300万円以下でランドローバーに乗れる!レンジローバーイヴォークのメカニズムから中古車事情まで解説
イギリスの高級SUVブランドであるランドローバー、そのモデルに憧れを抱いている方も多いのではないでしょうか?
今回はそんなランドローバーの中でも、中古で車両価格300万円以下からも狙えるランドローバー レンジローバー イヴォーク(以下、イヴォーク)を紹介。
イヴォークで憧れのランドローバーオーナーになってみるのはいかがでしょうか?
■新しいコンセプトのランドローバー
2010年9月にパリモーターショーで公開され、2012年3月に日本市場での販売を開始したイヴォークですが、その起源は2008年にまで遡ります。
それは2008年1月のデトロイトモーターショーで発表されたコンセプトカー「LRX」です。
ランドローバーのモデルらしいフロントマスクを持ちながら、クーペを思わせる低いルーフシルエットと3ドアのコンパクトなボディ、ディーゼルハイブリッドのパワートレインと今までのランドローバーには無かった新しいコンセプトでした。
このコンセプトカーが好評となり、2009年9月にこのモデルを生産することが正式に発表され、ランドローバー史上最も小型で軽量なモデルとして登場しました。
ほぼコンセプトモデルそのままのデザインで登場したイヴォークは、瞬く間に世界中で人気のモデルとなり、世界各国で数々の賞を受賞、その数は100以上にもなります。
■年々進化していった初代
2012年の日本市場販売開始当初、5ドアのイヴォークと3ドアのイヴォーク クーペがラインアップされていて、それぞれにエントリーグレード(ピュア)と上級グレード(イヴォークがプレステージ、イヴォーククーペがダイナミック)が用意される、計4グレード構成でした。
2013年8月に発表された2014年モデルはそれまでの6速ATから多段化され9速ATへと進化。
また、舗装路を走るときは4WDからFFに切り替わるアクティブ・ドライブラインが採用され、燃費が最大11.4%向上しました。
さらに、駐車支援機能や、前方のクルマに合わせて減速・停止する機能を備えたACC、車線変更の際に役立つ後方からの接近車両を教えてくれるクロージング・ビークル・センシング、道路標識を認識するトラフィック サイン レコグニションや、川などを渡る際に現在の水深と渡河性能の限界を教えてくれるウェイド センシングなど7種類の運転支援システム機能が新たに装備され、より安全で快適なドライブを実現しました。
2015年9月に国内発売が開始された2016年モデルではフェイスリフトが行われ、ヘッドランプとリアランプがフルLEDとなりより先進的な顔つきになりました。
2015年11月には今までに例が少ないSUVのオープンモデル「イヴォークコンバーチブル」を発表。
2016年9月より国内販売がスタート、ランドローバーらしい悪路での走破性と、オープンエアの開放感も兼ね備えたオールラウンドで楽しいドライブを実現するモデルです。
2017年11月に国内受注開始された2018年モデルでは、新開発のINGENIUM(インジニウム)エンジンを採用。
今まであった2.0Lターボエンジンに加えて、2.0Lディーゼルターボエンジンがラインアップに加わりました。
ディーゼルグレードはJC08モードで13.4km/Lという低燃費を誇り、ガソリンエンジングレードも従来より燃費を約15%向上させ10.6km/Lという燃費となり、より環境性能が高められたモデルとなりました。
■初代より環境に優しく、そして先進的になった2代目
今までのランドローバーに無かったコンセプトとブランド力で成功を収めたイヴォークはその後、同ブランドの売れ筋にまで成長したモデルは2代目へと進化。
2018年11月に発表、日本で販売開始となりました。 このフルモデルチェンジで何より注目なのが、パワーユニット。
さらに進化したインジニウムエンジンに加えて、ランドローバー初のマイルドハイブリッドをラインアップ。
また、インテリアはラグジュアリーながらユーカリやウール、再生プラスチックから生まれた新素材を用いて、先代以上に環境に配慮したモデルへと生まれ変わっています。
そのほかにもAIがドライバーの好みや行動に合わせて設定をサポートする「スマートセッティング」が採用されているほか、路面状況に応じて車両を自動でセッティングする「テレイン・レスポンス2」を採用し、あらゆる地形で高い走破性を確保しているなど、先進性とランドローバーらしい進化も忘れてはいません。
デザインは大きく変化していませんが、イヴォークらしいSUVの力強さとクーペのスタイリッシュさを兼ね備えたエクステリア(外装)デザインは、より洗練されたものになりました。
■中古車で狙うなら2014年モデル以降がオススメ
都心に映えて、オフロードでも心強いモデルであるイヴォーク。
新車価格は472万円〜となっていますが、中古では車両価格300万円以下で狙うことが可能です。
300万円以下だと初期型となる2013年式がメインになりますが、大きく進化した2014年モデル以降の個体を購入することも可能です。
ちなみに、市場には5ドアが多く出回っていますが、3ドアと5ドアの価格差はあまりありません。
年次改良の内容から言っても2014年モデル以降がおすすめです。
走行距離も比較的短い個体が多く、「5万キロ以下&2014年モデル以降」という条件でも300万円以下で探せます。
また、コンバーチブルは流通台数が10台以下(2020年10月現在)と少ないため、購入を検討する場合、あまり選択肢がないのが現状です。
そしてイヴォークを中古車で購入する場合ポイントとなるのが、ボディカラーです。
ファッショナブルなモデルであるため、白・黒・シルバー以外にも緑や赤のカラフルなボディカラーの個体が多いです。
自分が好きなカラーの個体を探してみるというのも手でしょう。
■オフロードもオンロードもスタイリッシュに楽しもう
クーペのようなスタイリッシュなデザイン、優れた環境性能と悪路走破性、確かなブランド力、魅力的な要素が揃っていながら、リーズナブルに購入できるイヴォーク。
オンロードもオフロードもスタイリッシュに楽しみたいという方にオススメのモデルです。