気システムのパワートレインを導入し、デザインも一新しています。

 

W205型Cクラスの中古車相場は約150〜530万円となっています。

 

 

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■他では味わえない英国の貴賓。ジャガー XE


 

 

ジャガー XEは2014年にイギリスで発表、日本では2015年6月に発売が開始されたミドルクラスセダンで、中古車相場は約160〜570万円となっています。

 

アルミニウムを多用したモノコックボディを採用し、高い剛性と軽量化を両立させた。

 

ボディサイズは、全長4,672mm×全幅2,075mm×全高1,416mm。

 

ジャガーならではの威厳に満ちたフロントマスクデザインにスポーティな走りを予感させるラインと造形が個性を与えています。

 

パワートレインは、発売当初が2.0L 直4ガソリンターボに8速AT。

 

2015年6月には3.0L V6ガソリンスーパーチャージャーと、ジャガーランドローバーが設計から生産まで手がけたインジニウム2.0L 直4ディーゼルターボモデルが登場。

 

2017年には、2.0Lガソリンエンジンがインジニウムとなり、ディーゼルモデルにはIDD(インテリジェント・ドライブイン・ダイナミクス)という4WDシステムを搭載したグレードが追加されました。

 

 

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■使い勝手、車格ともに◎。アウディ A5スポーツバック


 

 

2ドアクーペA5の4ドア版という位置付けのアウディ A5スポーツバックは、2010年に販売が開始されたモデルです。

 

2017年に2代目にモデルチェンジを受けており、中古で狙うなら初代です。

 

クーペらしいなだらかなルーフラインが特徴のスタイリッシュなデザインを持つボディのサイズは、全長4,710mm×全幅1,855mm×全高1,390mm。

 

2.0L 直4ガソリンターボに7速AT、アウディ独自のフルタイム4WD「クワトロ」システムという組み合わせのパワートレインが魅力です。

 

2012年にはマイナーチェンジが実施され、ヘッドライトのデザインが長方形から下部にノッチのある波形へと変更。

 

より鋭い表情になりました。 中古車相場は約90〜300万円となっています。

 

 

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■中古ならEクラスよりリーズナブル。BMW 5シリーズ(F10)


 

 

5シリーズは、BMWを代表する伝統的なアッパーミドルクラスサルーンです。

 

現行型は2017年に発売された7代目ですから、中古で狙うなら日本で2010年に発売が開始された先代モデルがおすすめ。

 

中古車相場価格は約85〜320万円となっています。

 

BMW伝統のデザイン取り入れつつも、キドニーグリルを大型化し、現代的なラグジュアリー要素を強めたエクステリアは、先代モデルよりひと回り大きくなった全長4,910mm×全幅1,860mm×全高1,475mmというサイズ。

 

最初に導入されたパワートレインは、3.0L 直6ガソリンNAと3.0L 直6ガソリンターボ、4.4L V8ガソリンツインターボ+8速ATの3種類でしたが、直後に2.5L 直6ガソリンNAと、4.4Lモデルにフルタイム4WDシステム「xDrive」モデルが追加されています。

 

さらに2011年には2.0L 直4ガソリンターボ、2012年には3.0L 直6ガソリンターボ+モーターのハイブリッドモデル、そして2.0L 直4ディーゼルターボもラインアップに加わりました。

 

2013年9月にはマイナーチェンジが実施され、立体的なデザインのキドニー・グリルやスリムなデザインのLEDライトバーを採用したリアコンビネーションランプなど、内外装を変更。

 

同年11月には、BMWの先進安全運転支援技術「ドライビング・アシスト・プラス」が全車標準装備となりました。

 

中古車相場価格は約85〜320万円となっています。

 

 

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ここで紹介したモデルは、すべて新車なら約500〜1,000万円という価格なので、流行のSUVに手を出すよりも賢くお買い得な買い物となること請け合い。

 

本物の乗り味を、リーズナブルに味わってみませんか?