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見つけたら即買い!!フィアット500の限定車

 

イタリアの国民車として1936年に登場した500(通称:トポリーノ)は、2人乗りのコンパクトなボディにかわいらしい外観、買いやすい価格で大人気となりました。

 

その初代に変わり1957年にデビューしたモデルが、ルパン三世のアニメでも有名になった2代目のNUOVA 500(ヌォ−ヴァ チンクェチェント)で、映像作品でも多く登場するいっぽうで、イタリアでの生活上のシンボルとして多くの人々に親しまれてきました。

 

現在のフィアット500は、2007年に登場した3代目(日本では2008年に販売開始)で、NUOVA 500をデザインモチーフにしたボディと現代的な装備、FFレイアウトで30年ぶりに復活したネオクラシックモデルです。

 

日本でも、2019年には累計販売台数5万台を突破する人気輸入モデルとなりました。

 

近年、日本国内では3ドアハッチバック人気が低迷していますが、それでもこれだけ売れているのですからその人気ぶりは想像以上です。

 

 

■これまでリリースされた限定車は、カラー限定も含めると約100種類!


 

 

フィアット500は発売から13年というロングセラーであり、非常にアイコニックなキャラクターのモデルであることから、これまで多数の限定車が登場しています。

 

その数はボディカラー限定まで含めると、なんと100種類近く!

 

そのなかで、ここでは中古で見つけたら即買いのおすすめ限定モデルを7台紹介しましょう。

 

 

■あのグッチとのコラボモデル。500 by GUCCI


 

2011年にイタリアのハイブランドGUCCI(グッチ)の創業90周年を記念して最作されたコラボモデルが、ハッチバックの500とオープンの500Cに用意されました。

 

エレガントな革製品で人気のグッチは、創業者のイニシャルGG(グッチオ・グッチ)のロゴや、グッチウェブと呼ばれる緑と赤のストライプが特徴で、500 by GUCCIにもそのデザインテイストが取り入れられています。

 

基本ボディカラーは白と黒の2色で、ハッチバックではグッチウェブのシグネチャーストライプがAピラー以降のボディをぐるりと取り囲むデザイン、オープンの500Cではキャンバストップのセンターにシグネチャーストライプが配されるデザインが採用されています。

 

室内は共通で、GGパターンが箔押しされたペレ・フラウ(Pelle Frau)製レザーシートやグッチウェブカラーのシートベルトなど、こだわりと細かな作り込みによって、イタリアのハイブランドを所有する満足感を得ることができそうです。

 

販売台数は当初100台を予定していましたが、反響が大きかったことを受けて、300台ほどが販売されたようです。

 

新車価格は500 by GUCCI が260万円、500Cby GUCCIは294万円でした。

 

 

■アパレルブランドとのコラボ。500 by DIESEL


 

グッチの2年前、2009年3月(日本では2010年8月)に販売された限定車が、イタリアのカジュアルファッションブランド、DIESEL(ディーゼル)とのコラボモデルです。

 

専用デザインの16インチアルミホイールとサイドモール、Bピラーの位置にDIESELのロゴが入るほか、シート地にはDIESELのブランドアイコンでもあるデニム素材を使用し、イエローステッチをあしらった専用デザインのものが採用されています。

 

イタリアンスタイルのエッセンスが光る500 by DIESELの新車販売価格は279万円でした。

 

 

■ポップでレーシーな500 POP-BI


 

500 POP-BI(ポップビー)は、イエローとブラックのツートーンカラーが、ポップでレーシーな雰囲気を演出する日本限定のモデルで、ハッチバックの他にカブリオレの500C POP-BIも用意され、それぞれ50台ずつ販売されました。

 

ホイールはベース車に比べてそれぞれ1インチアップ、またフォグランプも標準装備となります。

 

インテリアのインストルメントパネルはボディ同色のイエローで、500 POP-BIシート地はブラック/グレーのファブリック、500C POP-BIにはブラックのレザーシートが採用されています。

 

新車価格は210万円〜249万円でした。

 

 

■上質な内装の500 Pelle/Lusso


 

2014年9月に販売された限定モデル。

 

車名のPelle(ペッレ)とはイタリア語で革を意味する言葉で、その名の通り上質なレザーがインテリアに使用されています。

 

その室内に採用されたのは、イタリアの高級家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」が手掛けたレザーシートで、カラーはブラック、レッド、ブラウンの3色から選ぶことができました。

 

限定台数は、シートカラー別にブラックが100台、レッドが100台、ブラウンが50台という内訳で、専用デザインの15インチホイールと合わせて、237万6,000円で販売されました。

 

 

このポルトローナ・フラウ製の特別な内装を装備した限定車は、2018年11月にも500 Lusso(ルッソ)というネーミングで300台を用意。

 

アルミホイールやドアミラーカバーなどの特別装備を装着し、価格は240万円でした。

 

 

■フィアット創業120周年記念モデル。500/500C 120th Tuxedo


 

フィアットの創業120周年を記念して、2019年に発売された120th Tuxedo(タキシード)は、フォーマルなシーンで着用するタキシードにインスピレーションを受けてた限定車です。

 

ボディカラーは3層仕上げのパールペイントである「アイスホワイト」をベースに、ルーフとピラー、ドアミラーをブラック仕上げとしたツートーンカラー、足元はブロンズのアクセントカラーとなる専用16インチホイールを装着し、フォーマルな雰囲気に仕上げています。

 

新車価格は269万円〜289万円。

 

販売台数は500が185台、500Cが100台の合計285台でした。

 

 

■チンクェチェント60周年記念モデル。500C 60th


 

フィアット500のデザインモチーフとなった NUOVA 500の生誕60周年を記念した限定モデルで、2018年5月に限定50台で販売されました。

 

500Cの豪華仕様である1.2 Loungeをベースにした60thは、ボディカラーにフィアットが伝統的に採用するビコローレ( ツートーンカラー) をモダンに再現した、アイボリーとアイスホワイトを組み合わせたツートーンを用いるほか、エンジンフードのクロームラインやクローム仕上げのエクステリアミラーハウジング、FIATのビンテージロゴなど遊び心あふれるエクステリアと、アイボリーを基調にボルドーをアクセントにしたビンテージとモダンが調和したインテリアが特徴です。

 

新車価格は284万400円でした。

 

 

■走り派なら見逃せない!アバルト695トリブート フェラーリ


 

2009年9月のフランクフルトモーターショーでお披露目されたアバルト 695 トリブート フェラーリは、フィアット500をベースにしたアバルトブランドの限定車。

 

日本には150台が割り当てられました。

 

イタリアのスーパーカー、フェラーリのイメージを彷彿とさせるアバルト 695 トリブート フェラーリは、シリーズ最強となる132kW(180ps)の1.4L 直4ターボエンジンを搭載。

 

トランスミッションには、パドルシフト付5速シーケンシャルMTのアバルト・コンペティツィオーネミッションを組み合わせ、0-100km/h加速は7秒以下、最高速度は225km/hに到達します。

 

また3,000rpm以上で排気音が変わるレコード・モンツァ・デュアルエグゾーストシステム、ブレンボ製のフロント4ピストンブレーキシステム、カーボン製のドアミラーやガンメタリックのホイールなど、スポーツカーマニアも唸らせるピュアスポーツカーなのです。

 

新車販売価格は595万5,000円。

 

中古車市場でもめったに見ないモデルです。

 

また2012年には日本市場だけの限定モデル、『トリブート アル ジャッポーネ』が50台限定で登場。 695 トリブート フェラーリと同じメカニズムと仕様に、パールホワイトのビアンコ・フジという専用ボディカラーが用意されました。

 

こちらは609万5,000円で販売されました。

 

イタリアの歴史や文化に深く関わってきた500。

 

ここで紹介した限定車の他にも、真夏に輝く太陽や抜けるような青空、エスプレッソやミモザ、イタリアを代表する映画「甘い生活」、ナポリのヴェスヴィオ火山をテーマにした限定車など、イタリアを語る上で欠かせないトピックをテーマしているのが面白いところです。

 

 

それぞれの限定車は50〜150台と数が少ないですから、気になるモデルがあったら即行動に移すことをおすすめします。

 

うかうかしていると、売れてしまいますよ。

 

 

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