世界のクルマをもっと知る

人気のSUV、マツダ CX-5とボルボ XC60のインテリアの特長&居住性を比較!

2012年に販売を開始したマツダ CX-5は、クリーンディーゼルエンジンを引っさげて登場。同年の日本・カー・オブ・ザイヤーに輝くなど、マツダ再生の立役者となりました。2016年にはフルモデルチェンジをはたし、ますますその魅力に磨きをかけています。

 

 

対するボルボ XC60は、新世代ボルボを代表する1台として、2017年には日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しています。

 

 

今回は、両車のインテリアの特長と居住性について比較してみたいと思います。

 

 

●インテリアの特長を比較

 

 

クルマのデザインといえば、エクステリアばかりに注目してしまいがちですが、実際に購入するとなると、乗車中に触れることの多いインテリアが気になるもの。まずは、CX-5から見て行きましょう。

 

CX-5のインテリアの特長は、水平基調のコンソールパネルや質感を高めた仕立てのよいシートにあります。

 

 

人間工学に基づいた長距離を運転しても疲れにくいものとなっているだけでなく、クラス随一の質感を誇るシート素材は、スクエアメッシュクロスが基本ですが、上級モデルではレザーを選ぶことも可能です。

 

なかでも、レザーのピュアホワイトというカラーは、国産ブランドやドイツ系ブランドは黒・茶系のダークトーンしか選べないことがほとんどであるため、明るいインテリアを好む方には数少ない選択肢のひとつとなるでしょう。

 

一方のXC60も、上質なインテリアが特長です。モダン・スカンジナビアン・デザインによるインテリアは、天然の高級素材をふんだんに使用し、かつ繊細な仕上げでそれらを調和させています。

 

 

こうしたコーディネートを、ボルボは「リビングルームのコーディネートと同じ考え方」であると表現しています。

 

また、コントローラーで操作するセンターコンソールのセンターに配置された縦型の大型モニターにより、室内の操作ボタンをできる限り減らしたことで、クリーンな印象を強めています。

 

シートは、すべてのシートに高い快適性とサポート性を与えています。通常、このクラスのモデルでは、リアよりもフロントのほうがしっかりと作られる傾向にありますが、XC60はすべてのシートが同じ基準で設計されているため、どこに座っても最高の快適性が得られます。

 

 

●室内の寸法比較

 

 

次に、室内の寸法を比較してみたいと思います。

 

ボディは、CX-5(XD L Package 2WD)が、全長4,545mm×全幅1,850×全高1,690mm、XC60(D4 AWD Momentum)が、全長4,690mm×全幅1,900mm×全高1,660mmと、わずかにXC60のほうが大きくなっています。

 

室内は、CX-5が室内長1,890mm、室内幅1,540mm、室内高1,265mm。XC60は、公式のアナウンスがありません。

 

ただ、フロントシートの座面から天井までは、CX-5がフロント985mm/リア970mm(中央席は985mm)なのに対し、XC60はフロント1,037mm/リア988mmと、XC60のほうがフロント、リアともに広くなっています。数値にしてみると数cmですが、実際にはかなり差があるように感じるでしょう。

 

どちらもスタイリッシュなデザインが特徴のSUVですが、CX-5はデザインを優先したためにわずかに室内のスペースが犠牲になっているのかもしれません。

 

 

●マツダ CX-5とボルボ XC60のインテリアまとめ

 

 

CX-5とXC60は、同等のボディサイズに、優れたデザインをまとったSUVとして、気になる存在です。

 

しかし、国産車であるCX-5は、257万円~フル装備でも400万円程度ですが、XC60は599万円~オプション次第で800万円ほどになるなど、車両価格には大きな開きがあります。

 

そのためインテリアの質感や機能面を比較すると、XC60に軍配が上がります。ただしコストパフォーマンスという観点から考えた場合には、CX-5も負けず劣らず、価格以上の仕上がりになっています。

 

この2台は、予算に応じて選んでも、失敗はないでしょう。