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WLTCモード燃費がいい輸入車5選

 

クルマを所有した場合、必要となる維持費でウェイトを占める燃料費。

 

しかし、近年はハイブリッドの普及や車体・エンジンの見直しなどにより、燃費性能は驚くほど向上しています。

 

そこで、どのクルマの燃費性能が高いのか、WLTCモード燃費のいい輸入車5モデルをピックアップしてみました。

 

ご紹介しましょう。

 

 

■ルノー トゥインゴ|走行フィールと燃費の良さは輸入車随一


 

 

1993年デビューのルノー トゥインゴは、Aセグメント3ドア/5ドアのコンパクトカー。

 

現行モデルは、2014年モデルチェンジで日本販売が2016年の3代目にあたります。

 

現行トゥインゴは、駆動方式をRR(後方置きエンジン・後輪駆動)としたことや、新開発エンジン搭載、車体重量950kgの軽さなどから、レスポンスよく飛ぶような走行フィールを味わえると高い評価を受けています。

 

走行フィールとともに、高評価を受けるのは燃費性能で、2021年7月発売予定のSでは、WLTCモード20.7km/Lを達成。

 

すでに発売されている他グレードのインテンス、インテンス キャンバストップでも17.4km/Lの数値としています。

 

 

トゥインゴのパワートレインは、エンジンが1.0L 直列3気筒のNAとターボ、トランスミッションが6速EDC(デュアルクラッチの一種)と5速MTが選択可能。

 

トゥインゴは、ターボ車には過給圧を自動制御するウェストゲートバルブを備え、アイドリングストップのストップ&スタート機能、減速時に溜めたエネルギーをエンジンの負荷軽減に利用するESM(エナジースマートマネージメント)の採用などによって、燃費性能の向上につなげたと言えるでしょう。

 

 

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■プジョー 308|環境性能とドライバビリティーを両立したフランス車


 

 

2007年に誕生したプジョー 308は、Cセグメントに属するハッチバックおよびステーションワゴン。

 

現行モデルは、2013年モデルチェンジで、日本での発売開始が2014年の2代目です。

 

308のパワートレインは、エンジンにはガソリンが1.2L 直列3気筒ターボ、ディーゼルが1.5L 直列4気筒ターボのクリーンディーゼル ブルーHDiの2種類で構成、トランスミッションはアイシンAW製8速AT、駆動方式はFFとしています。

 

燃費性能は、クリーンディーゼル ブルーHDiでWLTCモード20.6km/L、ガソリン車では15.9km/Lと、国産車と比較しても決して引けをとりません。

 

燃費性能の高さは、ディーゼルエンジンをフォードと共同開発の新世代ユニットとしたことが大きく、その技術には過給圧を自動制御するウェストゲートバルブ採用や、燃焼室形状の改良、高圧コモンレールインジェクションの採用などがあり、さらに徹底的なフリクションの見直し・軽減を図ったことも大きいでしょう。

 

また、プジョー車の特長であるしなやかな足回り「猫足」は、308でも健在で、サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがトーションビーム。

 

プジョー独自の高度なセッティングにより、心地よい乗り心地も実感できます。

 

 

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■BMW ミニ|可愛さだけじゃない!低燃費でトルクフル新世代エンジン


 

 

2001年に第1世代が誕生したBMW ミニは、現行モデルが2013年モデルチェンジ、2014年に日本販売を開始した第3世代にあたります。

 

ミニは、3ドア・5ドアハッチバックに加え、コンバーチブル、クロスオーバー、ボディを拡大しリアゲートが観音開きのクラブマン、最上位モデルで走りを強化したジョンクーパーワークスと、バラエティ豊かなボディバリエーションが特長です。

 

そんなミニで、一番の燃費性能を誇るのは、3ドア/5ドアのクーパーDで、WLTCモード19.5km/Lを達成。

 

3ドア/5ドアでの他グレードでは、ワンが16.2km/L、クーパーが15.6km/L、クーパーSが15.0km/L、クーパーSDが18.9km/Lとしています。

 

 

クーパーDのモデル名に付くDとは、ディーゼルを意味し、エンジンは1.5L 直列3気筒ツインターボのB37型。

 

1気筒あたりの容積を500ccとし、ガソリン・ディーゼルを問わず、シリンダーブロックも共有するモジュラーエンジンであり、クリーンディーゼルです。

 

新世代エンジンB37型搭載により、エンジン軽量化、熱効率が格段にアップし、燃費も向上しています。

 

 

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■メルセデス・ベンツ Aクラス|先進技術を駆使した低燃費ユニット搭載


 

 

1997年デビューのAクラスは、Cセグメントに属するメルセデス・ベンツではもっとも小さなエントリーグレード。

 

現行モデルは、2018年モデルチェンジの4代目にあたります。

 

現行型Aクラスと言えば、「ハイ!メルセデス」でおなじみの対話型インフォテインメントシステムMBUXをベンツで初搭載。

 

デザインでもエントリークラスの域を超えた質感の高い内外装が大きな特長です。

 

 

Aクラスのボディバリエーションは、ハッチバックとセダンの2種類。

 

グレードではベースグレードのA180、装備追加のA180 スタイル、ディーゼルのA200d、AMGセッティングのA35 4マチック、A45 S 4マチック+、プラグインハイブリッドのA250eがラインアップしています。

 

そのなかで、一番の燃費性能となるのがA200dで、WLTCモード燃費は19.2km/Lを記録、A180は15.2km/L(セダンは15.4km/L)、A35 4マチックでは12.0km/L、A45 S 4マチック+では11.0km/L(セダンは12.1km/L)、A250eでは16.1km/Lとしています。

 

低燃費を実現したディーゼルは、2.0L 直列4気筒ターボのOM654q型を搭載。

 

同エンジンは、近年有力メーカーが取り入れる次世代型モジュラーエンジンで、シリンダーブロックなど他モデルと共有化できるのが大きなメリット。

 

さらに、先代エンジン(OM651型)より排気量を縮小、シリンダーブロックのアルミ合金化、エンジンの軽量化を図り、燃費性能の向上へとつなげています。

 

 

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■VW ゴルフ|全面刷新されたロングセラー車は燃費もすごい


 

 

1974年に誕生したフォルクスワーゲン ゴルフは、世界で3500万台を販売するロングセラーモデル。

 

欧州のカテゴリーではCセグメントに属するコンパクトカーです。

 

最新モデルは2021年2月に予約開始となった8代目ですが、現在国内流通の主流は、2012年モデルチェンジの7代目5G型です。

 

7代目ゴルフは、デザインやプラットフォーム、エンジンにいたるまで、全面的に刷新。

 

プラットフォームを例にとっても、新世代モジュラープラットフォームMQBが採用されています。

 

 

そんなゴルフの燃費性能は、WLTCモードでの公表は、2019年追加されたディーゼルモデルTDIシリーズのみで、18.9km/L。

(ちなみに、ガソリンモデルTSIシリーズは、JC08モード燃費で18.1~19.1km/Lです)

 

TDIシリーズのエンジンは、2.0L 直列4気筒インタークーラー付きターボのDFG型で、駆動方式はFF、トランスミッションはデュアルクラッチ式ATの7速DSGで構成。

 

同エンジンは、回転に応じて開口面積を自動調節する可動式ガイドベーン付きターボチャージャー採用などで、エネルギーの効率化を図るとともに、アイドリングストップ機能Start/Stopシステムやブレーキエネルギー回生システム ブルーモーションテクノロジーにより、燃費性能を向上させています。

 

 

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■各メーカーの燃費向上技術は日々進化


 

近年、各メーカーが取り組む環境や燃費向上に対する技術は、目を見張るものがあり、日々進化していると言っても過言ではありません。

 

1年後にはどれほど燃費性能がまた伸びるのか、期待しましょう。