BMW X1とミニ クロスオーバー、中古で狙うならどっち？
ブランドは違えど、BMWが開発したコンパクトSUVであるX1とミニ クロスオーバー。
X1が現行型となってからその共通点は多いです。
この両者を中古車で購入することを検討した場合どちらがいいのでしょうか？
■ BMW Xシリーズの末っ子として登場したX1
2010年から日本市場での販売を開始したX1は、BMWのXシリーズの中でもエントリーモデルとしてラインアップされ、Xシリーズでは初めて２輪駆動グレードが設定されました。
また、X1はBMWのセダンやステーションワゴンのシャシーをベースにしていて、オンロードでの走行性能もBMWらしい駆け抜ける歓びを体現しています。
それはボディデザインにも表れていて、それまでSUVとは少し異なり、長いボンネットや低いルーフラインなど、よりステーションワゴンに近いスタイリッシュな印象で、気持ちいい走りを期待させるものとなっています。
2015年10月にフルモデルチェンジをし、現行型である2代目へと進化します。
このフルモデルチェンジでは、駆動方式がFRからFFへと大きく変更されました。
また、エンジンラインアップも2L4気筒ターボに加えて、1.5L3気筒ターボが仲間入りしていて、クロスオーバーとの共通化が図られました。
装備面では衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警告機能といった、ドライバーを手助けする先進安全装備が標準装備されたほか、アクティブクルーズコントロールや、ヘッドアップディスプレイなどより日々のドライブで疲労を軽減するシステムを備えたアドバンスド・セーフティ・パッケージがオプション装備で用意されました。
■ミニブランド初にあふれたモデル クロスオーバー
ミニクロスオーバーはミニブランド初のクロスオーバーSUVとして2010年に登場しました。
ちなみにクロスオーバーは日本市場における名称で、ヨーロッパ市場では「カントリーマン」の名称で販売されています。
SUV、3ナンバーのボディサイズ、4WDシステム（一部グレード）と様々な面がミニ初となったこのモデルは人気を博し、ミニブランドの販売台数4割を占めるほどにまで成長しました。
人気モデルとなったクロスオーバーは2017年2月に現行モデルとなる2代目へと進化。
新世代のクリーンディーゼルエンジンが用意されたほか、ハイブリッドも用意され、パワートレインが一気に新しくなりました。
また、アクティブ・クルーズ・コントロール、前車接近警告機能、衝突回避・被害軽減ブレーキが標準装備となり、先進運転支援装備も充実したフルモデルチェンジとなりました。
■ 中古で買うならお買い得感があるのはX1
同ブランドで共通のプラットホームやエンジンを使う現行モデルの両車、中古車で買う場合、どのような違いがあるのでしょうか？
まず相場価格を見てみましょう。
まずX1は300万円弱、走行距離は約28000キロが平均です。
対するミニ クロスオーバーは350万円弱、走行距離は約17000キロが平均です。
クロスオーバーの方がモデルとして販売されたタイミングが新しく、初回車検を迎えていない個体も多いため高めの傾向となっています。（2021年3月現在）
機能的な違いがあるとしたらコネクテッドシステムとラゲッジスペースでしょう。
BMWコネクテッドドライブを装備し、SOSコールやテレサービスを装備しているX1に対して、クロスオーバーは同様の装備が初期型には装備されていません。
クロスオーバーに同様の装備を求めるならば2020年5月の改良を待たなければいけません。
また、ラゲッジスペースは標準時、X1が505Lなのに対しクロスオーバーが450Lとなっています。
さらにX1はラゲッジフロア下に100Lのスペースを持ちます。
クロスオーバーは積載性では劣りますが、腰掛けスペースであるピクニックベンチを装備しています。
この点の機能性は実際に見るべきと言えるポイントです。
このように機能性の違いを挙げると、機能性が高く相場が安いX1の方が魅力的に見えてしまいますが、先代モデルの中古相場を比べて見てみるとクロスオーバーの方が高値となっています。
乗り換え時の下取り金額を加味して考えるとクロスオーバーの方が有利とも言えます。
■自身のカーライフに合うのはどっちだ？
現行モデルになってから、一気に近い存在となったX1とクロスオーバー。
どちらを購入しようか迷う方も多いことと思います。
今回の記事を参考に実際に自身のカーライフに合っているのはどちらなのか、しっかりと検討することで納得のいくカーライフが送れるはずです。
また、実際に販売店で両車を見比べてみるのもとても重要な要素と言えます。
