2021年外車(輸入車)販売台数ランキング TOP5
毎年恒例となっている年間の輸入車販売台数が、今年もJAIA(日本自動車輸入組合)から公表されました。
2021年、年間を通して最も売れた輸入車とはどのモデルか、そして同モデルの特長とは何かなど、上位5モデルに焦点をあて詳しく紹介します。
■第5位:7,631台 フォルクスワーゲン ゴルフ

2016年にミニに抜かれるまで10年以上に渡って1位常勝を誇ったフォルクスワーゲン ゴルフですが、2021年では第5位という結果となりました。
2016年から2021年もトップ3にはランクインしていただけに衝撃的です。
新型モデルとなる8代目ゴルフが2021年6月と遅めに日本発売されたためか、新型発売を待って買い控えが起こったと予想されます。
2022年の結果がどうなるか気になるところです。
とは言え、5位にランクインしただけあって、8代目ゴルフも魅力的なモデルです。
ボディサイズは、全長4,295mm×全幅1,790mm×全高1,475mmと日本で取り回しがしやすいサイズは健在で、スリムになったラジエーターグリルや、切れ長のLEDヘッドライトによって、先進性を感じさせるスタイリッシュなデザインとなっています。
さらに、10.25インチの液晶ディスプレイを採用したデジタルメーターであるデジタル コックピット プロが全車標準装備されたり、フォルクスワーゲン初となる48V マイルドハイブリッドシステムが搭載されたりと機能が充実しています。
特に、マイルドハイブリッドには、1.0Lモデルと1.5Lモデルを用意。
1.0Lは排気量が小さいため自動車税が安く、WLTCモード燃費も18.6km/Lとストップ&ゴーが多い都会でも乗りやすい燃費で維持費も抑えられます。
こうした経済性の高さや先進の機能が充実しているのが人気の理由でしょう。
■第4位:8,016台 ボルボ 60シリーズ

ボルボブランドの中核を担う60シリーズが4位にランクインしました。
60シリーズには、セダンのS60、ステーションワゴンのV60、クロスオーバーSUVのXC60がありますが、一番人気が高いのはXC60です。
現行型である2代目XC60のボディサイズは全長4,710mm×全幅1,900mm×全高1,660mm(B5 AWD)と、家族での移動に便利なミドルサイズSUVとなっています。

そのデザインも魅力で、スウェーデン発祥の自動車ブランドらしく、スカンジナビアデザイン(北欧デザイン)が採用されています。
シンプルかつ機能性を重視しているのが特徴で、内外装ともに、落ち着いたデザインでありながら高級感が感じられるのが魅力です。
また、ヘッドライトには北欧神話のトールハンマーをイメージしたT字型のLEDデイライトが装備されており、しっかりと個性も感じられるかっこいいデザインとなっています。

さらに、安全性能も高く、他の車両、歩行者、自転車、大型動物まで検知する衝突回避・被害軽減ブレーキシステムであるシティ・セーフティなどをはじめとする先進安全装備を全車標準装備しています。
華美すぎない落ち着いたデザインや、安全性能の高さが人気の理由と言えるでしょう。
■第3位:8,663台 BMW 3シリーズ

2021年輸入車販売台数が8,663台で、3位にランクインしたのは、BMWブランドの主力モデルである3シリーズです。
同車は、1975年に誕生した初代以来、日本では最も馴染み深いBMWモデルであり、セダンなどのスタイリッシュなボディタイプ離れが進むなか、あえてボディタイプをセダンとツーリング(ステーションワゴン)に絞り、根強い人気を維持しています。
それを証明するように、3シリーズは過去10年を振り返っても、必ずTOP10内に入る常連組で、2021年では持ち前の手堅さを発揮し、8年ぶりのTOP3にランクインを果たしました。
3シリーズの現行型は、セダンがG20、ツーリングがG21で、2019年にモデルライフをスタートした7代目にあたります。
現行型3シリーズは、先代よりボディを拡大するとともに重心を低くし、より立体的となったシンボル・キドニーグリルや、下部に鋭い切り欠きの入ったヘッドランプによって、伸びやかさのなかにもアグレッシブな印象に仕上げられました。
また、機能装備でも、三眼カメラ採用の最新運転支援システムを装備し、高度に認識する音声システムにより車両操作や情報アクセスを可能とするBMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントも導入されています。

2021年には、セダンにクロームパーツを随所に採用し、上質なシートやスピーカーシステムを装備した新グレードの320i Exclusive(エクスクルーシブ)が追加されました。
代々新型に乗り換える根強い3シリーズユーザーや、その都度新型車に取り入れられる先端技術、優れた走行性能、見た目のプレミアム性などが、BMW 3シリーズの根強い人気の理由と言えるでしょう。
■第2位:9,159台 フォルクスワーゲン T-Cross

2021年の年間販売台数第2位となったのは、9,159台を売り上げたフォルクスワーゲン T-Crossです。
T-Crossは、デビュー翌年となる2020年に輸入車年間販売台数の第4位にランクイン、2021年には並みいる強敵を押さえ、堂々2位への躍進となりました。
T-Crossは欧州・日本を問わず、し烈な市場争いを繰り広げるコンパクトSUVにあたり、日本では2019年にデビュー。
T-Crossのボディサイズは、エントリーモデルで全長4,115mm×全幅1,760mm×全高1,580mm、最小回転半径は5.1mと取り回ししやすいサイズ感に、最新アーキテクチャーMQBを採用したシャシーにより、クラストップレベル455Lの広い荷室空間を確保しています。
また、エンジンは1.0L 直列3気筒直噴ターボを採用しており、小気味良い走行フィールと、WLTCモード16.9km/Lの優れた燃費性能を実現しました。
さらに、コンサバティブなイメージがあるフォルクスワーゲンにおいて、内外装のカラーバリエーションがデザインパッケージとの組み合わせにより全21種類と、バラエティ豊かであるのも人気の理由と言えるでしょう。
2021年には、内外装に専用デザインを採用し先進安全技術を強化した上級グレードTSI Rラインが追加されたこと、オプションの先進安全運転支援システムであるテクノロジーパッケージが仕様変更で、装備が強化されたのも見逃せない点です。
■第1位:18,208台 BMW MINI(ミニ)

2位以下を大きくリードし、年間販売台数18,208台で第1位に輝いたのは、BMW MINI(ミニ)です。
ミニは、それまで13年にわたり第1位を獲得していたフォルクスワーゲン ゴルフから、2016年にその座を奪還して以来、常に1位の座を守り続けています。
ミニの人気の理由にまず挙げることができるのは、ボディタイプの豊富さでしょう。
ボディタイプには、3ドア(F56)、5ドア(F55)、コンバーチブル(F57)、ステーションワゴンとなるクラブマン(F54)、クロスオーバー(F60)がラインアップし、好みに応じて広い選択肢の中から選ぶことが可能です。
年々大きくなっているとはいえ、日本の道路事情にマッチしたコンパクトなサイズ感や、BMW開発のエンジンを搭載したキビキビとした小気味良い走行フィールも、人気を支える大きな理由でしょう。
また、時代にマッチしたデザインへとリファインを重ねながらも、クラシックミニから続くアイコニックデザインは崩すことなく継承されている点は、さすがです。
2021年では、3ドア、5ドア、コンバーチブルにマイナーチェンジが実施され、ヘッドライトをLEDに、フロントグリルも大型化し、伝統の六角形グリルを際立たせシャープに変貌、スマホ連携がスムーズなMINIコネクトが全車に標準装備されました。
■2022年はどうなる?あのモデルの1位奪還はなるか!

2021年の輸入車年間販売台数のTOP3にはSUV、セダン、コンパクトハッチと、バリエーションに富んだモデルが入る結果となりました。
また、前述したゴルフの5位という結果も衝撃的でしたが、2020年までTOP10常連モデルであったメルセデス・ベンツ Cクラスも、2021年はTOP10のランキングに入りませんでした。
この2台は今後どう巻き返しを図っていくのか注目したいところです。
2022年は、半導体不足などパーツ供給が迅速に解決され、活気ある状況に早く戻ることを期待しましょう。




