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VWの最上級セダン、アルテオン

 

フォルクスワーゲンの新しいフラッグシップモデルが、アルテオン(Arteon)です。

 

セダンの快適性と、ステーションワゴンの機能性(リアハッチを持つ5ドア)、さらにクーペのスタイリッシュさを兼ね備えたスタイリングは、存在感も十分。

 

VWのイメージを大きく超えて、勢力を拡大しています。

 

 

■流麗なクーペスタイルセダン


 

 

見事に流麗なクーペスタイルで「風の流れをデザインしたら…このカタチになりました」というキャッチコピーに納得です。

 

フロントグリルの横の流れからヘッドライトに繋がるデザインは独特で、大型グリルにありながら嫌味のない上品なデザインは流石です。

 

ボディサイズは、全長4,865mm×全幅1,875mm×全高1,435mm、ホイールベース2,835mmで、同社のパサートより1サイズ大きく、同じような4ドアクーペのアウディA5 スポーツバックよりも長くなっています。

 

このゆとりのサイズが走りの安定性やロングドライブでの快適性に繋がっています。

 

日本におけるラインアップは、ウッドデコラティブパネルを採用した落ち着いたインテリアのTSI 4モーション エレガンスと、精悍な専用フロントバンパーのスポーティモデルTSI 4モーション Rライン アドバンスで、新車販売価格はいずれも625万円の設定です。

 

 

■280PS、7速DSG、フルタイム4WDのハイパフォーマンス


 

 

アルテオンに搭載されるTSIエンジンは、2.0Lの直4DOHC16バルブ・インタークーラー付きターボ(可変バルブタイミング機構付き)で、最高出力206kW(280PS)/5,600~6,500rpm、最大トルク350Nm(35.7kgm)/1,700~5,600rpmを発生。

 

燃料噴射は筒内直接+マルチポイント噴射のデュアルインジェクションシステムで、シリンダーヘッドとエキゾーストマニホールドを一体化して、ターボの効きを高効率化しています。

 

エンジンのハイパワーもさることながら、非常に広い回転域でピークトルクを発生、ゴルフRに採用された最新の湿式デュアルクラッチを持つ7速DSGをトランスミッションに採用し、どんな速度域からでも素晴らしい加速を見せてくれます。

 

また7速DSGは、AT同様の簡単操作で0.03~0.04秒でシフトチェンジが可能。パドルシフトも装備しています。

 

駆動のフルタイム4WDには、電子制御ハルデックスカップリングを採用した最新の4MOTIONを採用。

 

アクセルワーク、ホイールスピード、舵角などの条件から、最適な前後トルク配分を行います。

 

アルテオンは単なるセダンではなくて、ロングクルージングからスポーティドライビングまで、ドライバーの意志次第で充分に応えてくれるパフォーマンスを秘めています。

 

 

■先進のデジタルコクピット


 

 

ドライバーの眼前に備わるメーターパネルには、近年のフォルクスワーゲンアウディが得意とする高解像度12.3インチ大型ディスプレイによるフルデジタルメータークラスター(Active Info Display)を採用。

 

ナビゲーションモードでは、スピードメーターとタコメーター間にディスカバープロ(Discover Pro)と連動したマップを、大きくワイドに映し出せるので、視線を通常のカーナビ画面に移動させることなく運転に集中できます。

 

センターコンソールに配置されるディスカバープロ本体は、9.2インチ大型全面タッチスクリーンに、ジェスチャーコントロールを追加。

 

システムはモバイルオンラインサービス(Volkswagen Car-Net)に接続され、最新の情報をキャッチします。

 

 

■ゆとりの室内空間と実用性


 

 

大きめのボディサイズは、5人乗りセダンとして広々とした室内空間を生んでいます。

 

シートは比較的シンプルなデザインですが座り心地が良く、エレガンスには3色のカラーを用意。

 

リアシートは、レッグスペース、ヘッドクリアランスともに充分で、センタークラスターも使える4名乗車では、快適な移動が約束されています。

 

さらにオーディオシステムは北欧の高級ブランドDynaudio(ディナウディオ)と共同開発、エアコンは3ゾーンフルオートと、すべての座席で高い快適性を保っています。

 

ラゲッジスペースは実用性を大切にするVWらしく、スタイリングに似合わず約563Lという大容量を確保。

 

この容量なら大型スーツケースも余裕で積載できるほか、第5のドアであるリアハッチから楽にアクセスできるのも強みです。

 

さらに分割可倒式のリアシートをすべて倒すと、容量は1,557Lに拡大。

 

セダンなのにステーションワゴン的な使い方も可能なのです。

 

 

■オールインセーフティの先進安全装備


 

 

VWの持つ世界トップレベルの安全技術を標準装備したアルテオンは、予防安全(Active Safety) 、衝突安全(Passive Safety)、二次被害防止(Damage Preventio)の3つのステージで総合的に危険を回避します。

 

予防安全ではアダプティブクルーズコントロール(ACC:全車速追従機能付)、渋滞時追従支援システム(トラフックアシスト)、レーンキープアシストシステム(レーンアシスト)、後方死角検知機能のブラインドスポットディテクション、レーンチェンジアシストシステム(サイドアシストプラス/サイドアシスト)などを装備。

 

衝突安全では9個のエアバッグ、高いボディ剛性、全席3点式シートベルト/フォースリミッター付シートベルトテンショナー、むち打ち軽減ヘッドレスト、チャイルドシートをワンタッチで固定できるISOFIX基準適合チャイルドシート固定装置など全席の安全性を確保。

 

二次被害防止では衝突後に自動でブレーキをかけ10km/h以下になるまで減速させるポストコリジョンブレーキシステム、歩行者と衝突するとボンネットの後端を40mm~60mm持ち上げてエンジンとのスペースを作り歩行者の頭部への衝撃を低減するアクティブボンネット、高速走行時に急ブレーキをかけるとブレーキランプが自動点滅し、10km/h以下になるとハザードランプが点滅するエマージェンシーストップシグナルなど、自車・他車・歩行者へのダメージ・危険を軽減させます。

 

ボディカラーも豊富で、エレガンスには5色、Rライン アドバンスに6色。

 

このクラスの輸入車では珍しく、イエローやレッドといった明るいカラーも用意されています。

 

この明るめのボディカラーはVWの伝統で、現在のハイエンドモデルにも生きているのはうれしいポイント。

 

VWは生活に必要な実用性のなかに、豊かさや楽しさをカラーでも表現するメーカーなんです。

 

 

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