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ボルボV40とトヨタ カローラスポーツを比較!!

 

走行性能、デザインそして安全性能が日本国内のユーザーに支持され、登録台数を増やしているボルボV40と、ほぼ同じボディサイズで2018年にデビューしたトヨタ カローラスポーツ。

 

日本国内の道路で使いやすいサイズ感の2台の5ドアハッチには、どんな違いがあるのでしょうか?それぞれの特徴を紹介します。

 

 

エンジンを比較

 

ボルボ V40は、スペックの異なる1.5Lガソリンターボ2つと、2.0Lの ガソリンターボ、さらに2.0Lのディーゼルターボという4種類のエンジンを用意しています。

 

トランミッションは、1.5Lが6速ギアトロニックAT、2.0Lはガソリン、ディーゼルともに8速ギアトロニックATで、優れた燃費効率とスポーティな加速を両立させています。

 

V40のエンジンで注目は、通称“D4”と呼ばれる2.0Lのクリーンディーゼルターボ。

 

 

最新の「i-ART」コモンレール・ダイレクトインジェクションシステムや、2ステージターボチャージャーの採用により、最高出力140kW(190ps)/5,000rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,750-2,500rpmをそれぞれ発生。同時に、20.0㎞/L(JC08モード)の低燃費も実現しています。

 

刷新されたカローラスポーツには、プリウスと同じ1.8Lエンジン+ハイブリッドシステムと、1.2L直噴ガソリンターボの2種がラインナップされています。

 

ハイブリッドシステムは、モーターが3JM型から1NM型となった改良版で、JC08モードでは34.2㎞/L、新しい燃費表示のWLTCモードでも、30.0㎞/Lを達成しています。

 

一方、ガソリンターボには10速スポーツシーケンシャルマチックを採用し、15.2km/L(WLTCモード)の燃費と走りの楽しさを両立しています。

 

 

走行性能

 

V40のサスペンションは、フロントがマクファーソンストラット式、リアがマルチリンク式という組み合わせです。

 

コーナリング時にフロント内輪から外側にトルクを配分し自然なハンドリングをもたらす「コーナー・トラクション・コントロール」を採用するなどして、ダイナミックなドライビングを実現しています。

 

カローラスポーツのサスペンションは、フロントにマクファーソンストラット式、リアはダブルウィッシュボーン式という組み合わせ。

 

標準で新開発のアブソーバーを装備するほか、HYBIRD G”Z”には路面状況や運転操作に応じてアブソーバーの減衰力を変化させるアダプティブ・バリアブル・サスペンション・システムがオプションで用意されます。

 

 

安全性能を比較

 

つねに世界中の自動車メーカーの先頭に立ち、安全性能を追求してきたボルボらしく、コンパクトクラスのV40にも、先進の安全運転支援機能が装備されています。

 

ミリ波レーダー、デジタルカメラ、さらに赤外線レーザーにより構成されたシステムは車だけでなく、歩行者や自転車との衝突被害をも回避または軽減する、自動ブレーキシステムを始め、アダプティブクルーズコントロール、レーンキーピングエイド、クロストラフィックアラート、アクティブハイビーム、レーンチェンジエンド/ブラインドスポットインフォメーションシステム、そしてロードサイドインフォメーションなど数々の機能が標準装備されます。

 

 

一方、カローラスポーツには、第2世代型の予防安全パッケージ「トヨタセーフティーセンス」を全車に標準装備。ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせ、歩行者検知・自転車運転者検知機能を付加した最新機能を搭載しています。

 

また、レーントレーシングアシスト、ロードサインアシストといった第2世代型の新機能に加え、レーダークルーズコントロール、オートマチックハイビームも含まれています。

 

さらに、インテリジェントクリアランスソナー、リヤクロストラフィックオートブレーキ、ブラインドスポットモニターがメーカーオプションで設定されています。

 

V40は、ボルボ一連のスカンジナビアンデザインが特長の5ドアハッチです。カローラスポーツと単純比較になると、価格がネックになりますが、内外装の質感や安全装備などは、V40が上回りますし、さらにクリーンディーゼルを選べば、低速から湧き上がる4リッターガソリンエンジン並の大トルクと低燃費で、コンパクトカーながらロングドライブも得意という面も発揮します。

 

1台で生活のすべてをこなすことが可能なコンパクトカーを探しているのであれば、カローラスポーツとの差額ぶんを埋めてもあまりある魅力がV40には備わっているのです。