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最終モデルが噂されるアウディ TTの歴史を振り返る

 

独特なフォルムが魅力的な、アウディのクーペ&ロードスター2つのボディ形状を持つモデルTT。

 

ロードスターは20年7月にファイナルモデルが発表され、クーペも現行モデルで生産が終了すると噂されています。

 

今回はそんなアウディTTの歴代モデルを振り返ってみたいと思います。

 

 

■TTとはどんなモデル?


 

 

3代目 アウディ TTクーペ アウディTTは1998年に登場。

 

1995年に発表された円と直線をモチーフにしたコンセプトモデルを忠実に再現したエクステリア(外装)デザインが話題となりました。

 

プラットホームは同ブランドのコンパクトハッチバックであるA3と同じものを使用しています。

 

TTというモデル名は、ツーリストトロフィーという市販車両をベースとした車両で行うレースに冠される名称から由来しています。

 

当時クーペやスポーツモデルをラインアップしていなかったアウディとしては久々のスポーティモデルでした。

 

2000年には電動ソフトトップを備えるロードスターもラインアップに加わり、アウディのクーペー&オープンの定番モデルとして販売され続けています。

 

 

■既存プラットホームを活用した初代モデル


 

3代目 アウディ TTクーペ

 

1998年に販売が開始された初代モデルですが、日本市場では1999年10月から販売が開始。

 

コンセプトカーのイメージを色濃く残したエクステリアデザインは2シーターモデルのように感じさせますが、クーペは後部座席を有しています。

 

当初は1.8Lターボとアウディの4WDシステム、クアトロという組み合わせのみのラインアップでしたが、後にリーズナブルなFFモデルや、よりパワフルな3.2L V6エンジンとクアトロを組み合わせたグレードが追加されました。

 

ロードスターは2000年8月に日本市場での販売を開始、こちらは電動ソフトトップを有するオープンカーの2シーターというパッケージングになっています。

 

 

■スポーツグレードが登場した2代目


 

 

2代目TTは2006年4月に先にクーペが発表。

 

日本市場ではクーペが2006年10月、ロードスターが2007年6月から販売を開始。

 

TT独特のシルエットを保ちつつも、アウディブランドで採用が広がりつつあったシングルフレームグリルを採用し現代的に生まれ変わりました。

 

メカニズム面で大きく変わったのはボディで、アルミと鉄を69:31の割合で使用することにより、ボディ剛性の向上と軽量化を実現しています。

 

そしてこの世代からSやRSといったスポーツモデルがラインアップされるようになりました。

 

TT Sは2008年9月に日本市場に登場、同じ排気量の2.0Lモデルよりも72PSパワーアップした200kW(272PS)/6,000rpmのエンジンと強化したサスペンションを装備、それに加えて専用のエクステリアパーツやノーマルモデルとは異なる目つきのLEDポジションランプを採用したヘッドライトなどが装備されます。

 

TT RSは2010年2月に日本市場での販売を開始、クアトロと一緒にアウディの名をラリーで一躍有名にした、伝統の直列5気筒レイアウトのエンジンを採用しているのが大きな特徴です。

 

2.5Lの直噴ターボエンジンは最高出力250kW(340PS)/5,400〜6,500rpm、最大トルク450Nm(45.9kgm)/1,600〜5,300rpmというスペックを誇り、0~100km/h加速4.6秒という素晴らしい加速性能を実現します。

 

もちろんRSの名が付けられるだけあってサスペンションやブレーキ、エアロダイナミクスも専用のチューニングが施されています。

 

 

■軽量化と先進的なビジュアルが魅力の3代目


 

2014年3月のジュネーブモーターショーで世界初お披露目となった3代目モデル、日本市場では2015年8月から販売が開始されました。

 

このとき発表されたのはノーマルのクーペとロードスター、そしてTT Sでした。

 

 

先代でもボディ構造の多くの部分にアルミを使用し軽量化を実現していましたが、現行はよりボディフレーム上部をアルミとするコンポジット構造とし、外板をアルミとすることでさらなる軽量化を実現、グレードによって異なりますが約30〜50kgほど先代よりも軽くなっています。

 

エンジンももちろん全グレードでパワーアップし、全体的な性能向上を感じさせます。

 

さらに従来のメーターパネルのかわりに液晶ディスプレイを用いたり、LEDヘッドライトを全グレードに採用したりと視覚的に先進的な進化を遂げた部分も多く見受けられるフルモデルチェンジでした。

 

2017年3月からは日本市場でトップモデルTT RSの販売が開始、従来と同じ排気量の5気筒エンジンながら最高出力294kW(400PS)/5,850〜7,000rpm、最大トルク480Nm(48.9kgm)/1,700〜5,850rpmという大幅な性能向上を実現しています。

 

 

■アウディのスポーティなイメージを形作ったモデル


 

近年のアウディはクアトロシステムを用いて、スポーツ性をアピールしたブランド展開が印象的です。

 

しかし、それはまだアウディにスポーティなイメージが薄かった1990年代末にスポーツクーペとしてデビューしたTTが成功を収めなければなし得なかったことかもしれません。

 

現行モデルで生産終了も噂されていますが、現代のアウディブランドイメージを確立したモデルとして、忘れてはならない存在です。

 

 

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