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都会でおしゃれなコンパクトなクロスオーバー。ミニ クロスオーバーVSボルボ V40クロスカントリー

街なかに映えるアーバンスタイルのSUVは、ちょっとした買い物から遠出をともなうアウトドアレジャーまで、カバーしてくれる便利なクルマです。

 

さらにコンパクトなサイズなら、運転に自信のない方でも安心して乗ることができ、さらにお買い得プライスなら言うことなし。

 

今回はそんな条件にピッタリの2台を紹介しましょう。

 

 

■ミニのテイストを上手に取り入れた初代ミニ クロスオーバー


 

 

2010年10月に欧州で発売され、日本では翌年の1月から発売をスタートしたミニ クロスオーバー。

 

ミニのテイストを取り込みながら、クロスオーバーSUVに仕立てたモデルで、当時はミニ初の4ドアモデルとしても注目されました。

 

その後、2017年2月にフルモデルチェンジを行ないF60型という第2世代と進化。ここで取り上げるのは、2011年から2016年まで販売されたR60型と呼ばれる初代モデル。

 

中古相場は、60万円〜200万円です。

 

 

■洗練されたスカンジナビアンデザインも魅力。ボルボ V40 クロスカントリー


 

 

1995年にデビューした初代V40はステーションワゴンでしたが、2012年秋に登場した2代目は5ドアのハッチバック(ショートワゴン)へと変身を遂げました。

 

多くのライバルがひしめき合うCセグメントにボルボが満を持して投入したモデルで、その派生型のひとつにクロスカントリータイプのV40クロスカントリーというモデルがありました。

 

日本では2013年2月に発売され、発売当初はフルタイム4WDのみの設定でしたが、その後FFモデルが追加されました。

 

2019年をもって日本での新車販売を終了したV40 クロスカントリーの中古相場は70万円〜230万円です。

 

 

■それぞれブランドのテイストが全面に出ている


 

 

初代クロスオーバーは、ヘッドライトの形状や大型化されたウインドウグラフィックス、ルーフまわりの形状など、大柄なボディにミニのテイスト上手に取り入れたデザインです。

 

ボディサイズは、全長4,105mm×全幅1,790mm×全高1,550mm、ホイールベース2,595mmというもので、全高はルーフアンテナのマウント形状を変更するなどして、日本の立体駐車場サイズに合わせた1,550mmに抑えられています。

 

ちなみに現行クロスオーバーは全長4,315mm×全幅1,820mm×全高1,595mm、ホイールベース2,670mmと大型化しています。

 

 

対するV40は、北欧スカンジナビアンデザインにクーペフォルムのスポーティさをプラスしたシルエットが特徴です。

 

後方にかけて伸び上がるサイドラインやリアまわりのデザインには、かつてのスポーツカー、ボルボ P1800がモチーフになっています。

 

そんなV40をベースにして、フロントバンパーや専用デザインフロントグリル、ルーフレールなどを備えているのがV40クロスカントリーです。

 

ボディサイズは全長4,370mm×全幅1,800mm×全高1,470mm、ホイールベース2,645mmという大きさで、通常版より全高が30mm高くなっています。

 

2017年7月にはフェイスリフトを行ない、「トールハンマー」デザインのT字型LEDヘッドライトなど新生ボルボのデザインをとり入れています。

 

 

■どちらも大人4人の移動なら十分な室内と荷室を持っている


 

 

ボディサイズがほかのミニよりも大きいぶん、室内空間にも余裕が生まれたクロスオーバー。

 

初代クロスオーバーでは乗車定員が4名の独立式リアシートが標準で、3名乗車ができるベンチシートをオプションにしていたのは、ミニのこだわりの一端です。

 

ラゲッジルームもほかのミニより広くて使いやすく、通常時のラゲッジ容量は350Lで最大1,170Lにまで拡大することが可能。

 

独立式リアシートは個別に前後スライドおよびバックレスト調整が可能ですが、スライドは左右6:4の2分割、バックレストは4:2:4の3分割による調整となっています。

 

 

対するV40クロスカントリーは、エクステリア同様にインテリアにもスカンジナビアンデザインを感じさせています。

 

ボルボでは初採用となったカラー液晶メーターを搭載するなど装備面でも充実。

 

センターコンソールは空中に浮いているようなフリーフローティングセンタースタックと呼ばれるデザインとなっており、洗練された雰囲気を醸し出しています。

 

ラゲッジルームは標準時で335L、最大1,032Lにまで拡大でき、リアシートは6:4分割可倒式を採用しています。

 

 

■4WDモデルも選べる


 

 

初代クロスオーバーのパワートレインは、ガソリンの1.6L直4と1.6L直4ターボに、2014年9月に追加された2.0L直4ターボディーゼルの3種類ですが、ガソリンの1.6L直4はワンとクーパーで出力が異なります。

 

トランスミッションは、6速MTと6速ATが用意され、ドライブトレインは2WD(FF)と、クーパー系にフルタイム4WDのALL4が設定されていました。

 

 

V40クロスカントリーのレエンジンは、発売当初のガソリン2.0L直5ターボと、2015に追加された2.0L直4ディーゼルターボ、1.5L直4ターボの3種類に、限定車として1.6L直4ターボが販売されています。

 

トランスミッションは、2015年3月までが6速ATで以降は8速AT。

 

ドライブトレインは当初4WDのみでしたが、2015年以降は2WD(FF)モデルが追加されています。

 

 

■安全性能はボルボが上


 

初代クロスオーバーの安全装備は、ABSやエアバッグをはじめ、衝突事故を起こした際にドアロックを自動解除しハザードランプを点灯する「クラッシュセンサーシステム」や、安定したコーナリングができる「ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)」、DSCの介入をできるだけ遅らせてドライバーの思い通りの操作ができる「ダイナミック・トラクション・コントロール(DTC)」などが備わっています。

 

対するV40クロスカントリーは、当初から前方への衝突の可能性が高まるとブレーキにシステムが介入して急ブレーキをかけやすくする「シティ・セーフティ(作動域を50km/h以下)」を全車標準装備としたほか、「セーフティパッケージ」をオプション設定。

 

その後2013年12月には、サイクリスト検知機能を追加した自動ブレーキシステム「ヒューマン・セーフティ」を含む「セーフティパッケージ」が全車に標準装備。 2016年7月には歩行者エアバッグを標準装備するなど、年を追うごとに充実するボルボが安全面では勝っている印象です。

 

初代クロスオーバーは2011年、V40クロスカントリーは2013年にそれぞれ販売されており、どちらも販売開始から10年以上経過し、いずれも100万円台で程度の良い個体を見つけることができます。

 

家族でアウトドアにも使える性能とパッケージが魅力のミニ クロスオーバーと、ボルボ V40クロスカントリー。

 

スタイルやおしゃれにこだわるならミニ クロスオーバー、安全性能にこだわるならボルボ V40クロスカントリーがおすすめです。

 

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