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BMW傘下でも個性健在!3世代のニューミニを振り返る

 

2001年に登場したBMW設計のミニ(MINI)、通称ニューミニは既に20年近くの歴史を持ち、オールドミニ同様に認知されたモデルとなりました。

 

このキャラクター性が溢れるモデルの、3世代に渡る歴史を振り返っていきましょう。

 

 

■ニューミニ誕生まで


 

 

1994年にBMWはローバーグループを買収、その中にはミニ(MINI)ブランドも含まれていました。

 

1997年のジュネーヴ・モーターショーでは、次世代ミニのコンセプトカーが発表され、40年近く続いていたMINIの新型モデル誕生に期待が高まっていました。

 

しかし、ローバーグループの経営は悪化の一途をたどり、2000年にはBMWから売却されてしまいます。

 

しかしBMWは既に開発が進んでいたミニブランドを手元に残し、新型モデルを発表します。

 

こうして登場したのがBMW設計のミニ、通称ニューミニです。このニューミニが今日まで続いていくこととなります。

 

BMWの存在がなければ、世界中で愛されるミニの呼び名は消えていたかもしれません。

 

 

■現代的に生まれ変わった初代


 

 

2000年9月のパリモーターショーで発表されたニューミニは、2001年10月に日本市場での先行予約を開始し、2002年の3月から販売されました。

 

当初日本市場で用意されたボディタイプは3ドアハッチバックのみで、グレードはベースグレード「ワン」とスポーツグレード「クーパー」の2種類。

 

2002年3月にはよりスポーツ色の強いグレード「クーパー S」も発表されました。

 

2004年9月にはオープンモデル「コンバーチブル」を発売。

 

オープンモデルながら、大人4人が座ることのできる室内空間と、オープン時でも165Lのトランク容量が確保されており、実用性も兼ね備えたモデルとなっています。

 

2006年7月には、通常モデルより48PS増の218PSという大幅なパワーアップが施され、後部座席を撤去して軽量化が成されたスパルタンな限定モデルが登場、この限定モデルはオールドミニでのミニクーパーの生みの親、ジョンクーパーに敬意を表し「クーパーS withジョン・クーパー・ワークスGPキット」と名付けられました。

 

上級のスポーツグレードにジョンクーパーワークスという名称を用いるのはこの頃から始まっています。

 

 

■数多くのバリエーションが存在する2代目


 

 

2代目モデルは2006年11月に登場、日本市場での販売開始は2007年2月よりスタートしました。

 

この世代の特徴はボディラインアップが大幅に増えたことです。

 

まずはベースモデルである3ドアハッチバックが登場した後、リアハッチとリアドアに観音開きドアを採用ステーションワゴンスタイルのクラブマンが2007年7月に発表、同年10月の東京モーターショーで受注開始します。

 

2009年4月には先代にもラインアップされていたオープンモデル「コンバーチブル」が、2011年1月にはミニブランド初のSUVモデル「クロスオーバー(本国の名称ではカントリーマン)」が販売を開始します。

 

このモデルは同ブランド初めての4枚ドア、3ナンバーサイズとなり、4WDシステム採用車でもありました。

 

ちなみに2013年3月にはクロスオーバーをベースとした3ドアのSAC(スポーツ・アクティビティ・クーペ)「ペースマン」もラインアップに追加されています。

 

そして、2011年9月歴代ニューミニの中でも最もスポーティなモデル「クーペ」が販売を開始。

 

ミニ ブランド初の2シーターモデルで、他のボディタイプよりも寝かせられたフロントウィンドウと低いルーフがスポーツカーシルエットを演出しました。

 

2012年1月にはクーペをベースにしたオープンモデル「ロードスター」が販売を開始。

 

これにより2代目ニューミニは、2020年現在歴代最多となる7種類のボディラインアップが用意されていました。

 

 

■3代目でもミニと分かる見た目


 

 

現行型となる3代目は2014年3月に日本市場での販売を開始しました。

 

2代目のフルモデルチェンジの時と同じく、まずは基本である3ドアハッチバックからデビュー。

 

続いて同年9月にはクロスオーバーも販売を開始します。

 

そして同年10月に新しいボディラインアップである5ドアハッチバックが追加されました。

 

2015年5月にはクラブマンが、2016年3月にはコンバーチブルが販売を開始し、現在のラインアップを形成しています。

 

3代目になっても、エクステリアとインテリアデザインはキープコンセプトとなっており、一目見てミニと分かる愛くるしさが特徴です。

 

 

■ミニは日本市場で人気のモデル


 

 

ニューミニになってもMINIブランドは日本市場で多くの人々から親しまれています。

 

その証拠として、2016年〜2019年まで4年連続で、モデル別新車登録台数1位を獲得しています。

 

2020年夏現在までに日本で販売されたニューミニは実に30万台と発表されていて、日本市場での人気の高さが伺えます。

 

現在ではラインアップされていないボディタイプもありますが、数多くのラインアップから自身の好みのミニが選べるというのも大きな理由でしょう。

 

オシャレで可愛いという基本的なイメージを持ちつつも、スポーティだったり、実用性が高かったりとそれぞれのボディタイプで個性があります。

 

自身のライフスタイルに合わせてオシャレなミニを選んでみてはいかがでしょうか?

 

 

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