世界のスタンダードセダン、BMW 3シリーズ(F30)はどうですか?
メルセデス・ベンツ Cクラスと並び、Dセグメントのメートル原器といっても過言ではないBMW 3シリーズ。
現在、新車で販売されているのは2019年に国内販売が開始されたG20型と呼ばれる7代目ですが、3シリーズを中古で狙うなら、ひとつ前のF30型がおすすめです。
歴代6代目にあたるF30型は、2012年から2019年まで販売されたモデルで、中古市場での在庫数も豊富。
ですが、エンジンのバリエーションが多く、自分の好みにあった3シリーズを選ぶことが、難しくなっています。
ここでは、そんなF30型3シリーズのラインナップを、ボディバリエーション、グレード、エンジン別に整理してお届けします。
■Dセグメントを牽引する3シリーズ

BMWの主力モデルである3シリーズは、1975年にデビュー。初代3シリーズ(E21型)は02シリーズの系譜を受け継ぐ2ドアタイプのセダンでした。
1982年に登場した2代目(E30型)から4ドアタイプも仲間入りし、全グレードが丸目4灯式のヘッドライトというおなじみの顔つきになっています。
その後はモデルチェンジを繰り返し、2012年には6代目へと進化。この6代目からコードネームがEからFへと変わり、同モデルのセダンはF30型と呼ばれるようになりましたが、7代目3シリーズではコードネームの頭文字がGとなりました。
時代が変わってボディサイズやスタリングが変化しても、世界中のメーカーが見本とする優れたコンパクトセダンであり続けていることは変わりません。
■6代目3シリーズの多岐にわたるラインナップを把握しよう

6代目3シリーズであるF30型のボディタイプは、4ドアセダン(F30型)、ツーリングと呼ばれるステーションワゴン(F31型)、4ドアクーペのグランツーリスモ(F34型)の3つです。
ほかに、海外では中国市場向けに販売される4ドアセダンのロングホイールベース版(F35)も存在しています。
そのなかでいちばん最初にデビューしたのが、2012年に登場したセダンです。
ボディサイズは全長4,625mm×全幅1,800mm×全高1,440mm、ホイールベース2,810mmという大きさで、全幅は海外仕様では1,811mmでしたが、日本仕様は都市部での立体駐車場を考慮したドアハンドルに交換して、全幅1,800mmに押さえています。
人気のツーリングは同年9月、F30型から追加されたグランツーリスモ(GT)は、2013年6月にラインアップに追加されました。

ツーリングのボディサイズは、全長4,625mm×全幅1,800mm×全高1,460mmと全高を除きセダンと同様。

グランツーリスモは、ホイールベースが2,920mmとされ、ボディも全長4,825mm×全幅1,830mm×全高1,510mmと全体的に拡大。
ガバッ開くリアゲートを持ち、ツーリングに次ぐ積載性と流麗なスタイリングを両立しています。

ちなみに5代目(E90型)まで存在したは2ドアクーペとカブリオレは、新しい4シリーズへと移行しました。
■エンジンは全部で10種類もある!?
F30系3シリーズのエンジンラインナップは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッドの3タイプがありますが、同じ排気量でも途中で刷新されるなど、種類が豊富で分かりづらくなっています。

そのなかで最初に投入されたのは、328iに搭載された2.0L直4ターボで、2ヶ月後には同じ型式のエンジンながら出力を抑えた2.0L直4ターボ(320i)が登場します。

ガソリンエンジンは、さらに2013年4月に3.0L直6ターボ(335iツーリング)がラインアップに加わります。
2015年9月にはセダンとツーリングのエンジンが2.0L直4ターボ、3.0L直6ターボともに刷新され、モデル名も2.0Lモデルが320iと330i、3.0Lモデルは340iに変更されました。
2016年10月には、もっとも廉価となる1.5L直3ターボの318iがセダンとツーリングに追加されます。
ディーゼルエンジンは、2013年8月に2.0L直4ターボディーゼルの320dが登場。当初はセダンとツーリングのみでしたが、2017年5月からグランツーリスモにも搭載されました。

いっぽうハイブリッドモデルは、まず2013年7月に登場した3.0L直6ターボ+モーターのアクティブハイブリッド3がデビュー。2016年1月には2.0L直4ターボ+モーターの330eと2タイプが存在しました。
駆動方式は後輪駆動のFRが基本で、2.0Lガソリンの320iと2.0Lディーゼルターボの320dにのみ、BMW独自の4輪駆動システムを積んだ「xDrive」が用意されました。
■グレードは大きく分けると2つ

F30系3シリーズは、大きく2つのグレードに分けることができます。
まずスタンダードと呼ばれる標準グレードは、もっとも廉価なモデルで基本的な装備が施された仕様です。
このスタンダードをベースにして、専用装備によってアップデイトされたのがデザインラインというもので、これはスポーティさを前面に押し出したSport(スポーツ)、現代的な意匠のModern(モダン)、高級感のあるLuxury(ラグジュアリー)の3タイプが用意されました。
それぞれは、フロントグリルやホイール、サイドエンブレム、ウインドウフレーム、バンパートリムなどの外装が違うだけでなく、インテリアの加飾パネルやシートマテリアルなど、インテリアでも差別化を図っており、特にラグジュアリーはインテリア装備でレザーやウッドを用いてプレミアム感を増す仕様となっています。
またスポーツとは別に「Mスポーツ」というグレードも設定されていますが、これはMエアロダイナミックパッケージや大径アロイホイール、スポーツシートなどを装備しており、より走りに特化したスタリングとなっています。
F30型3シリーズはボディやグレード、さらにエンジンの種類やドライブトレインによって非常に多くのバリエーションがあります。
中古車で安価なのはセダン系で、ツーリングはやや高値傾向、4ドアクーペのグランツーリスモはタマ数が少ないので、これを狙っている方は早めに現車確認をしたほうが良いです。
世界のメーカーがクルマ作りの見本とする3シリーズなので、それを手に入れても後悔はないでしょう。




