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国産スポーツカーの頂点、レクサス LC

レクサスといえば高級セダンやSUVの印象が強いかもしれませんが、スポーツカーも数多く手がけています。

 

そんなレクサスが2017年に発売したのがLCというスポーツカーです。

 

プレミアムカーが得意なレクサスがつくるスポーツカーのフラッグシップは、いわば国産スポーツカーの頂点。

 

そんな魅力あふれるLCについて解説します。

 

 

■レクサス製スポーツカーの歴史


 

 

※写真はRC

 

レクサスのスポーツモデルとして最初に登場したのが、2005年のデトロイトショーで公開されたコンセプトカーのLF-Aです。

 

このときはまだ詳細が明らかになっていなかったものの、多くの期待が寄せられました。

 

その後、2007年に市販車のIS Fが登場。IS Fは、コンパクトなセダンボディに当時のフラッグシップセダンであるLSに搭載されていた5.0L V8エンジンを詰め込み、サーキットでも通用するスポーツ性を持たせた特別なモデルでした。

 

いっぽうLFAに名前が変わったLF-Aは、2009年に世界限定500台、販売価格3750万円という超プレミアム価格で販売。

 

このLFAの登場によってレクサスのスポーツモデルが世間に広く認知されるようになりました。

 

2014年になると、ついに2ドアクーペのRCとそのハイパフォーマンス版のRC Fがデビュー。

 

さらに2015年にはミドルサルーンであるGSをベースにしたGS Fが登場するなど、レクサスはスポーツカーブランドとしてのイメージを着実に築いてきました。

 

そして2017年、ついにフラッグシップスポーツのLCがデビューします。

 

 

■LCはコンセプトカーのイメージを引き継いで登場


 

 

2012年のデトロイトモーターショーで発表したコンセプトカー「LF-LC」の革新的なデザインイメージをモチーフに完成されたLCは、他のどのスポーツカーにも似ていない独創的なスタリングが特徴です。

 

フロントは下端からボンネットフードへと続く流れを強調し、ボディと一体化させ躍動感を高めたスピンドルグリルを中心に、新開発の超小型3連LEDヘッドランプユニットと、L字型に発光するLEDクリアランスランプを配置することで精悍な表情を演出。

 

 

リアは中央部にフロントからの流れを受けたスピンドル形状のテーマを採用して一体感を生み出します。

 

さらにテールランプ外側から縦下方向に伸びたターンシグナルランプや、マフラーディフューザーの形状などによっても重心の低さとワイド感を強め、LCの存在感をより際立たせています。

 

 

レクサスのGA-Lプラットフォームを採用したボディサイズは、全長4,770mm×全幅1,920mm×全高1,345mm、ホイールベース2,870mmというものですが、低重心かつ低い全高とワイドな全幅、四隅のタイヤを強調する張り出したフェンダーなどにより、実際のサイズよりも大きく見えます。

 

 

■ドライバーを第一に考えたインテリア


 

 

LCのコックピットは、ドライバーとクルマの一体感を醸成するドライビングポジションにこだわり、ペダルやスイッチ類の配置、ステアリングの傾角、シートホールド性など、徹底した走り込みに基づくレイアウトを実現しました。

 

シートはホールド性や着座時の圧力分散を追求し、セミアニリン本革シートやアルカンターラスポーツシートなどを用意してプレミアム感を演出。

 

メーターパネルにはTFT液晶式メーターを採用し、メーターリングが瞬時にスライドして情報を表示するマルチンフォメーションディスプレイを搭載。

 

ステアリングホイールは握る位置に合わせて断面形状を緻密に変化させ、手にしっくり馴染むよう配慮したほか、パドルシフトにはマグネシウムを使用するなど質感の高さにもこだわっています。

 

 

またセンターパネルには10.3インチワイドディスプレイを作用し、Wi-Fiを使ってモバイル端末の画面を表示する「Miracast TM」も搭載。

 

プレミアムな雰囲気を醸し出す質感や最新装備だけではなくユーテリティにもこだわっており、ラゲッジルーム容量は約197L(ハイブリッド車は約172L)を確保しています。

 

 

■パワーユニットはハイブリッドと5.0L V8の2本立て


 

 

LCのパワートレインはV8ガソリンエンジンとV6エンジンのマルチステージハイブリッドシステムの2種類を用意しています。

 

マルチステージハイブリッドシステムとは、2つのモーターを使用したレクサスのハイブリッドシステムに、有段ギアの自動変速機を組み合わせることで、エンジンと走行用モーター両方の出力制御を可能にしたもの。

 

低速から高速域までシステム効率の高い部分を使い、力強い駆動力を生み出すとともに、EV走行領域も拡大して、エモーショナルかつ燃費性能に優れた走行を実現します。

 

さらに先進のDMI(Drivers Mind Index)制御の採用により、ドライバーの運転意図を汲み取り、ドライビングの楽しさを提供します。

 

いっぽうV8エンジンは、レクサスのハイパフォーマンスとして名高い5.0L V8エンジンを採用し、自然吸気エンジンに求められる優れたレスポンスと躍動的なエンジンサウンドを実現しました。

 

さらに直噴機構D-4Sやアトキンソンサイクル化によって燃費性能も確保しています。

 

トランスミッションのDirect Shift-10ATは、切れ味の良い変速を実現し、アクセルやブレーキ、車両のGなどから最適なギアを選択する新制御も採用しています。

 

駆動方式はFRの2WDのみの設定で、エンジンなどの重量物を車両中心に近づけたフロントミッドシップレイアウトとなっています。

 

 

■レクサスの最高技術を搭載した先進安全装備


 

 

LCではレクサスの先進予防安全パッケージ「Lexus Safety System+」を全車に標準で装備。

 

歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱による事故予防に貢献する「レーンキーピングアシスト(LKA)」、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム(AHB)」、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節し追従走行も可能な「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」をパッケージ化して装備しており、高い認識性能と信頼性を両立し、多面的な安全運転支援を可能としています。

 

さらにエンジンフードを4つの支点でポップアップさせる4点式ポップアップフードをレクサスとして初採用しているため、低いフードデザインと万がいちの衝突時における歩行者保護性能を両立することにも成功しています。

 

サーキットでも通用するほどのスポーツ性能、圧倒的なラグジュアリー、すれ違う人を振り向かせる存在感など、どれをとってもフラッグシップに相応しい完成度を誇るレクサスLC。

 

かつて市販化は不可能とまで言われていたコンセプトカー「LF-LC」に近しいカタチで市販化されたLCは、街なかで目を惹くのは当然かもしれません。

 

世界には名だたる有名スポーツカーがごまんとありますが、そのなかでもスペシャル感を醸し出す和製スーパースポーツが、レクサス LCなのです。

 

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