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フィアット 500とフォルクスワーゲン UP!どっちが買い?

 

輸入車コンパクトカーは、見た目のサイズとは裏腹に高速性能もなかなかに優れていますから、家族のセカンドカーはもちろん独身のファーストカーとして使うにも最適です。

 

そのなかでも人気が高いイタリアのフィアット 500とドイツのフォルクスワーゲン up!(アップ)をさまざまな角度から比較します。

 

サイズや室内の広さ、維持費などの違いがわかると、どちらを選べば良いのかが明確になってくるでしょう。

 

輸入車コンパクトカーを探している方は参考にしてみてください。

 

 

 

■ピカイチの可愛らしさフィアット500


 

フィアット 500は、2008年3月から日本への導入が開始された2ドア4人乗りのコンパクトカーです。

 

丸型のヘッドライトやフォグランプなど全体的に丸みを帯びたエクステリアに、ボディ同色のインテリアパネルなど、往年のNUOVA500(ヌォーヴァチンクエチェント)のモチーフを採用した可愛らしいデザインが特徴です。

 

 

ボディサイズは、全長3,570mm×全幅1,625mm×全高1,515mmと取り回しがしやすい大きさです。

 

ボディスタイルは3ドアのハッチバックのみですが、オープントップの「500C」というバリエーションがあります。

 

エンジンは、NUOVA500を彷彿とさせるツインエア(TwinAir)と呼ばれる直列2気筒0.9Lターボと、直列4気筒1.2Lガソリンの2つを用意。

 

それぞれのスペックは、ツインエアが最高出力63kW(85PS)/5,500rpm、最大トルク145Nm(14.8kgm)/1,900rpm。

 

エコモード時は最高出力57kW(77PS)/5,500rpm、最大トルク100Nm(10.2kgm)/2,000rpmで、WLTCモード燃費19.2km/L。

 

1.2Lは、最高出力51kW(69PS)/5,500rpm、最大トルク102Nm(10.4kgm)/3,000rpmで、WLTCモードは燃費18.0km/Lです。

 

中古車の流通数も多く好みの500を選ぶことができますが、限定車や特別仕様車などは手に入れるのが難しい場合もあります。

 

もし、好みの500を見つけたら早めに購入したほうが良いでしょう。

 

 

■スポーツグレードもあるup!


 

 

フォルクスワーゲン up!は、2012年10月から日本で販売を開始したコンパクトカーで、2020年2月を最後に販売を終了しています。

 

フォルクスワーゲンらしいシンプルなエクステリアやインテリア、イエローやブルーなどポップなカラーを用意しているのが特徴です。

 

ボディバリエーションは3ドアと5ドアが用意され、いずれも4人乗り。

 

ベーシックなモデルだけでなく、クロスオーバータイプの「クロスアップ」やスポーツグレードの「アップGTI」も販売されていましたから、これらを探すのも面白いかもしれません。

 

 

ボディサイズは、全長3,610mm×全幅1,650mm×全高1,495mmと、フィアット500とほぼ同じサイズですが、前後4つのタイヤをボディの4角に配置することで、居住性を高めています。

 

搭載される直列3気筒1.0Lエンジンは、最高出力55kW(75PS)/6,200rpm、最大トルク95Nm(9.7kgm)/3,000-4,000rpm、JC08モード燃費22.0km/Lというスペックです。

 

こちらの中古車流通量は、生産が終了していることもありフィアット500と比べるとやや劣るイメージ。

 

もしup!がほしいのであれば、いまが狙い時といえるでしょう。

 

 

 

■ラゲッジ容量はup!のほうが大きい


 

室内は、両車とも必要最低限のシンプルな装備や造形などにより、狭さを感じにくい造りになっています。

 

そのため、前席2人乗車までであれば、日常の足として困ることはないでしょう。

 

後席は、簡易的な座席と割り切った方がよいです。

 

後席の足元スペースは広いとは言いにくく、2ドアの場合は乗り降りする時に前席の背もたれを倒すという手間がかかります。

 

とくにフィアット500の後席は、傾斜しているルーフが頭上空間を圧迫している印象。

 

いざというときに役立つ簡易的なシートだ割り切ったほうが良さそうです。

 

 

ラゲッジスペースは、後席を倒さなくても手荷物を載せることができます。

 

また、後席を倒せばラゲッジスペースの拡大が可能です。

 

ラゲッジの容量は、500が185L(後席を倒すと最大550L)、up!が251L(後席を倒すと最大959L)となっています。

 

室内空間は、両車とも前席メインのパッケージですが、スクエアなデザインによりup!は後席もそこそこの居住性を確保していることにくわえ、ラゲッジ容量も大きくなっています。

 

 

■ランニングコストが安いこともポイント


 

維持費のひとつである自動車税は、500のツインエアとup!が同じクラス(〜1,000cc以下)となるため25,000円。

 

500の1.2Lエンジンは、1クラス上(1,000cc超〜1,500cc以下)になるため30,500円となります。

 

個性がある輸入車コンパクトカーは、用途や目的に合ったモデルを選ぶことが重要です。

 

フィアット 500は、かわいらしいスタイリングでありながら、up!よりパワフルなエンジンを搭載しているため、日常使いで小気味いい走りを楽しめるでしょう。

 

いっぽうフォルクスワーゲン up!は、シンプルで長く乗り続けても飽きにくいスクエアなスタイリングに、広い室内空間で使い勝手にも優れています。

 

愛車にファッション性を求めるのであればフィアット 500、機能性を求めるのであればフォルクスワーゲン up!がおすすめです。

 

 

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