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トヨタ ヤリスクロスを狙うなら中古のアウディ Q2もおすすめ

 

2020年8月に発売されたヤリスクロスは、都市部でも映えるすっきりとしたデザインやハイブリッドの高い燃費性能、コンパクトながら実用的なパッケージングで人気です。

 

しかし中古車で良いなら、プレミアムコンパクトSUVのアウディ Q2がライバルに浮上してきます。

 

それぞれの特徴を比較しながら、どんな方におすすめかを解説していきましょう。

 

※本文中の新車販売価格、中古車販売価格は2022年4月18日時点のものです。

 

 

■実は同じ価格帯:新車のヤリスクロスと中古のQ2


 

 

ヤリスクロスのハイブリッドの新車販売価格は228万4000円〜281万5000円です。

 

 

一方、2017年(デビューした年)頃のアウディ Q2 1.0Lターボの中古車販売の価格帯は約200万円〜300万円となりますから、同じ予算で比較検討することは十分可能です。

 

ボディサイズはどうでしょうか。

 

ヤリスクロスは全長4,180mm×全幅1,765mm×全高1,590mmとC-HRよりやや小さく、狭い道路でも扱いやすい大きさです。

 

一方Q2のボディサイズは全長4,200mm×全幅1,795mm×全高1,530mmと、ヤリスクロスとほとんど同じサイズです。

 

ただし全高はQ2の方が低く、ほとんどの機械式立体駐車場に収まる1,550mm以下を確保していますので、都市部で使いやすいのはQ2の方かもしれません。

 

ヤリスクロスは、ヤリスファミリーのスポーティで軽快なデザインとSUVならではの安定感のあるスタイリングが融合したバランスの良いデザインです。

 

アウトドアシーンでも都市部でも映えるのが魅力でしょう。

 

Q2もスポーティなデザインですが、こちらは斬新な多角形をモチーフにしたポリゴンデザインを採用しており、コンパクトでありながら個性を感じさせるスタイリングとなっています。

 

プレミアムブランドならではの上質感と存在感が魅力と言えるでしょう。

 

 

■ブランド力を重視するならアウディ Q2


 

 

ドイツの高級自動車メーカーとして自動車史に名を残してきたアウディ。

 

創業以来「技術による先進」をテーマに掲げ、独創的かつ先進的なメカニズムで、時代に合わせて上質なクルマを数多くリリースしてきました。

 

アウディは様々なモータースポーツシーンで実績をあげ、その技術を市販車にフィードバックしながら高級車としての魅力を高めており、このブランド力がアウディを選ぶ最大の理由と言っても良いでしょう。

 

Q2はコンパクトSUVというカテゴリーでありながらも、アウディらしさが表現されています。

 

たとえば1.0L 直3ガソリンターボというパワーユニットは、最高出力85kW(116PS)/5,000〜5,500rpm、最大トルク200Nm(20.4kgm)/2,000〜3,500rpmという控えめの出力ながら、1,205kgという軽量で、高いねじり剛性を持つボディシェルによって、軽快な走りを楽しむことができます。

 

またステアリングは、操舵量に応じてギアレシオが変化する「プログレッシブステアリング」が採用されていますし、「スポーツ(sport)」グレードには好みに応じて5つのモードから走行モードを選べる「アウディドライブセレクト」が搭載されています。

 

メーターパネルは標準装備のアナログメーターの他に、オプションで12.3インチの高解像度TFT液晶に様々な情報を表示させる「アウディバーチャルコックピット」も用意され、高級車メーカーならではの走りと上質な装備が味わえます。

 

 

Q2の中古車情報を見てみる

 

 

■名より実を取るならトヨタ ヤリスクロス


 

 

ヤリスクロスはハイブリッドモデルならではの維持費の安さや、Q2に比べてデビュー年が新しいので、最新の先進装備が搭載されているところが魅力です。

 

たとえば燃料代ですが、1.5L ハイブリッドモデルのWLTCモード燃費は30.8km/L(ハイブリッド X)、1.5L ガソリン車でも20.2km/L(ガソリン X・いずれも2WD)とカテゴリーでもトップクラスの低燃費。

 

ハイブリッドメカニズムはトヨタが熟成を重ねてきていますから、スムーズでパワフルな走りにも定評があります。

 

車検やメンテナンスの際の費用については、輸入車の整備費用や部品交換の費用は高くなるので、長期的にはQ2の方が出費は多くなります。

 

ただし自動車税については、1.0Lターボを搭載するQ2の方がわずかに安くなります。

 

 

ヤリスクロスに搭載される先進装備ですが、安全運転支援システムはミリ波レーダー+単眼カメラ方式によるプリクラッシュセーフティシステムをはじめ、緊急時操舵支援機能、セカンダリーコリジョンブレーキ、ブラインドスポットモニターなど一通りのシステムが搭載されています。

 

また、アダプティブハイビームシステムをトヨタのコンパクトSUVとして初めて採用し、夜間のドライブでの安全性を高めています。

 

さらにトヨタでは初めて、突然の強い横風にも流されずに安定して走行を続けることができる「S-VSC(横風対応制御付)&ACA&TRC」を採用しています。

 

ヤリスクロスの中古車情報を見てみる

 

 

■Q2はこんな方におすすめ


 

 

Q2はヤリスクロスよりも維持費が高くなりますので、そこをあまり気にしない方、最新の安全運転支援システムは特に必要のないという方、高級車ブランドのバリューや高級感を重視したいという方におすすめです。

 

やはりQ2の方が注目を集めますし、機械式立体駐車場を使うことができる輸入SUVは少ないので、そのあたりもポイントですね。