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4シーターオープンは、意外に使えるヤツだった

 

爽やかな風を感じながら颯爽とドライブ。

 

オープンエアでの走行は、季節を問わずとても気持ちの良いものですが、オープンカーはほとんどがスポーツタイプの2シーター、お子さんのいる家庭の普段使いには使えません。

 

しかし世の中には、そんな不満を解消するため企画されたモデルがあります。

 

そう!4シーターオープンです。

 

アメリカで人気の4シーターオープンは、後席に人が乗れるのはもちろんのこと、ちょっとした荷物を置いたりすることもできます。

 

単なる贅沢なモデルというよりは、オープンエアを楽しみながら、実用性も兼ね備えているのが魅力なんです。

 

 

■人気のミニにもある4シーターオープン


 

 

BMW ミニには、初代からオープンモデルである「コンバーチブル」が存在します。

 

3代目となる現行モデルのコンバーチブルは2016年に登場しました。

 

電動ソフトトップは時速30km/hまでの走行中に開閉可能で、約18秒で動作が完了します。

 

またブラックのソフトトップ生地には、ユニオン・ジャック模様を織り込むこともでき、ルーフに個性を持たせることが可能です。

 

スタンダードモデルのMINI クーパーコンバーチブルには1.5L 直3ガソリンターボ、中間グレードのMINI クーパー S コンバーチブルと上位グレードのMINIジョン・クーパー・ワークス コンバーチブルには2.0L 直4ガソリンターボが搭載され、トランスミッションは6速ATとなっています。

 

 

■FRシャシーのコンパクトBMW、2シリーズ カブリオレ


 

 

BMWのコンパクトクーペモデルの2シリーズにも、オープンモデルのカブリオレが設定されています。

 

ボディサイズは、全長4,440mm×全幅1,775mm×全高1,415mmと決して大きくないのですが、精悍なフロントマスクや力強いショルダーラインが特徴のエクステリア(外装)は存在感抜群です。

 

エンジンは、2.0L 直4ガソリンが搭載され、スポーティな走りを楽しむことができます。

 

ソフトトップのカラーは、ブラック、アンソラジット、ブラウンの3色が設定され、好きなボディカラーとの組み合わせを楽しむことができます。

 

電動ソフトトップの動作は時速50km/h以下の走行中に可能で、オープン走行時に不快な風の巻き込みを低減する格納可能な「ウインド・ディフレクター」も装備されています。

 

 

■大人4人が余裕で乗れるBMW 4シリーズ カブリオレ


 

 

2シリーズカブリオレの1クラス上に位置する4シリーズのカブリオレは、エレガントで高級感あふれる雰囲気を醸し出しています。

 

ルーフは3分割されたリトラクタブル・ハードトップで、ルーフを閉じた状態では流麗なクーペスタイルに、オープン時には優雅なスタイルへと変化します。

 

ハードトップは走行速度18km/h以下であれば、約20秒で開閉可能です。

 

搭載されるエンジンは3.0L 直6ガソリンターボで、最高出力は225kW(306PS)/5,800rpm、最大トルクは400Nm(40.8kgm)/1,200〜5,000rpmというスペック。

 

ダイナミックな走りをオープンエアともに堪能できます。

 

 

■本当の意味でマルチに使えるのはこれ。アウディ A5/S5 カブリオレ


 

 

A5はアウディA4のクーペ仕様として2007年にデビューしたモデルで、2017年に2代目となりました。

 

クーペ専用ボディならではの流麗なプロポーションをベースにしたソフトトップ仕様で、印象的なショルダーラインとホイールアーチ上のフレアをさらに引き立てる魅力的なデザインになっています。

 

ソフトトップは時速50km/h以下であれば走行中の動作が可能で、開閉時間は約18秒。

 

ルーフが格納されるトランク容量はクローズ状態で380L(クローズ時380L)で、クラストップレベルの使い勝手を確保しています 。

 

パワートレインは、A5カブリオレが2.0L 直4に7速Sトロニック、スポーツモデルのS5カブリオレには3.0L V6に8速ティプトロニックが搭載され、どちらもフルタイム4WDシステムであるクワトロシステムを装備するなど、走りの面でもマルチに活躍できる性能を備えています。

 

 

■AMGモデルは最高出力500馬力オーバー!メルセデス・ベンツ Cクラス カブリオレ


 

 

Cクラスのカブリオレは、Cクラスクーペをベースにソフトトップを備えた4シーターオープンモデルです。

 

ルーフのソフトトップには、多層構造を採用することで、クローズ時の静粛性、快適性、耐久性を追求しています。

 

開閉は、時速50km/h以下であれば走行中も可能で、所要時間は約20秒です。

 

Cクラス カブリオレのパワートレインは、1.5Lの直4直噴ターボチャージャー付きで、最高出力156ps(115kW)/5,300rpm、最大トルク250Nm(25.5kgm)/1,200~4,000rpmを発生。

 

トップグレードのMercedes-AMG C 63 S Cabrioletには、最高出力は375kW(510PS)/5,500-6,250rpm、最大トルクは700Nm(71.4kgm)/2,000〜4,500rpmを発生する4.0L V8ツインターボが搭載されます。

 

トランスミッションはいずれも9速ATが組み合わせられています。

 

 

■余裕さえ感じるアッパーミドルクラス。メルセデス・ベンツ Eクラス カブリオレ


 

 

メルセデスのアッパーミドルクラス、Eクラスにもカブリオレがあります。

 

メルセデスの最新デザインと先進の安全技術を搭載しつつ、オープンドライブ時の快適性を確保したモデルです。

 

Cクラス カブリオレと同様に多層構造の電動ソフトトップを採用しており、時速50km/h以下の走行速度で動作可能。開閉にかかる時間は約20秒です。

 

2018年に登場したモデルでは、スタンダードグレードのE200 カブリオレに2.0L 直4直噴ガソリンターボエンジンが搭載されていましたが、2019年の改良により、1.5L 直4ターボにBSG(ベルトドリブン・スターター・ジェネレーター)+48V電気システムを搭載したパワートレインに変更されました。

 

 

■ミニのライバル足りうるか!?DS3 カブリオ


 

※画像はDS3です。

 

DS3 カブリオは、グループPSAの高級ブランド、DSから販売されるコンパクトカー、DS3のオープンモデルです。

 

DSファミリーのなかでもっともコンパクトなボディながら、サイドビューのシャークフィンやルーフが宙に浮いたようなフローティングルーフ、3Dコンビネーションランプといった個性的な装備で個性と高級感を演出しています。

 

DS3 カブリオの特徴は、コンパクトなオープンモデルとしては初めて5シーターを採用したこと。

 

ルーフはソフトトップで、両サイドのパネルを残して屋根部分だけをスイッチで開閉させる方式になっており、半分だけを開ける「セミオープン」、全開にする「フルオープン」、あるいは任意の位置にポジションを変えることも可能です。

 

開閉時間は約16秒、高速走行時でもルーフを作動させることができるため、急な天候の変化にも対応できます。

 

 

■流行のSUV+オープンエア。レンジローバー イヴォーク コンバーチブル


 

 

イヴォーク コンバーチブルは、ラグジュアリーコンパクトクラスのSUVとしては世界初となるソフトトップルーフをSUVモデルとして、2015年に発表されました。

 

スタイリッシュでスポーティなコンパクトSUVのイヴォークの屋根を取り払い、ソフトトップを装備したデザインは衝撃的でした。

 

電動ソフトトップは時速30マイル(約48.2km/h)までの走行であれば、開くときは18秒、閉じるときは21秒で動作します。

 

ラゲッジスペースはルーフのポジションに関係なく251Lを確保しており、使い勝手にも配慮されています。

 

この初代イヴォークのコンバーチブルは、世界的な人気が続き、街にSUVがあふれるなかで、いまでもかなり人目を引く存在。

 

他とは違ったSUVや4シーターオープンを探している方におすすめです。

 

4シーター(一部は5人乗り)オープンは、かつてのオープンカーと異なり耐候性、室内の静粛性も格段の向上しています。

 

クーペモデルをお考えの方であれば、カブリオレも選択肢に加えてみるのはいかがでしょうか。

 

 

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