世界のクルマをもっと知る

メルセデス・ベンツ 4代目 Cクラスってどんなクルマ?

 

1993年にセダンのエントリーグレードとして誕生したメルセデス・ベンツ Cクラスは、最もポピュラーなクラスとしてベンツの中核を担ってきました。

 

近年Cクラスは驚くほど進化し、上級モデルSクラス並みの高級感を漂わせるまでとなっています。

 

そこで、Cクラスの現行型4代目とはどんなクルマなのか、詳細を紹介しましょう。

 

 

■4代目Cクラスのエクステリア|ハイブリッド構造で大幅な軽量化


 

 

4代目Cクラスは、2014年にフルモデルチェンジが実施され、同年7月日本での販売を開始。

 

当初のボディタイプは、4ドアセダンのみとなりました。

 

グレードは、受注生産・シンプル仕様のC180、充実装備のC180 アバンギャルド、C200 アバンギャルド、AMGスタイリングパッケージ装備のC180 アバンギャルド AMGライン、C200 アバンギャルド AMGライン、エアサスと豪華装備が奢られたC250スポーツをラインアップ。

 

 

エクステリア(外装)では、全体をローワイドスタイルとし、流れるように引かれたキャラクターラインが印象的です。

 

フロントマスクは、グリルに2本のホリゾンタルバー、左右にシャープさが増したLEDヘッドランプと大ぶりのエアインテークを配し、スポーティでアグレッシブなデザインとしています。

 

ボディサイズはC180で、全長4,690mm×全幅1,810mm×全高1,445mm。

 

先代の同モデルより全長で95mm、全幅で40mmのサイズアップとなりました。

 

しかし、サイズアップとなったものの、ボディ構造にはアルミニウムと高張力素材を組み合わせた「アルミハイブリッドボディシェル」を採用。

 

これにより、先代比約70kgの車両の軽量化を実現し、燃費性能とCd値の向上を図っています。

 

ボディカラーは、ソリッド塗装と有償のメタリック、スペシャルメタリック塗装を合わせ、全11色が用意されました。

 

 

■4代目Cクラスのインテリア|インフォテインメント操作が直観的に


 

 

4代目Cクラスのインテリア(内装)は、先代で各段にアップした上質さはキープし、各所の利便性や操作性を高めているのが特長です。

 

 

なかでも、トピックとなるのは、インフォテインメントシステム「COMANDシステム」の進化で、ディスプレイが先代の7インチから8.4インチにサイズアップ、使い慣れたタッチパッドやマウスを思わせるコントローラーにより、直観的に操作可能となりました。

 

 

シート素材は、C180ではファブリック、アバンギャルドではレザーツイン(レザー+ファブリック)、AMGラインとC250スポーツでは人工皮革のレザーARTICO(アルティコとなり、C180以外は有償で本革シートが選択可能、先代と大きな違いはありません。

 

 

しかし、リアシートの分割可倒が40:20:40となり、4人乗車のまま長尺物が収納できるように改善されました。

 

荷室容量は、先代が440Lであるのに対し445Lと、5Lの拡大。

 

また、トランクリッドには、バンパー下側センサーに足をかざすだけで自動開閉するハンズフリーアクセス機能が、グレードにより装備されています。

 

 

■4代目Cクラスのパワートレイン|初搭載のサスペンションは快適性抜群


 

 

4代目Cクラスのパワートレインでのトピックは、コンセプトのAgility(アジリティ:機敏)を体現している新開発を含めたサスペンションでしょう。

 

4代目のサスペンションは、フロントが4リンク、リアがマルチリンク式で、グレードによって3種類のサスペンションシステムを用意。

 

その種類は、走行状況によってダンパーのオイル変化により減衰力を自動調整する「アジリティコントロールサスペンション」、同サスペンションを元に固めにセッティングされた「スポーツサスペンション」、新開発の電子制御化されたエアサス「エアマティックサスペンション」となり、グレードに応じ最適の乗り心地が味わえます。

 

エンジンは、C180系のグレードが1.6L 直列4気筒ターボで最高出力は115kW(156PS)/5,300rpm、最大トルクが250Nm(25.5kgm)/1,200rpm。

 

C200系のグレードが2.0L 直列4気筒ターボで最高出力は135kW(184PS)/5,500rpm、最大トルクは300Nm(30.6kgm)/1,200rpm。

 

C250スポーツが直列4気筒ターボで155 kW(211PS)/5,500rpm。

 

最大トルクは350Nm(35.7kgm)/1,200rpm。

 

トランスミッションは全てトルコン式7速AT、駆動方式はFRのみとしています。

 

燃費性能は、ボディの軽量化により最大30%以上向上(3代目のC180 アバンギャルドとJC08モード燃費を比較)し、C180系のグレードでJC08モード17.3km/L、C200系のグレードで16.5km/L、C250スポーツで16.0km/Lとなりました。

 

 

■4代目Cクラスの安全装備|Sクラス並みの最新技術を搭載


 

 

4代目Cクラスの安全装備は、ミリ波レーダーセンサーとステレオカメラにより車の全方位を感知し、車両や歩行者などの位置を検出。

 

それにより総合的にアクセルやブレーキ、ステアリングを自動アシストするものです。

 

システム内容は、先行車を認識し車間距離維持や減速・停止を自動で行うディストロニック・プラス、横切る前方車や歩行者などを検知し警告とブレーキをアシストするBASプラス、後方からの衝突被害軽減をアシストするリアCPA、安全な車線変更をアシストするアクティブブラインドスポットアシスト、車線逸脱防止をアシストするアクティブレーンキーピングアシストなどで構成。

 

この機能をレーダーセーフティパッケージとして、C180系のグレードにはオプション装備、C200系のグレードとC250スポーツに標準装備としています。

 

さらに、30km/h以下での走行中、超音波センサーが駐車スペースを自動検出し、ステアリング操作とブレーキ機能をアシスト。

 

ドライバーはシフトとアクセル操作するだけとなるアクティブパーキングアシストもオプションで用意されます。

 

 

■4代目Cクラスは初期型が狙い目!


 

 

メルセデス・ベンツの中核をなすCクラス。

 

新車価格ではC180アバンギャルドを例にしても530万円と、非常に高額です。

 

しかし、ここで紹介した4代目初期型に焦点をあててみると、中古車は、かなりリーズナブル。

 

4代目Cクラスなら、デザイン・性能とも充実した初期型が狙い目です。

 

 

Cクラスの中古車情報を見てみる