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ポルシェ初のセダン!? ポルシェ パナメーラを紹介

 

スポーツカーブランドとして確固たる地位にあるポルシェが、2009年から販売している4ドアサルーンがパナメーラです。

 

フルサイズクラスとしては、スポーティかつ個性的な外観の与えられたパナメーラは、街でもかなり目立つ存在です。

 

そんなパナメーラについて紹介していきます。

 

 

■ポルシェ第4のモデルとして投入


 

 

パナメーラの存在が明らかになったのは、2005年のことでした。

 

当時のポルシェは、911、ボクスター&ケイマン、カイエンを販売しており第4のモデルとして、4ドアサルーンというジャンルに打って出ることにしたのです。

 

良くも悪くも911に頼り切った経営から、ボクスターによって脱し、カイエンで幅広いユーザ−を獲得したポルシェが、次なるマーケットを開拓するべく開発されたパナメーラは、左右の独立した後部座席を有する4ドア4シーターの高性能でした。

 

 

911を思わせるなだらかなルーフラインが特徴のエクステリアデザインは、誰が見てもポルシェの市販モデルであることが分かるルックスです。

 

計画発表当時ポルシェは、”年間2万台の販売”を目標とすることをアナウンスしましたが、2009年9月にドイツ本国で発売されてから、わずか10ヶ月で2万5000台を生産するという好調なすべり出しを見せました。

 

ちなみにパナメーラというモデル名は、1950年代に行われていた過酷な公道レース”カレラ・パナメカリーナ・メヒコ”に由来します。

 

 

■確かな人気を獲得した初代モデル


 

 

2009年4月の上海モーターショーでワールドプレミアとなったパナメーラですが、日本市場では前月の3月から予約受け付けが開始されていました。

 

日本向けに用意されたラインアップは、初年度が294kW(400PS)を発生する自然吸気4.8L V8を搭載したS/4S(4Sは四輪駆動)と、そのエンジンにターボを取り付け、368kW(500PS)を発生するターボの3つ。

 

翌2010年には、220kW(300PS)の自然吸気3.6L V6搭載のパナメーラと、四輪駆動のパナメーラSが追加され、パナメーラには6速MTも用意されました。

 

2011年には、スポーティに仕立てたグレードのGTSと、3.0L V6に電気モーターを組み合わせたSハイブリッドが追加。

 

2013年にはPHVモデルのS Eハイブリッドが追加され、ラインアップの拡充が図られました。

 

 

■走行性能と先進性能を向上させた2代目モデル


 

 

2016年6月、フルモデルチェンジを果たした2代目パナメーラが初公開となりました。

 

見た目は先代モデルを踏襲しつつも、今まで以上に911を彷彿とさせるデザイン処理がサイドビューやテールランプから感じられる洗練されたものとなりました。

 

車両は、全グレードでエンジンのパワーアップや新シャシーシステム、さらに運転支援システムや、大型ディスプレイパネルを備えたポルシェ アドバンストコックピットといった先進的な装備も進化のポイントでした。

 

 

この2代目パナメーラは、ターボモデルがニュルブルクリンクサーキットにおいて同社のケイマンGT4よりも速い7分38秒というタイムを記録。

 

高性能サルーンとしての存在感を強めました。

 

2017年3月にはポルシェ初のシューティングブレイクスタイルのスポーツツーリスモがジュネーブモーターショーでデビュー。

 

他のステーションワゴンとは異なる低いシルエットが特徴的です。

 

スポーツツーリスモは、後部座席は3座となり乗車人数が5人となっているのがパナメーラとは大きく異なるポイントです。

 

また、ルーフ後端が後方に伸ばされたおかげで、トランク容量が500Lから520Lに拡大されるなど、実用的な面でも魅力のあるモデルとなっています。

 

 

■ポルシェが本気で作った高性能サルーン


 

いまどき”速い4ドアサルーン”は、それほど珍しくありませんが、サーキットも走れる4ドアサルーンはパナメーラをふくめ数えるほどしかありません。

 

なかでもパナメーラは、スポーツカーの名門ポルシェが本気で作ったスポーツサルーンであり、スタイリングをふくめ唯一無二の存在なのです。

 

 

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