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イタリアの高級FRセダン!マセラティ ギブリを紹介

 

イタリアの高級車ブランド、マセラティから2013年に登場したミドルサイズセダンがギブリです。

 

メルセデス・ベンツ EクラスやBMW 5シリーズをライバルとしたこのモデルはどんな特徴があるのか?

 

今回はギブリについて紹介していきます。

 

 

■ギブリという名前は久々の復活


 

 

2013年に登場したギブリですが、その名前が世に出たのはこれが初めてではありませんでした。

 

ギブリというモデル名は元々、初代が1966年から1973年まで販売され、2代目が1992年から1997年まで販売されていたスペシャリティクーペで用いられていました。

 

そのためギブリという名前が4ドアサルーンに用いられたのは、現行モデル(3代目)が初めてです。

 

ちなみに、ギブリという名前は「リビアの高地から地中海地方に吹き込む埃を含んだ熱風」を由来にしています。

 

 

■現行ギブリとはどんなモデルなのか?


 

マセラティ ギブリ S 2019年モデル

 

2013年4月上海モーターショーで発表されたギブリは、先に販売されていたフラッグシップセダン クアトロポルテの弟分としてデビュー。

 

発表当時「最終的に年間生産台数5万台を目指す」とアナウンスされ、マセラティブランドの根幹モデルとしての使命が課されたモデルでもありました。

 

マセラティ ギブリ S 2019年モデル

 

そんなギブリはドイツのEセグメントセダンをライバルとしながらも、全長4,985mm×全幅1,945mm×全高1,485mmとこのクラスではやや大きいボディサイズとなっています。

 

しかし価格設定はリーズナブルで、2014年5月に日本市場での販売開始されたベースグレードは843万円という価格設定がされ、このクラスのセダンとしてはリーズナブルで注目を集めました。(2013年11月に発売されたギブリSは967万円、四輪駆動仕様のギブリS Q4は1039万円)

 

結果ギブリはマセラティブランドの売り上げに大きく貢献。

 

実質的な販売開始初年度と言える2014年には、ギブリは2万3500台が販売され、マセラティ全体としても過去最高の3万6500台を売り上げました。

 

 

■他のセダンとは似つかないギブリのデザイン


 

 

マセラティ ギブリ S 2019年モデル ギブリの魅力は何と言ってもその独創的なエクステリア(外装)デザインと、イタリアのブランドならではの洒落っ気を感じさせるインテリア(内装)デザインです。

 

マセラティ伝統の大きな開口グリルがあしらわれたフロントマスクは、スポーツカー並みに低く構えたノーズが印象的で、保守的なデザインが多い4ドアサルーンにはない魅力を感じます。

 

マセラティ ギブリ S 2019年モデル

 

インテリア(内装)を見てみると、まず目を引くのはダッシュボードのセンターに配置された時計で、一味違うスポーティな空間を演出しています。

 

そしてシートやドアの内張はもちろん、メーターフードやダッシュボードの両サイドにまでレザーが使用されており、高級感とスポーティなイメージを両立しています。

 

 

■長いモデルライフの中でラインアップが拡充


 

マセラティ ギブリ S Q4 2014年モデル

 

発表から約7年とモデルライフが長いギブリ、それだけにこれまで細かな改良やラインアップの変更が行われてきました。

 

 

販売開始当初、日本市場に用意されたラインアップは上級グレードのギブリSと、その四輪駆動バージョンであるQ4の2つでした。

 

エンジンはどちらも3.0LV6ターボが搭載され302kW(410PS)/5,500rpmを発生します。 そして2014年にはベースグレードが追加。

 

3.0L V6ターボと同じレイアウトのエンジンながらも出力が抑えられ243kW(330PS)/4,750rpmとなっています。

 

ヨーロッパ市場ではディーゼルエンジン搭載モデルもラインアップされていましたが、発売当初は日本市場に導入されませんでした。

 

しかし、2016年3月に日本市場にもディーゼルモデルが追加されます。

 

最高出力202kW(275PS)/4,000rpm、最大トルク600Nm(61.2kgm)/2,000〜2,600rpmというトルクフルなスペックと、ヨーロッパ基準で17.0km/Lという低燃費を両立しています。

 

マセラティ ギブリ ベースグレード グランスポーツ 2019年モデル

 

2017年には大型改良が行われフェスリフトでデザインが小変更を受けたほか、自動運転レベル2相当の先進運転支援システムが装備されました。

 

さらに2020年7月にはマセラティブランドで初めてとなるハイブリッドモデルが発表されました。

 

これまで搭載されていた3.0L V6エンジンではなく、2.0L直列4気筒ターボエンジンにeブースターや専用バッテリーから構成される48V BSGマイルドハイブリッドシステムとなっています。

 

公表されているスペックは最高出力243kW(330PS)/5,750rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/4,000rpmとなっており、ガソリンモデルと比べても遜色ない性能となっています。

 

具体的な販売時期はまだ公表されていませんが、この後にマセラティブランドのピュアEVモデルも控えていると言われており、このギブリハイブリッドから環境に配慮した新世代のマセラティが始まっていくと言えるでしょう。

 

 

■独特の4ドアサルーンの世界観を持つギブリ


 

4ドアサルーンでありながらスペシャリティクーペのような華やかさが魅力であるギブリ。

 

このクラスのサルーンを求めながらも、他者と被る車種選択や保守的なデザインが嫌だという方にはオススメしたいモデルです。

 

きっとそこにはギブリにしかない4ドアサルーンの世界が待っているはずです。

 

 

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