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ボルボのクロスカントリーシリーズを一挙にご紹介!

 

ボルボには、セダン、ステーションワゴン、SUVのほかに、クロスカントリーというモデルが設定されています。

 

一般的に、クルマのジャンルでクロスカントリーといえば、いわゆる悪路走破性にすぐれた性能を有する4WDモデルなのですが、ボルボでは、ちょっと事情が違っているようです。ボルボのクロスカントリーとは、どのようなモデルなのでしょうか?

 

 

 

●ボルボのクロスカントリーとは?

 

 

多忙な生活を送りながら、いざ休暇が取れたときには、いつでも自然のなかに飛び込んで冒険することを忘れない。そんなライフスタイルを実践するための相棒が、ボルボのクロスカントリーです。

 

市街地やハイウェイはもちろん、ラフロードもこなすことの出来る、ワゴンとSUVの良さを兼ね備えたカテゴリーとして作られています。

 

 

 

●どんな仕様なの?

 

 

実用性に加え、アウトドアで活躍が期待できる高い走破性というのがクロスカントリーの基本です。

 

ボディは、ステーションワゴンのVシリーズをベースにしながら専用のエクステリアデザインと、高められた最低地上高が特長になっています。

 

 

では具体的にはどんな違いがあるのか、V40とV40クロスカントリーを例にざっと解説します。

 

 

ボディは、専用デザインのフロントグリルと、リアに配されたブラックのガラスパネル、ブラックで統一された前後バンパーやサイドシル、ドアミラーカバー、サイドウインドウトリム、さらに最低地上高を高めた車高と、ルーフレール、大径アルミホイールなどが、V40との識別点です。

 

またV40では導入されていないAWDモデルがラインナップされていることもポイントです。

 

以下は、V40クロスカントリーとV40とを比較したスペック表です。

 

※()内はV40

全長:4,370mm

全幅:1,800mm

全高:1,470mm (1,440mm)

最低地上高:145mm (135mm)

 

 

●クロスカントリー仕様が採用されているモデルをご紹介

 

 

ボルボでは、V40クロスカントリー以外にも、V60とV90にクロスカントリーがラインナップされています。

 

V60クロスカントリー

 

 

V60クロスカントリーは、スポーツワゴンのV60がベースです。

 

ブラックのハニカムグリルとデコフレーム、フロントスキッドプレート、サンルーフといった専用エクステリアデザインに、専用サスペンションが採用されたボディは、V60よりも全高で105mm、最低地上高で55mmほど高く、優れた走破性を実現しています。またホイールは、D4 クラシックに18インチ、T5 AWD クラシックに19インチのアルミホイールがそれぞれ標準装備となります。

 

 

室内は、レザーシートとデコレーションパネルに専用のアーバンウッドを装備。V60ゆずりの430Lラゲッジルームは、40:20:40の3分割可倒式リアシートによって、拡張性も持っています。

 

※()内はV60

全長:4,640mm (4,760mm)

全幅:1,865mm (1,850mm)

全高:1,540mm (1,435mm)

最低地上高:200mm (145mm)

 

V90クロスカントリー

 

 

全長4,940mmのV90クロスカントリーは、シリーズ最大の室内スペースを持っています。そのため、多くの荷物を積み込んで長期間の旅行にも対応できるクルーザー的存在です。

 

エクステリアデザインは、他のクロスカントリー同様の変更に加え、ブラックの樹脂製スキッドプレートや、ホイールアーチエクステンションが、車両の力強さに洗練を与えています。

 

最低地上高210mmとした高いアイポイントによる運転のしやすさを持ちながら、立体駐車場にも収まる全高は、クロスカントリーならではのもの。クロスカントリーのトップモデルに相応しい、威風堂々とした出で立ちが特長です。

 

すべてAWDモデルとなるV90クロスカントリーは、プレチャージ式電子制御AWDシステムが装備されます。ヒル・ディセント・コントロールなどを備えた大地をしっかり捉えるようなAWDシステムで、高い悪路走破性を備えています。

 

※()内はV90

全長:4,940mm (4,935mm)

全幅:1,905mm (1,880~1,890mm)

全高:1,545mm (1,475mm)

最低地上高:210mm (155mm)

 

伸びやかなスタイリングが魅力のステーションワゴンをベースにしたクロスカントリーは、SUVとはまた違った生活の豊かさをイメージさせるモデル。それでいて立体駐車場も利用できる車高が、使い勝手を高めています。