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アウディオーナーが語る外車(輸入車)を買って良かったこと(メリット)を解説

 

輸入車は金額が高く、維持費にもお金がかかると言われますが、本当なのでしょうか。

 

今回は、20代でアウディを新車で購入したオーナーである筆者が、外車を買って良かったことを紹介します。

 

輸入車を購入するときの参考にしてみてください。

 

 

■外車(輸入車)に乗ろうと思ったきっかけ


 

 

輸入車に乗ろうと思ったきっかけは、おしゃれでカッコいいという理由でした。

 

また、これまで乗っていた国産車との違いを長期的に所有して知りたかったというのもあります。

 

実際に輸入車を買おうと考えたとき、メルセデス・ベンツやBMWといった輸入車の代名詞ともいえるクルマにしようと考えていました。

 

しかし、輸入車と一口で言っても国産車以外は全て輸入車。膨大な数のメーカーや車種があります。

 

 

■実際に足を運んでアウディを選択


 

 

そこで筆者は、それぞれのメーカーの特徴やラインアップを調べるとともに、ディーラーへ足を運び、自分の目で見て、実際に座ったり、運転したりして、乗りたいクルマを決めるという地道な方法で車種を決めることにしました。

 

運転がしやすく使い勝手も良いハッチバックを探していた筆者が実際に訪問した輸入車ディーラーは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ、フォルクスワーゲン、プジョー、アルファロメオ、フィアットなどです。

 

あらゆるメーカーのモデルを見て、乗って、最終的にシンプルな上品さが印象的なアウディにしようと決めました。

 

 

■初めて買ったのはアウディ3代目 A3スポーツバック


 

 

初めて買った輸入車は、アウディ3代目 A3スポーツバックの2014年式です。

 

3代目アウディ A3スポーツバックは、2013年に日本で販売を開始し、2014年モデルから「LEDライトパッケージ」や「Sラインパッケージ」が選べるようになりました。

 

筆者は、ベーシックな1.4Lターボエンジンを搭載する「1.4TFSI」に、LEDライトパッケージ、本革シート、ナビゲーションなどのオプションを追加した車両に決め、書類手続きや入金などを経て、初めての輸入車が納車されました。

 

 

■高速道路での直進安定性に優れる


 

 

輸入車が日常の一部となった生活が始まると、少しずつ輸入車のポテンシャルが見えてきました。

 

特に、輸入車に乗って良かったと感じたのは高速道路での走行です。

 

アウディの前に乗っていた国産車では、高速道路を走ると、ロードノイズや風切り音といったノイズが車内に響いて耳が疲れたり、同乗者と会話をするときに声を張って話したりしなければなりませんでした。

 

一方、輸入車は車外で発生するノイズの侵入が抑えられているため、耳が疲れにくく、同乗者と会話をするときも声を張らずに済みます。

 

また、高速域での走行安定性に優れ、ふらついたり、路面の凹凸でタイヤが地面から離れてしまうような感覚が少なかったりすることから、長時間の運転でも疲れを感じにくいです。

 

これらのメリットは、輸入車に乗って初めて知ったことでした。

 

そのため、長距離・長時間運転することが多いのであれば、輸入車がおすすめだと言えます。

 

 

■高速道路では燃費も良い


 

 

そして、輸入車で高速道路を走行して驚いたのは、意外と燃費が良いということです。

 

高速道路を使った長距離移動をする前に燃料を満タンにして、自宅付近に帰ってきたら再び燃料を満タンに給油し、実際に走行した距離から燃費を算出する「満タン法」では、20.0km/L以上の燃費を記録しました。

 

この数値は、JC08モードのカタログ燃費19.5km/Lを上回る数値です。

 

余談ではありますが、街中での実燃費は、渋滞や信号待ちが少ないときで15.0km/L前後、渋滞や信号が多いときで13.0km/L前後でした。

 

街中での走行は、カタログ燃費を下回りますが、ガソリン車としては悪くない数値だと言えるでしょう。

 

 

■思ったより車検費用も安かった


 

 

日常の足として使ったり、休日のドライブに出かけたりした初めての輸入車であるA3スポーツバックは、初回の車検を通し、2回目の車検を向かえる前に手放しました。

 

ここで初回車検にかかった費用もお伝えしておきます。

 

ディーラーで実施したA3スポーツバックの初回車検費用は約15万円でした。

 

この費用を聞いたとき「思っていたよりも安い」と思ったのが率直な感想です。

 

輸入車は、部品交換が多かったり、高額の工賃がかかったりすると聞いたことがあり、車検では20万円以上かかるだろうと予測していました。

 

しかし、実際に車検に出してみると、故障している部位はなく、部品交換も最小限だったため、車検費用が予想以上に安く抑えられたのです。

 

遮音性の高さ、燃費の良さ、予想よりも安く抑えられた車検費用などは、外車に乗って長期的に所有して初めてわかった良いことです。

 

輸入車は燃費が悪く、部品交換も多く、維持するのが大変だという思い込みが覆されました。

 

 

■街乗りでの燃費は悪い


 

 

輸入車は、高速道路では燃費が良いものの、街乗りでの燃費が極端に悪いというケースがあります。

 

また、使用している燃料もハイオク指定の場合が多く、国産車よりも燃料代が高くなりやすいです。

 

そのため、街乗りメインでハイオク指定の外車に乗ると燃料代が高くなるでしょう。

 

しかし、燃費性能と環境性能を両立したダウンサイジングターボエンジンやディーゼルターボエンジン、電気モーターを組み合わせたハイブリッドシステムを搭載する輸入車であれば、燃費が良いため、国産ガソリン車以下の燃料代を抑えることも可能です。

 

筆者は現在、ディーゼルターボエンジンに12Vのマイルドハイブリッドを組み合わせたパワートレインの輸入車に乗っています。

 

実燃費は、街乗りで16.0km/L前後、高速道路で20.0km/L以上です。

 

WLTCモードのカタログ燃費が17.1km/Lであることからも燃費は悪くないと言えるでしょう。

 

加えて、燃料が軽油であるため、1Lあたりの燃料代は、レギュラーガソリンよりも20円程度、ハイオクガソリンよりも30円ほど安く給油できます。

 

つまり、実燃費が同じガソリン車よりもディーゼルエンジンの輸入車の方が燃料代を安く抑えられるのです。

 

 

その他にも、輸入車を買って大変だったこととして、足まわりがダストですぐに汚れるということが挙げられます。

 

輸入車は国産車よりもブレーキダストが発生しやすいため、気がついたらホイールがマットカラーの焦げ茶色になっていることが多いです。

 

特に、ブレーキのディスク径が大きいフロントブレーキのダストは発生しやすく、前後でホイールの色が違うほど汚れてしまったこともありました。

 

せっかく買った輸入車の足まわりをきれいな状態に維持するには、こまめに洗う必要があるでしょう。

 

 

■輸入車(外車)を購入する前に所有者にリアルな声を聞いてみよう


 

 

実際に輸入車を買って乗ってみると、走行安定性が高く、燃費性能も優れ、維持費を予想以上に抑えられることがわかりました。

 

しかし、街乗りでの燃費が悪いケースがあったり、足まわりが汚れやすかったりするというデメリットもあります。

 

輸入車を購入しようか考えているときは、実際に所有している方から維持費、故障、燃料代、車検費用などリアルな声を聞いてから決断すると良いでしょう。

 

 

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