【デザインがそっくり!】7代目ゴルフと5代目ポロって何が違うの?
「乗用車のベンチマーク」とも呼ばれるフォルクスワーゲン ゴルフとその弟分のポロ。
両車の先代モデルである7代目ゴルフと5代目ポロはデザインがよく似ていますが、それぞれのモデルにはどんな違いがあるのでしょうか。
■スポーティなデザインに生まれ変わった7代目ゴルフと扱いやすいボディサイズの5代目ポロ
2013年5月に発売された7代目ゴルフは、フォルクスワーゲンの新しいモジュールアーキテクチャである「MQB」に基づいて開発された初めてのモデルです。
ボディサイズは全長4,265mm×全幅1,800mm×全高1,460mmです。
先代モデルより全高が低く抑えられ、フロントタイヤが前方に配置されているためスポーティなフォルムに感じられます。
一方2009年10月に発売された5代目ポロですが、シンプルなフロントフェイスとエッジの立ったキャラクターラインを組み合わせ、繊細に作り込まれたヘッドライトによってエレガントでスポーティなデザインに仕上がっています。
ボディサイズは全長3,995mm×全幅1,685mm×全高1,475mmで、先代モデルより拡大しているものの、5ナンバーサイズに抑えられています。
日本の道路事情でも扱いやすい、エントリーモデルとしても魅力的なパッケージングです。
■新設計のTSIはパワフルで低燃費
7代目ゴルフに採用されるパワートレインは、新設計の1.2TSIと1.4TSIです。
1.2L 直4DOHCターボの最高出力は77kW(105PS)/4,500〜5,500rpm、最大トルクは175Nm(17.8kgm)/1,400〜4,000rpm、JC08モード燃費は21.0km/Lというスペックです。
1.4L 直4DOHCターボの最高出力は103kW(140PS)/4,500〜6,000rpm、最大トルクは250Nm(25.5kgm)/1,500〜3,500rpmで、JC08モード燃費は19.9km/Lです。
1.4TSIはパワフルですが、負荷の少ない運転の時には4気筒のうち2気筒を休止する自動気筒休止システムを搭載しているため、1.2TSIとの燃費の差は少なくなっています。
5代目ポロは1.4L 直4自然吸気ガソリンエンジンで、最高出力は63kW(85PS)/5,000rpm、最大トルクは132Nm(13.5kgm)/3,800rpm、こちらは10・15モードですが燃費は17.0km/Lです。
ただしポロの場合、デビュー翌年の2010年には1.2TSIエンジンが搭載されるようになりましたので、パワー・燃費共に性能が向上しています。
■安全性能と最新機能という面ではゴルフの方がやや上
基本的な快適装備や収納スペースなど、両車の装備に大きな違いはありません。
しかし7代目ゴルフの方が後に発売されたため、安全装備のレベルはゴルフの方が高いものになっています。
たとえばミリ波レーダー式のプリクラッシュブレーキシステム、シティエマージェンシーブレーキ、ドライバー疲労検知システム、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール、レーンキープアシストシステムなどが用意されています(一部のグレードに標準装備、ほかはオプション)。
その他の装備としては電子制御式ディファレンシャルロックXDSや、電気式パーキングブレーキが全車標準装備となっています。
一方5代目ポロですが、安全装備に関してはエアバッグやABS、ブレーキアシスト、ESP(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム:ゴルフにも装備されています)など基本的なものが用意されています。
5代目ポロの場合はモジュールアーキテクチャ導入前のモデルになりますが、それでもユーロNCAPで最高の5つ星を獲得する高い乗員保護性能を有しています。
ただし2014年にはポロもマイナーチェンジを実施しましたので、この年式からプリクラッシュブレーキシステムやシティエマージェンシーブレーキなど、ゴルフと同等の安全機能が搭載されるようになりました。
■それぞれに魅力あり!どんな方におすすめ?
7代目ゴルフは5代目ポロよりも新しいモデルで、プラットフォームも軽量・高剛性のMQBを採用しているためハンドリング性能も高く、スポーティな走りを楽しむことができます。
また安全装備も初期モデルから充実しています。
ファミリーで安心して使いたいという方や安全機能にこだわる方におすすめです。
一方ポロは扱いやすいボディサイズと買いやすい価格が魅力です。
初めて輸入車に乗ってみたいという方や都市部でも使いやすいコンパクトなモデルが欲しいという方におすすめです。
乗用車のベンチマークとして常に最新のメカニズムや走行性能を追求するゴルフは、スポーティなデザインと高い安全性能、新設計のエンジンとMQBによる総合的な性能の高さが特徴です。
ポロはシンプルでありながらエレガントで上質な内外装と扱いやすいパッケージングで、エントリーモデルとしての魅力にあふれています。
どちらも魅力的ですね。