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A OR B?200万円で狙うコンパクトメルセデス

 

メルセデスのコンパクトモデルであるAとBは、日本の道路事情でも扱いやすく、かつ実用的なサイズが人気の理由ですが、やはりそこは高級車メーカーであるがゆえに高めの価格設定がネック。

 

購入の際は、じっくり検討したいとお考えの方も多いのではないでしょうか?

 

しかしながら、中古まで選択肢を広げれば、200万円という予算でも無理なく狙える個体があるのです。

 

 

■200万円で狙うなら先代モデル


 

 

メルセデス初のコンパクトクラスとして1998年に登場したAクラス。

 

現行型の4代目は2018年登場で、初期ロットがようやく1回目の車検を迎えるぐらいで、中古車はまだまだ高値。

 

200万円前後で狙うなら、2013年〜2018年まで販売されていた3代目ということになります。

 

2代目まで異なる全高の低いスポーティなスタイリングとなった3代目Aクラスのボディサイズは、全長4,290mm×全幅1,780mm×全高1,435mm。

 

 

それに1.6Lまたは2.0L直噴ガソリンターボエンジンと7速DCTを搭載、先進の安全運転支援機能も話題となりました。

 

いっぽうBクラスは、Aクラスと共通のメカニズムに、広い室内空間が与えられたセミトールワゴンです。

 

現行型の3代目は2019年の発売で、こちらも200万円前後の予算で狙うなら2012年から2019年まで販売されていた先代の2代目モデルとなります。

 

ボディサイズは、全長4,365mm×全幅1,785mm×全高1,540mm。

 

エンジンやトランスミッションなどメカニズムはAクラスと同じです。

 

 

■Aクラスのグレードはおおまかに7つ


 

・A180(ブルーエフィシェンシー)

A180系は1.6Lのターボエンジンを搭載するモデルで、エントリーのA180はレーダー型衝突警告システム「CPA」が標準装備となっていますが、渋滞追従機能付「ディストロニック・プラス」や「ブラインドスポットアシスト」にくわえ「バイキセノンヘッドライト」もオプション設定。

 

発売当時の価格は284万円でした。

 

 

・A180スタイル

2015年11月のマイナーチェンジで、A180にかわるエントリーグレードとして設定されたグレードです。

 

マイナーチェンジによる内外装のデザイン変更、「LEDパフォーマンスヘッドライト」や8インチに大型化されたワイドディスプレイが全車標準装備となりました。

 

新車販売価格は296万円です。

 

 

・A180(ブルーエフィシェンシー) スポルト

当初設定されたA180の上級グレードで、バイキセノンヘッドライトや「アクティブパーキングアシスト」といった装備を標準装着。

 

新車販売価格は335万円でした。

 

 

・A180 AMGスタイル

2017年7月に設定された新たなグレードで、従来オプション設定であった「AMGスタイリングパッケージ」、および18インチアルミホイールを装備し、内装を一部変更してリリースされました。

 

新車販売価格は347万円です。

 

 

・A250 スポルト

A250系に搭載されるのは、最高出力155kW(211ps)/5,500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,200-4,000rpmの2.0L 直4DOHC直噴ターボで、このスポルトは専用18インチAMG5スポークアルミホイールや大径フロントブレーキディスク、レッドアクセントのインテリアカラー、AMGスポーツサスペンションなど、特別な装備が施されています。

 

新車販売価格は420万円です。

 

 

・A250 スポルト 4マチック

A250スポルトに可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」を搭載したモデルで、2014年に設定されました。

 

新車販売価格は457万7,000円です。

 

 

・AMG A45

2013年7月に追加設定された、Aクラスのハイパフォーマンスモデルです。

 

 

新開発のAMG製2.0L 直4直噴ターボエンジンは、最高出力265kW(360ps)/6,000rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/2,250-5,000rpmというスペックで、可変トルク配分型の「AMG 4MATIC」との組み合わせによりダイナミックなドライビングを楽しめます。

 

新車販売価格は640万円です。

 

3代目Aクラスの中古車相場は約90〜320万円で、乗り出し200万円という設定でも十分に狙えます。

 

グレードは、もっとも在庫数が多いのが1.6LエンジンのA180系。

 

2.0LエンジンのA250は2013〜2014年式あたりがターゲット。

 

A250の4MATICとAMG A45は予算オーバーです。

 

 

Aクラスの中古車情報を見てみる

 

 

■Bクラスのグレードは4つが基本


 

・B180(ブルーエフィシェンシー)

Bクラスのエントリーグレードです。

 

エンジンは、Aクラス同様B180系が1.6Lターボ、B250系が2.0Lターボを搭載します。

 

トルクベクトリングブレーキやアテンションアシスト、パーキングアシストリアビューカメラ標準装備とするほか、16インチアルミホイール、7インチの「COMANDディスプレイ」、ダイヤルインターフェイスの「COMANDコントローラー」も装備。

 

新車価格は299万円でした。

 

 

・B180(ブルーエフィシェンシー) スポルト

17インチアルミホイール、2本ルーバーのフロントグリルとスポーティなスタイリングがさらに強調され、「ダイレクトステアリング」の装備により、ハンドリングと俊敏性が強化されています。

 

新車販売価格は348万円となっています。

 

 

・B250

2013年2月に追加されたB250は、18インチAMGマルチスポークアルミホイール、ブラック塗装のフロントグリルやドアミラー、クロームインサート付の本革巻ステアリング、ステンレスのアクセル&ブレーキペダルなどスポーティな装備が満載です。

 

新車販売価格は435万円となります。

 

 

・B250 4MATIC スポルト

2015年1月に実施されたマイナーチェンジにより、B250が「4MATIC」モデルとなったことにともない、グレード名と価格が変更されました。

 

このマイナーチェンジではLEDパフォーマンスヘッドライト、大型の8インチディスプレイの装備など、装備の充実も図られています。

 

新車販売価格は490万円です。

 

 

Bクラスの中古車相場は約60〜280万円で、もっとも在庫数が多いのはB180系です。

 

4WDモデルは2015年のB250 4マチックが登場して以降となり、予算オーバーです。

 

また2017年にBクラスのエントリーモデル価格が上がりましたので、全体的な中古車相場も2017年以降は全体的に高めとおぼえておきましょう。

 

若い世代の獲得に成功した要因のひとつといわれているAクラスとBクラス。

 

世代が変わった現在でも、それほど古さを感じさせないデザインと、日本の道路でも扱い易いサイズは、あらゆる世代におすすめしたいモデルです。

 

 

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