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【存在バツグンのオープンカーSUV】レンジローバー イヴォークコンバーチブルを解説

 

ランドローバー レンジローバー イヴォークコンバーチブルは、日本では2016年からデリバリーが始まったレンジローバーSUV初のオープンモデルです。

 

2019年9月まで日本で販売されていたSUVコンバーチブルを詳しくみていきましょう。

 

 

■レンジローバー唯一のオープンカーSUV


 

 

レンジローバーのプレミアムコンパクトSUVであるイヴォークに追加された2ドア4人乗りのイヴォークコンバーチブルは、格納式のソフトトップルーフを備えた、オールシーズン対応のオープンモデルです。

 

レンジローバーファミリー初のコンバーチブルモデルとなるイヴォークコンバーチブルは、レンジローバーの高級感とオープンカーならではの開放感を楽しめます。

 

ボディサイズは、全長4,385mm×全幅1,900mm×全高1,650mm、ホイールベースは2,660mmです。

 

ボディはランドローバーが設けた厳格な基準を満たすよう設計され、剛性、洗練性、安全性、多彩な独自能力・性能を備えています。

 

デビュー当初に日本へ導入されたのは、2.0L 直列4気筒ガソリンターボエンジンを搭載するHSEダイナミックの1グレードのみ。

 

2018年モデル(2017年11月発表)は、ジャガー・ランドローバーが設計から生産までを手がけたINGENIUM(インジニウム)2.0L直列4気筒ガソリンターボエンジンと、2.0L 直列4気筒ディーゼルターボエンジンの2グレードになりました。

 

 

■イヴォークらしさを残してオープン化したエクステリア


 

 

エクステリア(外装)は、横長のヘッドライトやフロントグリル、膨らみのある前後フェンダー、サイドのキャラクターラインから繋がるようにデザインされたリアまわりが特徴です。

 

イヴォークのクーペや5ドアモデルのオリジナルデザインを受け継ぎながら、防音仕様のZ型格納式ソフトトップルーフを装備し、独特なプロポーションを作り上げています。

 

 

ソフトトップルーフは、センターコンソールに配置されているスイッチで開閉操作します。

 

ルーフの開閉に要する時間は、展開が21秒、格納が18秒です。

 

時速48kmまでであれば走行中でもルーフ開閉が可能です。

 

 

■レンジローバーの質感を受け継いだインテリア


 

 

インテリア(内装)は、オックスフォードレザーなど高級素材を随所に使用しています。

 

インパネまわりの造形は、水平基調のダッシュボードや金属調パーツで装飾されたコンソールおよびスイッチ類が上質感を演出。

 

レンジローバーの名を冠するにふさわしい仕上がりとなっています。

 

 

荷室はルーフの開閉に関わらず251Lの容量です。

 

荷室の開口部は、左右の幅はあるものの上下の高さがありません。

 

しかし、奥行きがあるため、日常生活で使うバッグや買い物程度の荷物であれば、問題なく載せられます。

 

リアシートの中央部分を倒せば長尺の荷物の積載も可能です。

 

 

インフォテインメントシステムは、直感的なタッチ操作ができる10.2インチの「InControl Touch Pro(インコントロール・タッチ・プロ)」を装備します。

 

2018年モデルからは、スマートフォンのアプリによって、車両から離れた場所でドアの施錠・解除、エアコン操作、走行履歴や車両状態を確認するサービス、緊急時にスマートロードサイドアシスタンスやSOS緊急コールができるプロテクト、万が一車両が盗難にあった際に捜査機関に車両位置を通知するセキュアトラッカー、最大8つのデバイスに対応するWi-Fiホットスポットなど提供するコネクトプロパックなどのオプションを用意しました。

 

 

■エンジンはガソリンとディーゼルの2種類


 

 

イヴォークコンバーチブルのエンジンは、2.0L直列4気筒ガソリンターボと、2018年モデルで追加された2.0L直列4気筒ディーゼルターボの2種類ですが、2.0Lガソリンターボは2016-2017年と2018年以降で仕様が異なります。

 

具体的には、最高出力177kW(240PS)/5,500rpm、最大トルク340Nm(34.7kgm)/1750rpmのスペックは変わらず、燃費が9.6km/Lから10.6km/L(いずれもJC08モード)へと約15%向上しています。

 

いっぽう2.0Lディーゼルターボのスペックは、最高出力132kW(180PS)/4,000rpm、最大トルク430Nm(43.8kgm)/1,750rpm。

 

燃費は13.4km/L(JC08モード)と、ガソリンエンジンよりも経済的です。

 

9ATのトランスミッション、フルタイム4WDのドライブトレインは全車共通。

 

あらゆる路面状況において、ドライバーがペダルの操作をすることなく、トラクションを最適化して車両を一定の速度(1.8km/h~30km/h)で前進や後退を続けられるオールテレインプログレスコントロールシステム(ATPC)を標準装備しています。

 

 

■横転時の安全性もしっかり確保 先進安全装備も搭載


 

 

イヴォークコンバーチブルは、横転時の保護のためにAピラーの強化やリアクォーターパネル内に展開式ロールオーバーバーを装備しています。

 

オープンモデルになったイヴォークに装備される横転保護システムは、横転したときに自動的に2本のアルミ製バーを90秒で作動させ、乗員のための安全なスペースを確保します。

 

また、ステレオデジタルカメラを用いた自動緊急ブレーキ(AEB)やレーンデパーチャーウォーニング(車線逸脱警告)などの先進の安全技術もオプションとして用意しています。

 

 

■短期間のみの販売になってしまった希少なプレミアムコンパクトSUVオープンカー


 

 

レンジローバー イヴォークコンバーチブルは、2016年~2019年という短い期間のみの販売となりました。

 

2019年に販売が開始された2代目イヴォークには、コンバーチブルが設定されていないため、新車でイヴォークコンバーチブルを購入できません。

 

珍しいSUVのオープンモデルが欲しいのであれば、中古のイヴォークコンバーチブルを探してみてはいかがでしょう。

 

 

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