ファミリーカーにオススメなBMW! 2シリーズ グランツアラーを紹介
BMWと言えば、FRレイアウトに直列6気筒エンジンという伝統的なパッケージのイメージが強いですが、近年は様々なジャンルのモデルをラインアップしています。
その中でもBMW初の3列シート7人乗りモデルとして登場したのが2シリーズグランツアラーです。
■ BMW初の3列シート専売モデル
2015年5月に日本市場での販売を開始した2シリーズグランツアラーは、長いBMWの歴史の中でも、初のMPV(多目的車)モデルです。
FRという駆動方式にこだわり続け、セダンやツーリングワゴン、クーペを基盤としてきたBMWとしては珍しく、3列シートの7人乗りかつ、室内空間を重視したMPVスタイルでFFレイアウトのこのモデルは、当時BMWらしくないと話題になりました。
しかしながら、丸目4灯を基調としたヘッドライトデザイン、筋肉質なイメージを引き立てる複数のボディライン、そして伝統のキドニーグリルによりBMWらしいデザインにとなっています。
そして新開発のサスペンションや電動パワーステアリング、低重心化などにより「駆け抜ける歓び」を感じられるBMWらしいハンドリングに仕上がっていて、7人乗りのファミリーカーであって、しっかりとBMWらしさを持っているモデルなのです。
■ファミリーカーとしての機能性も高い
駆け抜ける歓びを大切にしているMPVモデルですが、ファミリーカーとしての重要なポイントである機能性が高いのもこのモデルの魅力です。
BMW初の3列シート専売モデルですが、単に3列シートにした訳ではなく使い勝手の面も考えられているのが特徴です。
レバー操作一つで2列目のバックレストを倒して、シートを前へ移動させることができるため、3列目へのアクセスは抜群。
2列目シートもバックレストの角度調整ができ、1クラス上のモデルに匹敵する足元の広さを持つため快適な居住空間を実現しています。
さらに前後に130mm移動するスライディング機能が付いているため、シチュエーションに合わせて様々なシートアレンジが可能です。
気になる荷室容量は3列目シートを倒した状態で560L、2列目も完全に倒すと1820Lにまで拡大し、日常で困ることはまずないと言えるでしょう。
また全長4,565mm、全幅1,800mm、全高1,645mmという、日本の道路事情でも扱いやすいボディサイズというのも嬉しいポイントと言えるでしょう。
エンジンは1.5L 3気筒ターボエンジンと2.0L 4気筒ターボエンジン、そして2.0L 4気筒ディーゼルターボというラインアップになっていて、気になる燃費はディーゼルモデルがJC08モードで21.3km/Lというお財布にも優しい仕様となっています。
■先進安全装備もポイント
そしてファミリーカーとしてのもう一つの重要な要素である、安全性の高さも2シリーズグランツアラーの特徴です。
衝突回避・被害軽減ブレーキが設定された運転支援システムのドライビングアシストが標準装備となっているほか、アクティブクルーズコントロールが設定されたドライビングアシストプラス。
車速やナビゲーションシステムによるルート案内をメーターパネルとフロントウィンドーの間にあるスクリーンに投影し、ドライバーの視線移動を最小限にしてくれるBMWヘッドアップディスプレイが装備されたアドバンスドセーフティパッケージなどがオプション装備されていました。
特にBMWヘッドアップディスプレイは、このクラスのモデルとしは当時初の装備となっていました。
■中古車で購入するならば?
中古車で2シリーズグランツアラーを狙う場合、ポイントなるのは安全装備オプションの有無となって来るでしょう。
このあたりのオプション装備の有無による価格帯の差はあまりありませんので、探す余裕があるのであれば是非ともこだわりたいところです。
相場感としては300万円前後となる2019年以降の個体か、200万円前後となる2016年までの個体かのどちらかに二極化しているような形ですが、大きなマイナーチェンジなどはあまりないので、初期型の個体を安く買っても損はなく、どちらかと言えば特になる部分が多いです。
そのほかに価格が上がりやすい要素としては、専用のエアロパーツを装備したグレードM Sportであるか否かという点が挙げられたりします。
■走りも利便性も捨てたくない人へ
販売から5年がたち、中古車相場も下がってきた2シリーズグランツアラーは、これから中古車としての旬を迎えるモデルと言えそうです。
3列シート車としての利便性を確保しつつも、走りの警戒感も忘れていないポイントはBMWらしいと言えます。
3列シート車を選ばなければいけないけれど、走りの良さも捨てたくないという人にオススメの選択肢と言えます。