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お買い得なレクサス!?大型セダンESのすすめ

メルセデス・ベンツやBMWなど欧州のプレミアムブランドとすっかり肩を並べるまでになったレクサス。

 

そんなレクサスのなかでも、ライバル車よりコストパフォーマンスに優れているモデルが「ES」です。

 

かつてはウィンダムという名前でトヨタから販売されてきたモデルですが、国内のレクサスでは2018年登場の 7代目が初。

 

そんなESの概要や特徴について解説します。

 

 

 

■満を持してデビューした基幹モデル


 

レクサスの「ES」は、1989年にフラッグシップセダンであるLSとともに登場したレクサスの基幹モデルです。

 

上質な乗り心地、静粛性、広い室内空間といったことが評価され、数多くの国や地域で販売されてきました。

 

しかしレクサスブランドを立ち上げた2005年ころの日本では、まだ大型セダンの駆動方式はFRというイメージが強く国内導入は見送り。

 

2018年にデビューした7代目で、ようやく国内ラインナップに加わりました。

 

7代目ESは、ESの原点でもある”上質な快適性”を進化させるとともに、ハイブリッドによる経済性、さらに優れた操縦安定性がもたらす運転の気持ち良さなどを追求して、北米市場ではRXやNXに次ぐ販売を記録しました。

 

また量産車として世界初採用となるデジタルアウターミラーや予防安全パッケージのLexus Safety System +など、最先端技術を搭載していることもトピックです。

 

2021年8月にはマイナーチェンジを実施し、外装や内装の意匠を変更。

 

操縦安定性も向上させています。

 

用意されるグレードは3タイプ(特別仕様車を除く)で、新車販売価格はES300hが602万円、スポーティなES300h F Sportが654万円、ラグジュアリーなES300h version Lが718万円。

 

2022年12月時点の中古車相場は、450万円〜700万円といったところ。

 

上級グレードになると割安感が高まります。

 

 

■スタイリッシュな印象のESのエクステリア


 

 

エクステリアは、ひと目でレクサスだとわかるスピンドルグリルを採用したフロントまわり、緩やかに傾斜するルーフライン、横長のシャープなライト造形などにより、スタイリッシュでスポーティなプロポーションとなっています。

 

ボディサイズは、全長4,975mm×全幅1,865mm×全高1,445mmと長くワイドで堂々としたもの。

 

市街地の道路では行き違いや取り回しに少し苦労しそうなサイズです。

 

 

3眼フルLEDヘッドランプやLEDターンシグナルランプ、ムーンルーフは全グレード共通ですが、F Sportには専用のフロントグリルや前後バンパー、ホイールなどが装備され、スポーティ度を高めています。

 

 

■包み込まれるような造形のESのインテリア


 

 

インテリアは、レクサス独自のコンセプトに基づいたもので、ほど良い包まれ感のあるコクピットを、その他の乗員がくつろげる空間を融合させています。

 

水平基調でありながら2段構えになっているダッシュボードには、ドアパネルまで続くガーニッシュを装備。この造形により、フロントは包み込まれる印象となっています。

 

ドライビングポジションにこだわっており、ペダル配置、ステアリングの傾角や調整幅、シートのホールド性などにくわえ、シートバックはステアリング操作がしやすいショルダー形状としたほか、ディスプレイやスイッチ類を操作時の姿勢変化や視点移動が少ないレイアウトとすることで、運転に集中できる空間となっています。

 

シートは、ES300hが合成皮革のL tex、version Lがセミアニリン本革。

 

ステアリングは、ES300hとversion Lが本木目+本革、F Sportは専用L texスポーツシートとディンプル本革となります。

 

 

想像以上に膝まわりにゆとりがある後席は、version Lに電動リクライニングを標準装備。

 

シート形状とともに快適な移動空間を提供しています。

 

開口部が大きく深さと奥行きがある荷室は、9.5インチのゴルフバッグを4つ収納可能などラグジュアリーセダンとして十分な容量を確保しています。

 

 

■国内販売は2.5Lハイブリッドのみ


 

 

ESに搭載されるパワートレインは、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンにモーターを組み合わせたハイブリッドです。

 

このハイブリッドシステムによる静粛性やスムーズさもESの特徴です。

 

駆動方式はFF(前輪駆動)のみで、WLTCモード燃費は22.3km/Lと、サイズが大きいセダンとしては優れた数値を持っています。

 

 

■ Lexus Safety System +を標準装備


 

安全装備は、先進的な運転支援システム「Lexus Safety System +」が全グレードに標準装備されています。

 

レクサスセーフティシステムのおもな機能は、プリクラッシュセーフティ(昼夜歩行者昼夜、昼の自転車運転者、検知機能付衝突回避支援タイプ)、全車速追従機能付レーダークルーズコントロール、ロードサインアシスト(RSA)、先行車発進告知機能(TMN)、ドライバー異常時対応など。

 

また、ブラインドスポットモニター(BSM)やパーキングサポートブレーキなども装備されています。

 

先進的な運転支援システムが標準装備されたESは、安全性にも優れるセダンといえるでしょう。

 

 

 

■ライバルは欧州ミドルクラスセダン


 

ESのライバルとなるモデルは、メルセデス・ベンツ Eクラスやアウディ A6といった欧州のミドルクラスセダンです。

 

ライバルの中古車相場は、2016年デビューのメルセデス Eクラスが300万円〜900万円、同じ2016年デビューのBMW 5シリーズは250万円〜1000万円、2019年デビューのアウディ A6は400万円後半〜600万円台中盤がボリュームゾーンとなっています。

充実した装備や優れた燃費性能など、ライバルの欧州セダンよりも上回るポイントも多いレクサス ES。

 

このコストパフォーマンスの高さが海外で基幹モデルになっている要因なのです。

 

ゆとりある走りと上質な室内空間を備えるミドルクラスセダンを探しているのであれば、レクサス ESを候補に入れてみてはいかがでしょう。

 

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