フォルクスワーゲン UP!(アップ)は日本にぴったりなコンパクトカー
フォルクスワーゲンブランドが日本に展開しているラインアップの中で、最もコンパクトなモデルであるup!。
このモデルは日本の道路事情でも乗りやすいボディサイズで、優れたユーティリティを誇ります。
今回はそんなコンパクトで扱いやすい輸入車up!について紹介していきます。
※2020年8月現在の現行モデルについて解説しています。
■コンパクト&リーズナブルでオシャレなエントリーモデル!
それまでのハッチバックとも、ミニバンとも少し違う独特のシルエットが特徴的なup!
その独特の見た目が世に出たのは2007年のこと、現在の市販モデルと大きく変わらない印象のコンセプトモデルが発表。
その後、2011年9月のフランクフルトモーターショーで、市販モデルが初お披露目となり、そこから約1年後の2012年9月から日本で販売開始されました。
2ドアと4ドアが用意されたこのモデルは、2020年8月現在、約170万円からというエントリーモデルらしい価格設定と充実の装備、取り回し抜群のボディサイズ…と多くの魅力的な要素がたくさん詰め込まれています。
それに加えてボディカラーやインテリア(内装)カラーのカラーバリエーションは、カラフルなものが用意されていて、オシャレな雰囲気も兼ね備えています。
up!は移動手段としてだけでなく、個性を表すマイカーとしての魅力もあるので幅広い層にオススメのエントリーモデルです。
■フォルクスワーゲン up!は5ナンバーサイズのコンパクトボディが魅力
コンパクトと先述したup!のボディサイズは2ドア4ドアともに全長3,610mm×全幅1,650mm×全高1,495mmとなっていて、輸入車はもちろん近年日本車の普通車でも珍しい5ナンバーサイズに収まっています。
また、そのシルエットから高く見えてしまう全高も1.5メートル以下となっているため、都市部に多い機械式駐車場に対応可能な高さなのもポイントです。
そしてホイールベースは2ドア4ドア共通の2,420mmで、前後オーバーバングが短いため車両感覚が掴みやすくなっています。
そして最小回転半径は軽自動車並みの4.6メートルで小回りも得意分野です。
狭い路地などが多い都市部に向いているコンパクトカーと言えます。
■コンパクトボディでも広々とした室内空間(インテリア)
コンパクトなボディサイズから、室内は狭いのでは?と思う方も多いと思います。
確かにup!の室内は決して広々しているとは言えませんが、必要にして十分な室内空間を誇ります。
リアシートは大人2人が座っても狭さを感じることは少なく、ラゲッジルーム容量も251Lという容量を確保しており、後部座席を倒せば951Lに拡大できます。
さらにラゲッジルームの床下には収納も用意されていて使い勝手は抜群です。
また細々とした収納やフックが備わっているのもポイントで、日常での使い勝手が配慮されています。
インテリアも高級感が溢れているという訳ではありませんが、カラフルな色使いがされていて非常にオシャレな仕上がりとなっています。
また、エントリーモデルながらグレードによっては前席にシートヒーターが装備されており、質素なイメージを感じさせません。
■コストを抑えつつも先進的な機能を実現
先進的な機能が備わっているのもup!のグッドポイント。
特に特徴的なのがインフォメーションシステムです。
登場当初フォルクスワーゲンのモデルとしては初めてポータブルインフォテイメントデバイス(PID)が装備されていました。
これはナビゲーション、電話、エンターテイメントなどを集約したシステムで、タッチスクリーンで様々な操作や情報確認が可能で、当時としては先進的なものでした。
現在では改良が加えられ、最初からスマートフォンありきのシステムとなっています。
専用アプリをダウンロードしてスマートフォンと接続することにより、音楽再生をしたり車両情報を画面に映し出せるのはもちろん、最新のナビゲーションシステムを使用したり周辺駐車場の空き情報を調べたりすることができます。
さらに緊急時のエマージェンシーアシスタンスとカスタマーセンターへの無料通話などもアプリケーションには備わっており、ユーザーのスマートフォンを使用することでコストを抑えつつも、最新のコネクト装備が充実しているのが特徴です。
■コンパクトカーに輸入車という選択肢
近年「コンパクトカーが大きくなりすぎている」「5ナンバーの普通車がない!」と嘆かれていますが、そんな嘆きに対してフォルクスワーゲンup!はぴったりの選択です。
確かに販売から約8年経ち、古臭さは隠せない部分もありますが、何度かの改良を経て、とても使い勝手よく、そして現代的に進化しています。
さらに200万円前後というリーズナブルな価格帯も魅力です。
安いコンパクトカーを探そうとするとどうしても国産車に目が行きがちですが、取り回しがよくて、十分な装備を持つup!も注目してみてはいかかがでしょうか?