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2008年から10年以上販売され続けるフィアット500を紹介

 

可愛くてオシャレな輸入車と聞けば、多くの方がフィアット500を思い浮かべるのではないでしょうか?

 

その独特なデザインは今でも古臭さを感じませんが、実は日本での販売開始は2008年からと、実に10年以上経っているのです。

 

今回はそんなフィアット500の歴史やバリエーションについて振り返ってみましょう。

 

 

■30年ぶりのイタリア国民車の復活


 

 

2007年7月にイタリアトリノで発表されたフィアット500は、1957年〜1977年まで販売されていたイタリアの国民車的存在、NUOVA(ヌーヴォ) 500のデザインイメージを現代に反映したモデルとして話題になりました。

 

大人4人が乗車可能な室内空間を保ちながらも、丸みを帯びた特徴的なデザインを持つボディは全長3,570mm、全幅1,625mm、全高1,515mmととってもコンパクトなサイズで、4.7メートルという軽自動車にも匹敵する最小回転半径を誇ります。

 

発表当時イタリアでは国民車の復活ということで現地では大きな話題になり、お祭りのような祝福がされたほか、発表翌日にはフィアットの株が1.05%高となるということもおこりました。

 

日本市場では2008年3月から販売が開始され、当初は1.2L 4気筒ガソリンエンジンと5速ATを組み合わせたグレードのみが用意されました。

(ヨーロッパ市場ではこの他に1.3Lディーゼルと1.4Lガソリンエンジンが用意され、5速MTもしくは6速MTが組み合わされる)

 

2008年にはヨーロッパカーオブザイヤーを受賞、またそのデザイン性の高さから2009年にはワールドカーデザインオブザイヤーも受賞しています。

 

 

■10年以上の歴史の中で増えたラインアップ


 

 

2007年に発表され、現在までフルモデルチェンジを受けずに販売されているだけあって、フィアット500は数々のバリエーションが登場したり、いくつか改良が施されたりしました。

 

まずクーペボディとは別に、キャンバストップを有する500cが販売初期からラインアップされています。

 

そして2008年5月に日本市場にも1.4Lモデルが導入された(ATのみ)ほか、2010年7月には875ccの2気筒ターボエンジン「ツインエア」を搭載するグレードが追加(日本市場には2011年3月追加)され、続く同年8月には1.2LでMTが選択できるようになりました。

 

このようにエンジンとパワートレインのバリエーションを増やしていったフィアット500ですが、現在では1.2L 4気筒ガソリンエンジンとツインエアの2つのラインアップで落ち着いています。(ミッションはどちらもATのみ)

 

また、10年以上にも及ぶ歴史の中では数多くの限定車が販売されたことも、フィアット500の特徴とも言えます。

 

その中にはオリジナルカラーや日本市場独自の限定車など、他のモデルではあまり見かけない内容の限定車も存在していました。

 

 

■スポーツチュー二ングブランド「アバルト」


 

 

そんな数多くのバリエーションを誇るフィアット500ですが、外してはならないバリエーションが、アバルトのチューニングが施されたモデルたちです。

 

アバルトは1949年に設立されたイタリアの自動車ブランドです。

 

フィアットの車両をベースに、モータースポーツへの参加や、レース仕様の車両やパーツの販売を行なっており、1971年にフィアットに買収されました。

 

その後もフィアットを始め、ランチャやアルファロメオなどのイタリアブランドのモータースポーツを技術的に支援してきました。

 

1990年代後半に差し掛かると世間からその名が消えかけていた状態のアバルトでしたが、2007年のフィアット500の登場を機にその名が復活。

 

2008年に1.4Lモデルをベースにターボ化や足回りの強化、エアロパーツの装着を施した「アバルト500」をデビューさせると、フェラーリへの敬意を称した「アバルト695トリブート フェラーリ」やマセラティをオマージュした「アバルト695 エディツィオーネ マセラティ」などこちらも数々のカタログ&限定モデルを世に送り出しました。

 

現在の基本ラインアップは1.4Lターボで5速ATもしくはMTが選べるアバルト595がベーシックなアバルト500ベースのモデルとなっていて、その上によりハイパワーなアバルト595ツーリズモ、そしてトップモデルとして595コンペツィオーネとなっています。

 

 

■お好みのフィアット500を見つけよう!


 

 

2007年からフルモデルチェンジを施すことなく販売され続けているフィアット500。

 

スポーツモデルアバルトや限定車を含めると数えきれないバリエーションを誇ります。

 

これだけ多くのバリエーションがあるのも、フィアット500がベース車としての素性がよく、特徴的ながらプレーンで癖のないという、相反する要素が融合したデザインであるからでしょう。

 

気になった方は、いろいろとチェックしてみてお好みのフィアット500を探してみては?

 

 

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