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MINI クーパー SD (5ドア)とV40 D4 モメンタムを比較!

今回は、北欧と英国が誇る2大ブランドである、ボルボとMINIを比較します。紹介するクルマは、ボルボからは、V40 D4 モメンタム、MINIはクーパー SD 5ドアを用います。

 

V40 D4 モメンタムは内外装の質感が高く、国内でも扱いやすいボディサイズに加え、先進安全支援技術「インテリセーフ」を搭載したハッチバックです。一方のクーパー SD 5ドアは、オールドミニのあのイメージをいい意味で壊し、様々なボディスタイルが展開され、注目を浴びています。

今回は、この2車種の、ボディサイズやエンジン、安全性能など特筆すべき点をあげ、ご紹介していきます。

 

 

●ボディサイズや室内環境をチェック!

 

ボルボ V40 D4 モメンタム(以下、V40)は、全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,440mm、ホイールベース2,645mmと都市部でも扱いやすいコンパクトサイズのハッチバックです。

 

 

室内にはスカンジナビアデザインをベースにモダンで美しいインテリアが広がっていて、そこにはクラフトマンシップを感じられます。

 

内装はボディーカラーに合わせた内装色が施されます。ボディーカラー、パッションレッド、アイスホワイト、オニキスブラックメタリックにはシックな内装色、チャコールが用意され、クリスタルホワイトパール、アマゾンブルー、デニムブルーメタリックには、モダンで明るめの内装色、チャコール/ブロンドを採用しています。

 

モメンタムのシートは革とファブリックを組み合わせたT-Tec/テキスタイル・コンビネーションが採用され、カジュアルさを残しながらも高級感を感じらる、質感の高い仕上がりになっています。

 

このシートはモメンタム専用装備となり、シートに一目惚れしたとしても不思議ではないでしょう。

 

一つシートに関して要確認なのは、モメンタムはシートヒーターなど、一部の装備がオプション設定となっていて、また、内装にはアルミニウムパネルが標準装備とされています。高級感をさらに求める方には、アクセサリーオプションのモダン・ウッド・パネルを取り入れると、いいでしょう。

 

対して、MINIクーパー SD 5ドア(以下、MINI)は、全長4,015mm×全幅1,725mm×全高1,445mm、ホイールベース2,565mmと、V4より一回り小さいサイズです。

 

 

室内は、MINI伝統の大きな円形のデザインがダッシュボード中央に鎮座されたデザインは唯一無二と言っていいでしょう。また、標準仕様はカーボンブラックを基調とした内装色が施され、スポーティな印象を与えます。MINIはカラーバリエーションや多彩なインテリアパーツが豊富で、さらにオプションで用意された、カラー・ライン、インテリア・サーフェスなど、お好みであなただけの室内空間を表現することができます。

 

 

●エンジンをチェック!

 

V40 D4 モメンタムには、2.oL 水冷直列4気筒 クリーンディーゼルターボエンジンが搭載され、8速ギアトロニック付ATが組み合わされます。最高出力140kW (190ps) /4,250rpm、最大トルク400Nm (40.8 kgf・m) /1,750~2,500rpmを発揮します。

 

 

燃費もJC08モードで、リッターあたり20キロという低燃費を実現しました。また、アクセルの応答性に優れるターボチャージャーを採用し、低回転から瞬発力のある力強いパフォーマンスを発揮します。

 

また、各シリンダーのインジェクター内部に搭載した高精度の圧力センサーによって、正確なタイミングで燃料を噴射できるように自動調整する新技術、i-ARTを採用し、優れた燃費性能と環境負荷の低減を実現しました。

 

一方、MINI クーパー S D 5ドアには、2.0L 水冷直列4気筒 ツインパワーターボ ディーゼルエンジンに6速ATが組み合わせれます。

 

 

このエンジンはコモンレール・ダイレクト・インジェクション・システム、可変ジオメトリー・ターボチャージャーなどの採用により、優れたレスポンスと低回転からの強力なトルクを発揮します。

 

最高出力は125kw (170ps)/4,000rpm、最大トルク360Nm/1,500~2,750rpmを発揮し、燃費性能は、JC08モードでリッターあたり、23.8キロの低燃費を実現しています。

 

ですが、V40の方がエンジンパワーで20馬力ほどMINIよりも優っているため、ディーゼルパワーでトルクフルな走りを求める方には、V40の方を選択されるといいでしょう。

 

●安全性能をチェック!

 

ここでは、各車の安全性能について特筆すべき装備などをご紹介します。

まずは、V40ですが、このクルマには、お馴染みの世界最高水準の安全運転支援技術、インテリセーフが標準装備されています。

 

インテリセーフには、交通の流れに合わせて、加速、走行、減速、停止までを自動でコントロールする全車速追従機能付きACCや、衝突の危険がある速度差で前走車に接近するとアラームが作動し、衝突の危険が迫った場合は、自動的にブレーキを掛け、事故を未然に回避、被害の軽減を補助する機能。

歩行者およびサイクリストも検知し、前方の歩行者や同一方向に走っている自転車との衝突被害を回避または軽減する歩行者・サイクリスト検知機能付追突回避・軽減フルオートブレーキ・システムが装備されます。

 

V40シリーズには、グレードに関係なく11種類もの安全装備を搭載し、安全性を高めています。

 

一方、MINIにも、安全装備は搭載されています。例えば、走行時にドライバーの安全運転をサポートし、事故を未然に防ぐ技術として、アクティブセーフティが装備されています。

車体前部のカメラが車間距離を測定し衝突の危険を察知すると段階的に警告、ブレーキ機能を作動させ、被害の軽減を補助するドライビングアシストや、アクセル操作なく前車に追従するアクティブ・クルーズ・コントロールなどが装備されます。

また、車両の挙動乱れを調整するダイナミック・スタビリティ・コントロールも装備され、走行面からもサポートしてくれます。

 

しかし、MINIには上記の安全運転支援技術は標準装備されますが、ボルボに標準装備されるような、ブラインドスポットモニターやクロストラフィックアラートなど、設定されていない物も多数ありますので、ご希望の装備があるかどうか、要チェックです。

 

今回は、北欧のボルボと、英国のMINIを取り上げ、エンジンやボディサイズ、安全装備など基本的な箇所をご紹介しました。

それぞれに個性を持ったクルマであることは間違い無いですが、安全装備に関してはV40の方が、装備の内容で優っているといえるかもしれません。

あとは、是非一度販売店に足を運んで、フィーリングを確かめてみてください。